★2 | 宇宙刑事ギャバン THE MOVIE(2012/日) | 日本初の火星探査ロケット「かなた」に乗り込んだ撃(石垣佑磨)と遠矢(永岡卓也)は幼なじみの親友だった。だが、彼らにとって掛け替えのない女性である衣月(滝裕可里)と誓い合った生還は果たせず、ふたりは宇宙の塵となったかと思われた。一年後、研究機関に留まり学究にいそしむ衣月を怪人「ザン・バルド」が襲った。危機に陥った彼女を救った銀色の装甲に身を包む男は、「宇宙刑事ギャバン」と名乗り怪人を粉砕する。そして装甲を解除したその正体は撃だった!とまどう衣月を前に、撃はロケットの爆破から先代ギャバン(大葉健二)によって救われ、甦った犯罪組織「マクー」より地球を救うため宇宙刑事になったことを告げるのだった。〔83分〕 | [投票] |
★2 | 009 RE:CYBORG(2012/日) | ギルモア博士(勝部演之)によって改造されたサイボーグたちは、有事に備えて各々の生活のなかに埋没していた。その一人ジョー(宮野真守)は、無差別テロに揺れる21世紀世界にあって高校生生活を続けていたが、その頭脳に語りかける「彼」の声にあやつられ、東京を「リセット」しようとしていた。それを察知したジェロニモ(丹沢晃之)とフランソワーズ(斎藤千和)の捨て身の行動により、ジョーの記憶は甦り、東京は惨事を逃れる。一方、アメリカを訪れたグレート(吉野裕行)は「彼」の声の引き起こす事件について合衆国諜報員たるジェット(小野大輔)に問うが、ギルモアと袂を分かった彼は口を閉ざす。総てを滅ぼす「彼」とは何者なのか。〔103分〕 | [投票] |
★2 | 伏 鉄砲娘の捕物帳(2012/日) | 幕末の江戸。山奥でスゴ腕の猟師として暮らしてきた少女・浜路(寿美菜子)が、兄の道節(小西克幸)に招かれてやって来た。右も左も判らない浜路は、白銀の髪をもつ優男・信乃(宮野真守)と彼を追うチンピラ連中との追跡劇に巻き込まれる。どうやら彼らは、「伏」と呼ばれる半人半犬の存在であるお尋ね者の信乃を捕えようとしているようだ。チンピラを一蹴した信乃は、道節らの住む長屋に浜路を連れてゆき、姿を消す。妹を出迎えた道節が求めたのは、江戸じゅうを怖れさせる「伏」を狩る浜路の確かな腕だった。次の日吉原に繰り出したふたりは、花魁の凍鶴太夫(水樹奈々)が伏であることを暴く。追い詰められた彼女は、浜路に一通の手紙を見せた。〔110分〕 | [投票] |
★2 | それでも、愛してる(2011/米) | 玩具会社の社長であるウォルター・ブラック(メル・ギブソン)は深刻なウツ症状に陥ってしまった。長男ポーター(アントン・イェルチン)は彼を忌み嫌って関係を絶ち、次男ヘンリー(ライリー・トーマス・スチュアート)も同級生よりのいじめを防ぐ壁を失って困惑していた。そして、そんな二人の子を心配して妻メレディス(ジョディ・フォスター)は別居し、ウォルターは孤独のなか自殺に走ろうとした。その時、彼を絶望から引きずり上げたのは、1個の腹話術用ビーバー人形の助言であった。ビーバーはポジティブな人生観を持ち、ウォルターに再び家族と向き合う勇気と仕事上の尽きせぬアイディアを与えた。総ては好転したかに見えたのだが…![91分/スコープ] | [投票] |
★2 | 二人の世界(1966/日) | 日本行き客船のデッキで、新聞記者の川瀬(二谷英明)はフィリピン人旅行者ヴァルガを名乗る男に声をかけた。君は日本人・北条(石原裕次郎)ではないのかと…。だが、男は言葉を濁して行きずりの女・玲子(浅丘ルリ子)とのひとときのダンスに没入するのだった。お互いに過去を語らずに愛を深める二人だったが、翌日、男は別れを告げるメッセージとともに長崎で下船する。川瀬は玲子に、北条は冤罪で殺人犯の嫌疑をかけられ、三日後の時効を待つ身である男だと語り、ともにその行方を追った。帰国した北条は時効を待つのをよしとせず、恩人のギター弾き・三宅(浜村純)を訪ね、真犯人を知る証人の所在を訊く。しかし、三宅の返事は冷たかった。〔91分/スコープ〕 | [投票] |
