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けにろんさんのあらすじ: 投票数順

★3何がなんでも首ったけ(1961/仏)カバーガールのソフィー(ブリジット・バルドー)は恋人でカメラマンのフィリップ(ジャック・リベロール)がアメリカ娘のバーバラ(ジョセフィーヌ・ジェームズ)と浮気していることを知って頭に来る。そこで考えついたのが、ソフィーにのぼせ上がる医学生のアラン(ミシェル・シュボール)やクロード(クロード・ブラッスール)を利用してフィリップに嫉妬させようという作戦であったが…。バルドーコクトークルーゾーと芸術派監督とのお堅い仕事の後に自らプロデュースしたお気楽コメディ。当初の監督ジャン・オーレルを途中で降ろして前夫のバディムを登用。[投票]
★3トイ・ソルジャー(1991/米)全米有力者の馬鹿子弟が集まるレジス高校。中でもビリー(ショーン・アスティン)、ジョーイ(ウィル・ウィートン)達は札付きのワル。ある日突然コロンビアの過激派がヘリでレジス高校に乗り込んで来る。リーダーのルイス(アンドリュー・ディボフ)は逮捕された父の麻薬王エンリケ(ジェシー・ドーラン)の釈放要求に裁判官の息子を人質にする目算だったが既にFBIの保護下にあり、仕方なく生徒全員を人質にする。ビリーたちは脱出の方途を探るが敵の銃を奪ったジョーイが射殺され、マフィアの父のアルバート(ジェリー・オーバック)が報復で収監中のエンリケを殺害した。事態は風雲急を告げる…。ダニエル・ペトリーJr.の監督デビュー作。[投票]
★4イチかバチか(1963/日)南海製鋼の社長の島千蔵(伴淳三郎)は全資財を投じた新工場建設を思い立ちイチかバチかの賭けに打って出ようとしていた。北野真一(高島忠夫)は島に雇われて候補地の調査に当たる。一方、東三市の市長の大田原泰平(ハナ肇)は利権の獲得を目指して強烈な工場誘致を画策する。余りにも胡散臭すぎる両者のスパイ戦を交えた悲喜こもごもの駆け引きの行き着く果ては…。城山三郎の原作を菊島隆三が脚色。川島雄三の遺作となった。[投票]
★4あの夏、いちばん静かな海。(1991/日)清掃車の仕事をする茂(真木蔵人)は、或る日、海辺のゴミの中に壊れたサーフボードを発見する。拾って来て何とか直してサーフィンを始める。全く波に乗れない茂は他のサーファーから白い目で見られるが、憑かれたように毎日、海に通う。そして砂浜では必ず恋人の貴子(大島弘子)が見守るのであった。そんな2人は耳が不自由であり、交わす言葉は無いのである。仕事をサボるようになった茂は上司に叱られるが先輩運転手(河原さぶ)が庇ってくれたりもする。やがて、腕を上げて来た茂にサーフショップの店長(藤原稔三)が目を付け、常連サーファー達も一目置くようになる。そして店長は茂に大会への出場を奨めるのだが…。北野武の監督第3作。[投票]
★2十六歳の戦争(1973/日)有永甚(下田逸郎)というひとりの若者が、ある日愛知県豊川市にやって来る。そして輝くばかりに美しい少女、あずさ(秋吉久美子)と出会う。彼女の家には父(佐々木孝丸)と母(嵯峨三智子)、そして発狂した叔父(ケーシー高峰)が同居している。幸福そうに見える家族であったが、何か変な感じもある。実は、第2次大戦末期に軍需工場のあった豊川市はアメリカ軍の徹底的な戦略爆撃にさらされ、彼等はその生き残りなのであった…。豊川市の自治体出資による自主制作映画で実質上の秋吉久美子の初主演作。3年間オクラになっていた。[投票]
★4あいつと私(1961/日)大学生の三郎(石原裕次郎)は野放図で屈託無き天然明朗ボーイである。彼は女を買いに行った事を告白し女生徒達から吊し上げられるが、けい子(芦川いづみ)が助け舟を出し2人は付き合い始める。三郎の家に行ったけい子は、家族達のオープンさに驚く。母のモトコ(轟夕起子)は美容師として一流だが若い恋人を平気で家に引っ張り込んでいる。父の甲吉(宮口精二)は何の取得も無く妻と喧嘩する度に家出する始末。だが、けい子はそんな家族たちに惹かれ、又三郎に益々興味を覚えるのであった。しかし、夏休みになり、クラスメイト達と三郎の別荘へドライブ旅行に行った折に恐るべき三郎のトラウマを知る…。裕次郎のスキー骨折からの復帰作で61年度の興収トップ。[投票]
