[POV: a Point of View]
フォード一家で作られた作品ジョン・フォード監督とその仲間達
ジョン・フォード一家は、ジョン・ウェイン、を初めとした俳優たちから成り立っている。定番は、ジョン・ウェインは、いつも命令する男。ヘンリー・フォンダは、真面目で(アメリカの良心)を演じ、ウォルター・ブレナンは、悪役が多かったが、後年になると口うるさいじいさんというのが定着。ウォード・ボンドは、いつも保安官など善人を演じ、トーマス・ミッチェルとビクター・マクラグレンは、アル中男、ベン・ジョンソン、は馬扱いは大得意なので派手な演技を、ハリー・ケリー・JRとジョン・エイガーは若手の脇役、モーリン・オハラは主役の妻が多く、ジョン・ウェインとのコンビが有名、そして、良心を演じる独身脇役バリー・フィッツジェラルドに『赤い河』が遺作でJRと共に活躍したハリー・ケリー。ジョン・フォードが映画に使いつづけた俳優達である。主に西部劇中心で、ちょうどいい例は手塚治虫のキャラクター制。次々に同じ俳優を使っていくので、馴染みやすい。ハリー・ケリー・JRは「ジョン・フォードの旗の下に」という本を書いた。このように同じ俳優を使いつづけると映画の中に自然体な演技が生まれ、とても良く感じられる。「シナトラ一家」もここまではいかないがチーム・ワークは負けないほどである。チーム・ワークは映画を撮るには大切なことである。ジョン・フォードに変わってハワード・ホークスもフォード一家製の俳優を連続して使っている。『リオ・ブラボー』、『赤い河』なんていうあたりがちょうどいい例だ!フォードの後継者とされるアンドリュー・ビクター・マクラグレンはアクション中心なので納得できない。彼はビクター・マクラグレンのご子息である。映像美はアルフレッド・ヒッチコックに負けている。
フォード一家代表作品は騎兵隊ドラマ、戦争ドラマ、ヒューマンそして西部劇である。フォードはアカデミー監督賞を史上最多受賞4度。ブレナンは助演男優賞を史上最多受賞3度。すごいの一言!
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