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[POV: a Point of View]
フォード一家で作られた作品
ジョン・フォード監督とその仲間達

ジョン・フォード一家は、ジョン・ウェイン、を初めとした俳優たちから成り立っている。定番は、ジョン・ウェインは、いつも命令する男。ヘンリー・フォンダは、真面目で(アメリカの良心)を演じ、ウォルター・ブレナンは、悪役が多かったが、後年になると口うるさいじいさんというのが定着。ウォード・ボンドは、いつも保安官など善人を演じ、トーマス・ミッチェルビクター・マクラグレンは、アル中男、ベン・ジョンソン、は馬扱いは大得意なので派手な演技を、ハリー・ケリー・JRジョン・エイガーは若手の脇役、モーリン・オハラは主役の妻が多く、ジョン・ウェインとのコンビが有名、そして、良心を演じる独身脇役バリー・フィッツジェラルドに『赤い河』が遺作でJRと共に活躍したハリー・ケリージョン・フォードが映画に使いつづけた俳優達である。主に西部劇中心で、ちょうどいい例は手塚治虫のキャラクター制。次々に同じ俳優を使っていくので、馴染みやすい。ハリー・ケリー・JRは「ジョン・フォードの旗の下に」という本を書いた。このように同じ俳優を使いつづけると映画の中に自然体な演技が生まれ、とても良く感じられる。「シナトラ一家」もここまではいかないがチーム・ワークは負けないほどである。チーム・ワークは映画を撮るには大切なことである。ジョン・フォードに変わってハワード・ホークスもフォード一家製の俳優を連続して使っている。『リオ・ブラボー』、『赤い河』なんていうあたりがちょうどいい例だ!フォードの後継者とされるアンドリュー・ビクター・マクラグレンはアクション中心なので納得できない。彼はビクター・マクラグレンのご子息である。映像美はアルフレッド・ヒッチコックに負けている。
A★5荒野の決闘(1946/米)ジョン・フォード一家代表作品で、西部劇史上忘れられない作品。 [comment]
A★5三人の名付親(1948/米)フォード・ファミリーの若手俳優ハリー・ケリー・JRを起用。多くのフォード一家が出演。 [comment]
A★5リオ・ブラボー(1959/米)監督はジョン・フォードではないが、フォード一家が4人出演している。 [comment]
A★5長い灰色の線(1954/米)ウォード・ボンドハリー・ケリー・JRの二人が泣かせる。 [comment]
B★4アパッチ砦(1948/米)テンプルちゃん以外の主演陣はほとんどフォード一家。 [comment]
B★4コレヒドール戦記(1945/米)ロバート・モンゴメリーがフォード一家になじんでいる。ウォード・ボンドの歌が聞けます。 [comment]
C★4リオ・グランデの砦(1950/米)アパッチ砦』、『黄色いリボン』といった騎兵隊ドラマ三部作の最終作。フォード一家だらけ。 [comment]
D★4捜索者(1956/米)アルフレッド・ヒッチコックお気に入りのベラ・マイルズを起用。 [comment]
D★4リバティ・バランスを射った男(1962/米)ウォード・ボンドが没してすぐに作られ、彼に捧げた作品がこれ。 [comment]
D★4ミスタア・ロバーツ(1955/米)これもフォード一家代表作だが、初めて映画にフォードが起用した俳優もたくさんいた。 [comment]
D★4黄色いリボン(1949/米)これもまたフォード一家だらけ。ヒロインにはジョーン・ドルーを起用。 [comment]
D★3果てなき船路(1940/米)駅馬車』でスターになったばかりののジョン・ウェインを脇役に起用。 [comment]
D★3怒りの葡萄(1940/米)ヘンリー・フォンダをはじめとするフォード一家が活躍。 [comment]
E★3駅馬車(1939/米)ジョン・ウェインを大スターにした作品だが、ウォード・ボンドが出ていないのが残念! [comment]
E★2ドノバン珊瑚礁(1962/米)フォード後期の作品。お気に入りだったリー・マービンを起用。
E★2モガンボ(1953/米)珍しく、フォード一家の俳優は一人も出演していない。
E★2逃亡者(1947/米)内容は別として、フォード一家二人の共演が楽しめる。
E★2幌馬車(1950/米)フォード・ファミリーの若手俳優の競演。
E★2荒鷲の翼(1956/米)有名なジョン・ウェインモーリン・オハラのコンビ。
フォード一家代表作品は騎兵隊ドラマ、戦争ドラマ、ヒューマンそして西部劇である。フォードはアカデミー監督賞を史上最多受賞4度。ブレナンは助演男優賞を史上最多受賞3度。すごいの一言!
この映画が好きな人達

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