★5フランス軍中尉の女(1981/英)1980年。イギリスの海岸町ドーセットシア。「フランス軍中尉の女」という映画の撮影が始まった。主演は女優のアナ(メリル・ストリープ)と男優のマイク(ジェレミー・アイアンズ)。撮影されていく映画が劇中劇として現代とシンクロする。1867年のドーセットシアで考古学者のチャールズ(ジェレミー・アイアンズ)が出遭ったセアラ(メリル・ストリープ)という女との話。劇中で不倫愛に陥るチャールズとセアラの関係が演じるアナとマイクの関係に侵食していく…。81年LA批評家協会女優賞、ゴールデングローブ女優賞。[投票]
★3LONG RUN ロングラン(1982/日)オレゴン州アストリア。ローラー・スケイターの山中隆男(永島敏行)のニューヨークまでの7000キロのアメリカ横断へのチャレンジがスタートした。自転車で追走するのはフリージャーナリストの宮本昇(鈴木ヒロミツ)。更にアメリカ在住の写真家の滝口洋子(かとうかずこ)が車で追いかける。3人それぞれの思惑を秘めた旅が始まった…。第1回サンリオ脚本賞受賞作。[投票]
★2目撃(1997/米)バージニアの高級住宅街。財界の大物の屋敷に泥棒のルーサー(クリント・イーストウッド)が忍び込んだ。計画通りにブツを盗み終えたその時、家の夫人のクリスティ(メロラ・ハーディン)が帰宅。しかも、現職大統領のリッチマン(ジーン・ハックマン)が同伴。慌てて金庫室に身を潜めたルーサーは一部始終を目撃してしまう…。酔ってクリスティに襲い掛かるリッチマンにクリスティがペーパーナイフで反撃するとシークレットサービスが飛び込んで来て彼女を射殺したのだ。そして補佐官ラッセル(ジュディ・デイビス)が到着し揉み消しを命じる。隙をついて脱出したルーサーをシークレットサービスが追う…。イーストウッドの監督第20作。[投票]
★5処女の泉(1960/スウェーデン)16世紀のスウェーデンの片田舎、ヴェンゲ村の或る日曜日。豪農のトーレ(マックス・フォン・シドー)の一人娘カーリン(ビルギッタ・ペテルソン)は遠くの教会へ蝋燭を奉げに行くことになり、トーレの養女で下女同然の扱いを受けるインゲリ(グンネル・リンドブロム)が同行することになる。インゲリは誰のものとも知れぬ子を宿し邪教に心を奪われ清純なカーリンを憎んでおり、途中で同行を渋ってカーリンを一人で行かせた。森の中でオシとヤセと少年の3人の乞食に会ったカーリンは親切心から弁当を振舞うが3人の獣欲に火がつく…。60年カンヌ映画祭国際批評家連盟賞、アカデミー外国語映画賞、ゴールデングローブ外国映画賞。[投票]
★3萌の朱雀(1997/日)奈良県西吉野村。村人達が村起しにと賭けた鉄道建設が頓挫し、田原孝三(國村隼)は気力を失う。それでも、田原家の朝はいつもと同じように過ぎていく。15年後。孝三は働こうとせず、娘みちる(尾野真千子)は高校生になり、母の泰代(神村泰代)と同居するいとこの栄介(柴田幸太郎)は旅館で働くようになった。栄介に仄かな恋心を抱くみちるであったが、彼は母の泰代に思いをよせてるらしく面白くない。或る朝、8ミリカメラを持って山に入った孝三が夜になっても戻って来なかった。警察に駆けつける家族のもとに孝三のカメラを持った身元不明の男が発見されたとの報が…。97年カンヌ映画祭新人監督賞、ロッテルダム映画祭国際批評家連盟賞他。[投票]
★3赤い殺意(1964/日)貞子(春川ますみ)は小心者の夫、吏一(西村晃)に威張り散らされ、姑の忠江(赤木蘭子)には年がら年中叱られている。夫が出張中の或る晩、男が忍び込んできて貞子は強姦される。男は平岡(露口茂)というバンドマンで、明け方まで居座り、もう一度、貞子を犯して帰っていった。貞子は死のうとするが、何故か飯を喰ってしまって死にそびれる。2日後、又も平岡がやって来て、犯される貞子。肺病で投げやりな平岡は貞子に愛情を求める。密会を重ねるようになる2人。夫が疑惑の目を向け始める…。64年毎日映画コンクール撮影賞・男優主演賞・女優助演賞、ブルーリボン男優助演賞。[投票]
★4日本の熱い日々 謀殺・下山事件(1981/日)戦後の混乱冷めやらぬ昭和24年7月5日。国鉄の下山総裁が常磐線の線路上で轢断死体となって発見された。職員の大量解雇を控えて、労働運動が最高潮に盛り上がる中であった。昭和日報の矢代(仲代達矢)は他殺説を確信して取材を続ける。折りしも続けざまに三鷹事件、松川事件と鉄道事故が相次ぎ、新聞社内は騒然となるが、政府の介入で労働運動は一気に沈静化。警視庁は一方的に捜査を打ち切った。刑事を辞めた大島(山本圭)と協力して調査を続ける矢代は情報を持つという韓国人、李中漢(井川比佐志)にたどり着くが彼は強制送還される途中で殺される。かくて時は流れて行くのだが…。81年毎日映画コンクール日本映画優秀賞、美術賞。[投票]