★2 | 俺は銀座の騎兵隊(1960/日) | 仲間とオンボロバスに住む少年・良坊(杉山俊夫)は、スリ働きのついでに風来坊少年・三郎(和田浩治)に出くわした。喧嘩もドラムもギャンブルも玄人ハダシな腕の三郎は、たちまちボーイの守山(守屋浩)や修理屋のリチャード(神戸瓢介)、花売りの久子(刈屋ヒデ子)らのリーダー格となる。だが、三郎と銀座を闊歩する良坊は、ふとしたことから少女ユミ子(清水まゆみ)の持っていたフィルムをスリ取ってしまう。それはある組織の麻薬密売計画に関する暗号を写し取ったものだった。社長の神山(近藤宏)はチンピラどもを使って、三郎たちとの全面対決に乗り出す。「やんちゃガイ」の名で売り出した和田浩治の出世作。〔79分/カラー/スコープ〕 | [投票] |
★2 | 光のほうへ(2010/デンマーク=スウェーデン) | コペンハーゲン。アル中の母親のもとで暮らす兄弟の、唯一の楽しみはまだ乳児の末弟だった。だが、ふとした事から末弟は頓死し、兄弟はそれぞれにトラウマを抱える。成長した兄ニック(ヤコブ・セーダーグレン)は恋人と別れて間もなく暴力沙汰で入牢し、後に恋人の兄イヴァン(モーテン・ローゼ)と出会って、彼の言葉から恋人の真意を知り後悔に打ちひしがれる。他方、弟(ペーター・プラウボー)は妻を失い、ひとり息子マーティンを男手ひとつで育てながら、彼には悟られぬ裏側でドラッグ服用を続ける。そして数十年の空白期間を経て、母親の葬式で弟と再会したニックは、弟のことを思い遺産をそっくり相続させようとする。〔114分/カラー/スコープ〕 [more] | [投票] |
★2 | 闘牛に賭ける男(1960/日) | スペイン、マドリード。興奮の坩堝と化した闘牛場において、冴子(北原三枝)と江藤(二谷英明)は闘牛興行師ガルシア(アルフォンソ・ロハス)に向かって、ひとりの男が無理矢理近づこうとして追い払われるのを見る。彼こそは、かつて冴子と愛を確かめ合った男、北見(石原裕次郎)であった。その頃、新聞社社員であった北見は闘牛を社を挙げて招聘しようとして果たせず、新聞社を飛び出して自らテレビ会社を設立、夢を叶えようと奔走していた。だが、ガルシアは仕事を一方的にキャンセルされて日本人が信じられなくなっていた。そして北見に愛を裏切られた冴子は、かつての復讐のように彼への仕事上の朗報を自ら握り潰すのだった。〔94分/スコープ〕 | [投票] |
★2 | アリラン(2011/韓国) | 自作品『悲夢』で主演女優を死なせかけてしまい、さらに協力した才能豊かな仲間に「裏切られた」経験から、映画監督キム・ギドクは映画を撮ることができなくなってしまった。彼は一匹の猫だけを伴い、田舎の一軒家で隠遁生活を送る。寝て起きて、ものを料理して食べ、また眠るだけの暮らしの中で、もう独りのギドクが目を覚ます。彼は映画監督として、期待を寄せるファンへ報いる義務を説く。だが、アリ地獄のような現状に呑まれるギドクの覇気は容易には甦らない。そのうちにさらにギドクの人格は分裂、自己主張を始めるのだった。彼は歌う、全てを解放するアリランのメロディを…。ギドクの実験的なセルフ・ドキュメント。〔91分/カラー/HD〕 | [投票] |
★2 | 劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー(2009/日) | 全ての仮面ライダーが存在する多元世界がせめぎ合う中、世界群を渡り彷徨うディケイドこと門矢士(井上正大)はクウガこと小野寺(村井良大)、夏海(森カンナ)らとともに、ついに自分の世界への帰還を果たした。そこに待つ妹は兄の愛に飢えて抱擁を求めるが、彼女を護る男・月影がそれを阻み、士もまた妹に違和感を覚えるのだった。士は悟る、全ての世界を破滅から救うためには偏在する仮面ライダーを全て倒し、最強のライダーとなるしかない事実を。彼の呼びかけに応えるように全てのライダーたちは出現、そして全てのライダーの能力を操るディケイドとクウガ、そして海東ことディエンド(戸谷公人)が生き残った。しかしそれは悲劇の始まりであった。〔65分〕 | [投票] |
