Keitaさんのコメント: 更新順
マンダレイ(2005/デンマーク=スウェーデン=オランダ=仏=独=米) | またもやラース・フォン・トリアー! だが過激で衝撃的描写よりも、現代社会への鋭い問題提起の方が興味深いと感じた。前作より自分自身が落ち着いて観られるようになったからか…。(2006.04.09.) [review] | [投票(3)] | |
ドッグヴィル(2003/デンマーク=スウェーデン=仏=ノルウェー=オランダ=フィンランド=独=伊=日=米) | 人間の汚い部分を正面から描くラース・フォン・トリアーにしか作れない作品。(2004.02.22.) [review] | [投票] | |
Mr.&Mrs.スミス(2005/米) | “豪快!格闘!夫婦喧嘩アクション!!”で楽しいはずが、ストーリー上で一番盛り上げる部分を完全に間違えたのは戴けない。終盤の蛇足ぶりが手に負えない。(2006.04.08.) [review] | [投票(1)] | |
ブロークバック・マウンテン(2005/米) | ユートピアを追い求めたふたりの男の、強すぎるほどの絆の物語。単にホモセクシャルの恋愛劇として語る以上の人間ドラマがある。目の前に映し出される大自然は、美しく、そして哀しい…。(2006.03.12.) [review] | [投票(5)] | |
チェブラーシカ(1969/露) | 1話目:チェブラーシカ、かわいいなぁ→2話目:ゲーナのアコーディオン、寂しげだなぁ→3話目:なんだこの哀愁! 漂う寂しげな空気は! ……キャラクターがすごく愛らしいのも良いが、何より“ロシアン・ノスタルジー”が魅力的だった。(2006.03.07.) | [投票] | |
ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女(2005/米) | アスランの雄叫びにも鳥肌が立ち、映画を楽しめたことは確かだ。ただ、映像化された「指輪物語」=『ロード・オブ・ザ・リング』のあの完成度を目にしてしまったあとでは、もやは物足りなさを感じざるを得ない。ある意味、不幸な作品だ。(2006.02.25.) [review] | [投票] | |
クラッシュ(2005/米=独) | ロサンゼルスという大都市ならではの群像劇。カメラはその街を、寂しさと美しさを介在させて映し出す。孤独や痛切さも感じさせるが、鑑賞後には優しさや暖かさがなぜか心に残った。(2006.02.19.) [review] | [投票(9)] | |
空中庭園(2005/日) | 角田光代の原作と似ているようでもあり、違うようでもある。最大限に原作の持ち味を生かしつつ、映画だからこその表現でアプローチされた秀作。原作読者にとってはストーリーに収穫はない。しかし、映画として良かった。(2006.02.18.) [review] | [投票(2)] | |
ミュンヘン(2005/米) | 70年代風スリラーの雰囲気、任務と家族の間で揺れる男のドラマ、イスラエルへの警告・・・。観るべき映像、感じるべき物語、考えるべき問題が、バランス良く詰まっている。(2006.02.04.) [review] | [投票(7)] | |
フライトプラン(2005/米) | 観客の視点が、他多数であるはずの乗客と同じになってしまったことがまずかった。主演であるはずのジョディ・フォスターの味方をできないことは大問題でしょう!(2006.02.04.) [review] | [投票(8)] | |
単騎、千里を走る。(2005/香港=中国=日) | 国境を越えた見事なコラボレーション。寡黙な男・高倉健の特徴を生かした上で、チャン・イーモウはしっかりと『あの子を探して』や『初恋のきた道』にも通じる中国映画の感動作を作り上げた。そのあたり、さすが名匠である。(2006.01.29.) [review] | [投票(2)] | |
プルーフ・オブ・マイ・ライフ(2005/米) | 舞台を映画化する上での工夫が足らないのではないか。台詞は優れているかもしれないし、ヒステリックな役を演じたグウィネス・パルトロウも良かったが、スクリーンに映し出される映像から伝わる魅力がほとんどない。(2006.01.22.) [review] | [投票(5)] | |
秘密のかけら(2005/カナダ=英=米) | アリソン・ローマンが魅力的! 全編ミステリアスな雰囲気が漂い、官能的でもある。サスペンスとしてよりも、雰囲気を大事にしたフィルム・ノワールとして楽しめる。(2006.01.22) [review] | [投票] | |
メゾン・ド・ヒミコ(2005/日) | 男だろうが女だろうがゲイだろうが、そんな区別なんて関係はない。みんなに共通すること、それは“人間”であること。この映画はホモセクシャルについての話ではない。これは“人間”についての暖かい物語だ。(2006.01.21.) [review] | [投票(4)] | |
ナショナル・トレジャー(2004/米) | アメリカ建国史を学ぶキッカケになるのでは? 詳しく学ぶなら、この映画からではなく、映画に登場した東海岸の都市に観光に行くなり、自分で文献を調べることをお奨めしますが・・・。(2006.01.09.) [review] | [投票] | |
ある子供(2005/ベルギー=仏) | リアリズムをとことん追求した緊迫感ある描写を、ラストシーンにすべて集約させるダルデンヌ兄弟の手腕は見事で、完璧に近い映画だ。しかし、『ロゼッタ』以下でも以上でもなく、カンヌを2度制するに値するかは微妙だ…。(2005.12.23.) [review] | [投票(2)] | |
キング・コング(2005/ニュージーランド=米) | アンとコングのラブストーリーにしようとしたことと、オリジナルに忠実にリメイクしようとしたこと。このふたつのベクトルが絶対に重ならないことが、終盤で如実に出てしまった…。ピーター・ジャクソンは惜しくも『キング・コング』を彼自身の映画にしきれなかった。(2005.12.23.) [review] | [投票(15)] | |
SAYURI(2005/米) | 芸者の説明も、歴史的背景も、ひとりの女性の人生も恋愛も、美しい映像や豪華キャストも、さまざまな魅力が詰まっているが、結局それらすべてが薄いスライスに…。2時間半の映画では、さらに緩急をかける必要があった。何話かに区切ったドラマにした方が良さそうだ。(2005.12.11.) [review] | [投票(1)] | |
クローサー(2004/米) | 台詞の面白さとナタリーのストリップに惹かれたため、鑑賞直後は悪くないという印象を持った。がしかし、“真実と嘘”から描く愛や、役者の起用法や演出などを再考すると、根元から間違っていたようにすら思える欠陥映画だった。(2005.12.4.) [review] | [投票(2)] | |
ランド・オブ・プレンティ(2004/米=独) | ロサンゼルスの都会で、中西部の荒野で、アメリカの正義と自由の象徴である星条旗が、こんなにも悲しく見えるとは…。9.11後のアメリカの痛みを感じることができる秀作だ。(2005.11.26.) [review] | [投票(1)] |