★4旅芸人の記録(1975/ギリシャ)1952年の晩秋。ギリシャ南部の海辺の町エギオンに12人の旅芸人一座が降り立った。3日後に大統領選挙を控え慌ただしい町中をとぼとぼ進む一座。時間は遡り、ナチ情報相ゲッペルスが立ち寄ることが大声で叫ばれる1939年のエギオン。11人の一座が疲れた足取りで進む。座長で一家の主アガメムノン(ストラス・パキス)、母クリュタイムネストラ(アリキ・ヨルグリ)、長女エレクトラ(エバ・コタマニドゥ)、次女クリュソテミ(マリア・バシリウ)他、座員ピュラデス(キリアトス・カトリバノス)、詩人(グリゴリス・エバンゲラトス)、アイギストス(バンゲリス・カザン)達は公演会場の講堂に辿り着いた…。75年カンヌ国際批評家連盟賞受賞。[投票]
★3TOKYO EYES(1998/日=仏)「やぶにらみ」と命名された謎の青年による無差別恐喝事件が発生する世紀末の東京。美容院でバイトするHinano(吉川ひなの)は刑事の兄、Roy(杉本哲太)の持ち帰った「やぶにらみ」の似顔絵に惹かれる。そして、電車の中で似顔絵に似た青年K(武田真治)を見かけるとアパートまで追いかけて行く。ゲームプログラマーのKは街に出て次々と銃を人々に向ける…。フランス人監督ジャン・ピエール・リモザンが日本人のみのキャストで撮りあげた作品。[投票]
★1ナオミ(1980/日)38歳の独身で生真面目な宝飾貿易商の譲治(斎藤真)はスナックで働く高校中退のナオミ(水原ゆう紀)を知って一緒に暮らすようになる。そして、ウブなナオミを自分の思うがままの女にすべく持てる限りの財と知性をそそぎ込んだ結果、我が儘女になってしまった。家出して戻ってきたナオミとの間に互いに干渉しないという協定を結ぶ譲治であったが…。谷崎潤一郎作「痴人の愛」4度目の映画化。[投票]
★4夜の騎士道(1955/仏)フランスの或る田舎町に駐屯する第33騎兵隊のアルマン中尉(ジェラール・フィリップ)は女ったらしであった。彼は将校達と町の有力者との夕食会の席上で偶然の選択で選ばれた女性と1ヶ月以内に恋人になってみせると高言し、その成否が賭の対象となる。翌日、アルマンの相手が最近パリからやって来て婦人服店を開いているバツイチのマリー(ミシェール・モルガン)という女性に決まった。マリーの意中は上流社会の名士ビクトル(ジャン・ドザイー)で、うるさくまとわりつくアルマンがうざったくて仕方ない。しかし、いつしかアルマンの術中にはまっていくのだが…。ルネ・クレールの第19作で初のカラー作品。[投票]
★3GODZILLA/ゴジラ(1998/米)大西洋一帯で異常な事件が頻発。チェルノブイリに居た生物学者ニック(マシュー・ブロデリック)は呼ばれて米調査隊に合流する。難破した日本船の生存者が譫言のように繰り返す「ゴジラ」という言葉にフランスのエージェント、フィリップ(ジャン・レノ)も調査を開始。折しもニューヨークにゴジラが上陸し破壊の限りを尽くし姿を消した。ニックは巣作り説を主張するが軍部と市政幹部は信じようとしない。更に昔の恋人でレポーター志望のオードリー(マリア・ピティロ)にハメられてトップシークレットを盗まれ調査隊を解任される。ニックは仏調査隊に合流しマジソンスクエアガーデンを巣だとつきとめるが…。東宝版と似ても似つかないハリウッドバージョンが賛否を呼んだ。[投票]
★4昭和枯れすすき(1975/日)新宿署の刑事、原田(高橋英樹)は12年前に青森から上京して妹の典子(秋吉久美子)とアパートで2人暮らし。典子がヤクザの吉浦(下条アトム)と付き合っているとの噂を聞いて調べると、いつの間にか洋裁学校を辞めてスナックで働いているのがわかった。問いつめても、ふてくされる典子にお手上げの原田。そして、吉浦が惨殺され、遺留品から典子が容疑者として上がってくる…。秋吉久美子が一連の藤田敏八作品から脱却し初めて旧世代の名匠と組んだ作品。又、野村芳太郎作品としても『砂の器』と『八つ墓村』の間に位置し乗っていた時期。[投票]
★4アラン・ドロンのゾロ(1974/仏=伊)剣の達人騎士ディエゴ(アラン・ドロン)は故郷スペインへの帰路の途中、南米カルタヘナに寄り、そこの宿でニューアラゴンの新総督となって任地に赴く途中の旧友に会ったが、彼はその日の晩に何者かに殺される。復讐を誓ったディエゴは代わりにニューアラゴンに赴いたが、そこは、護衛兵隊長ウェルタ(スタンリー・ベイカー)が横暴の限りを尽くす無法の町と化していたのだ。敵を欺くため、ディエゴは新任パーティで臆病者の優男を演じる。一方で町の少年が待ち望む「ゾロ」なる英雄に自らが扮してウェルタと対決する…。アラン・ドロンの主演第50作記念作品。[投票]