★2 | ソウル・キッチン(2009/独=仏=伊) | 庶民のためのレストラン、「ソウル・キッチン」。切り盛りする男ジノス(アダム・ボウスドウコス)は平穏なコック生活を続けていたが、突然その日々は崩れ去る。恋人ナディーン(フェリーネ・ロッガン)は一念発起して上海に移住し、税務署は貯まりに貯まった税金を取り立てに現われる。そしてジノス自身も冷蔵庫を移動する最中に腰をやられ、調理ができなくなってしまった。代わりとして、街の本格レストランで高級料理をくさされて客と喧嘩、失職した偏屈シェフ・シェイン(ビロル・ユネル)が招かれるが、その料理は賛否両論で客層は一気に分かれる。そんな折、兄のイリアス(モーリッツ・ブライブトロイ)が久しぶりに娑婆に戻ってくる。〔99分/カラー〕 | [投票] |
★2 | 俗物図鑑(1982/日) | それぞれ一ジャンルに秀でた評論家集団・梁山泊プロの代表を務める雷門(平岡正明)はじめ構成員たちは、根城たるアパートの一室で乱交パーティを装って嬌声を上げ、デバ亀・城(山本晋也)の来訪を待っていた。彼を出歯亀評論家として迎えるためだ。一方TV局では、万引評論家・峰子(栗林由美子)や反吐評論家・片桐(山城新伍)が出演、文芸評論家(四方田犬彦)や主婦連をやりこめていた。マスコミで名を売った彼らの仲間には、性病評論家・華子(朝比奈順子)や自殺評論家・九十九(大林宣彦)らが集まり、彼らは時代の寵児となる。だが彼らをマスコミがおとなしく飼っている訳もなかった。筒井康隆初期名作の映画化。〔89分/カラー〕 | [投票] |
★2 | ノルウェイの森(2010/日) | 高校時代をワタナベ(松山ケンイチ)と共に過ごしたキズキ(高良健吾)はガス自殺でこの世を去り、後に恋人・直子(菊地凛子)を残した。ワタナベは心に深い傷を負った直子をいとおしみ、その体を抱くが、思いのほか心を病んだ彼女はレイコ(霧島れいか)とともに京都の療養所で若き日を過ごすこととなった。ワタナベは読書にふけることで孤独な心を癒そうとするが、そんな彼の前に自由奔放な女・緑(水原希子)が現われる。だが直子への断ち切れぬ思いゆえに、ワタナベの思いは乱れる。村上春樹の世界的ベストセラーをもとに各国の映画人によって再生された物語である。〔133分/カラー/スコープ〕 | [投票] |
★2 | 信さん 炭坑町のセレナーデ(2010/日) | 昭和38年。炭坑の島に、離婚して東京を去った美智代(小雪)が、息子の守(中村大地)とともに帰郷してきた。昔ながらに美貌の映える美智代を、島の口さがない連中は早速うわさの種にし始めた。一方、島の悪童どもにカツアゲされそうになった守を、島のガキ大将である信一(小林廉)が救い、たちまち守は信一に惚れ込んでしまった。そんな信一に息子のことで礼を言った美智代は、親愛の情をこめて彼を「信さん」と呼ぶ。その時、信一は恋を知った。信一は美智代に心づくしのプレゼントをするが、駄菓子屋の婆さん(中尾ミエ)や育ての親である叔父(光石研)は盗んだものとみて叱責する。そんな日々の中、炭坑は次第に滅びてゆく。〔108分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★2 | 大奥(2010/日) | もう一つの江戸時代。日本に若い男だけを死に至らしめる謎の疫病が蔓延した。男子の人口は女子の1/4までに減少し、主だった仕事は全て女性が担当、男は子種を求める女たちに金を貰い、生き延びる道を選んだ。そんな中、貧乏旗本のせがれである水野祐之進(二宮和也)は幼馴染のお信(堀北真希)との愛情を育みながらも、家のために、江戸城の大奥に仕官することを決意する。大奥…それは「美男三千人」が一人の女将軍に仕える、女人禁制の場であった。そこに君臨する将軍として、新たな女丈夫・徳川吉宗(柴咲コウ)が紀州よりやって来た。だが、貧困に喘ぐ民衆を目の当たりにした彼女は、この日本を根底から覆す改革案を胸に抱いていた。[116分/カラー/ヴィスタ] | [投票] |
★2 | パパラッツィ(1963/仏) | ジャン・リュック・ゴダールの作品『軽蔑』の撮影のため、他のスタッフや俳優達とともにブリジット・バルドーはロケ地のカプリ島へ渡った。だが、当時の彼女は常に世界の雑誌の表紙を飾り続けるセックス・シンボルであり、彼女の一挙手一投足をカメラに収めるべく、パパラッツィどもはあらゆる手段でカプリ島に侵入し、シャッターチャンスを狙う。本編は彼らに立ち向かい、撮影を無事に敢行させようとする映画スタッフとバルドーその人の姿を追う。〔20分/モノクロ/スタンダード〕 | [投票] |
★2 | バルドー/ゴダール(1963/仏) | ジャン・リュック・ゴダール監督の作品『軽蔑』のメイキングフィルムシリーズとして、『パパラッツィ』とともに二部作を成すジャック・ロジエ作品のひとつ。作品としては撮影されてゆく『軽蔑』を通して、ブリジット・バルドーと監督とのよき関係が時にシャープに、時にユーモラスにフィルム上に焼きつけられてゆく内容である。〔10分/モノクロ/スタンダード〕 | [投票] |
★2 | ケンタとジュンとカヨちゃんの国(2010/日) | 幼女誘拐事件で捕まった兄を持つケンタ(松田翔太)は、兄の借金を返済するために先輩の罵言にもめげず仕事に勤しんでいた。だが、彼はある日、兄弟のように育った相棒のジュン(高良健吾)に誘いをかけ、会社の事務所と先輩の車を滅茶苦茶に破壊すると、町で引っ掛けたブスな女の子・カヨちゃん(安藤サクラ)と連れ立って自動車で北に旅立った。目的地は網走、ケンタの兄が収監されている刑務所である。道すがら、誰とでもセックスするカヨちゃんを放り出したふたりは、工事現場から持ってきた部品を売り払うと、まるで冒険行のような高揚感に身を任せるのだった。『ゲルマニウムの夜』に続き、大森立嗣が世に問う第二作。〔131分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★2 | アリス・イン・ワンダーランド(2010/米) | 不思議の国での体験を遥かな昔に忘れ去ってしまった19歳のアリス(ミア・ワシコウスカ)は、貴族の御曹司にプロポーズされ困惑していたところを、かつて目にした服を着た白兎に目を取られて追いかけ、再びあの世界へと飛ばされることとなった。そこで出会うずんぐりした双生児、芋虫といった連中は彼女を「アリスのようでアリスでない」存在と呼び彼女を悩ませるが、ただ一人「イカレ帽子屋」(ジョニー・デップ)はアリスがもとの変らない存在と認め、この世界の変化を物語る。世界は白の女王(アン・ハサウェイ)からその姉である我儘な赤の女王(ヘレナ・ボナム・カーター)へその主を変え、恐怖政治が行なわれていたのだった。〔109分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★2 | クローンは故郷をめざす(2008/日) | 宇宙飛行士の耕平(及川光博)は、幼時に弟を見殺しにしてしまった過去を持っていた。彼はクローン研究所所長(嶋田久作)の勧めで、宇宙に立つ前にクローン体を作ることを承諾する。そして彼は仕組まれた事故で宇宙で消息を絶ち、妻(永作博美)には記憶すら違わぬ耕平のクローンの帰還が告げられるが、彼女は欺瞞だと撥ねつけるのだった。その一方でクローンは記憶退行を起こし、少年期を送った故郷へと旅立つ。それは本体とクローン体の「共鳴」ゆえに他ならなかった。彼は宇宙服の「弟」をおぶり、故郷の川辺を徘徊する。母(石田えり)の面影を求めて。〔110分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |