sawa:38さんのコメント: 更新順
白昼の通り魔(1966/日) | 嫉妬・優越・愛と死・交尾。誰にも知られたくない心の襞が露骨に暴かれていく様に鳥肌が立つ。そして誰もが知りたい相手の気持ちは永遠に藪の中。「おんな対おんな」の静かなる闘いは壮絶である。 [review] | [投票(1)] | |
トリコロール/赤の愛(1994/スイス=仏=ポーランド) | 劇場で男が自らを語り始める。女と対峙する。途中邪魔が入る。この緊張感。・・・人間にとって「愛」を告白する時が人生にとって最もサスペンスなのだ。そして「過去」を告白する時はドラマティックである。細かい演出手腕に痺れる。 | [投票(1)] | |
アフリカの光(1975/日) | 唐突に飛びまくる脚本と聞き取れない台詞が70年代自主制作風で味を出すも、日本版『真夜中のカーボーイ』に成り損なったゲイの匂いのする作品。 | [投票] | |
軍旗はためく下に(1972/日) | 社命でなく、雇われ監督としてでなく、「映画人・深作欣二」が撮った映画。黒沢明の尻拭いの汚名まで被って資金を集めた映画。つまり深作欣二の本気印だ、座して観る。(長分すみません) [review] | [投票(5)] | |
サード(1978/日) | 彼は「あるべきはずの」ホームベースを探し求めて今も走り続けているのか?今となってはそこに何があったかを知っていた彼が羨ましくすら思う。同世代の私はホームはおろか何を探しているのだろう。先の見えないグラウンドを手探りで歩く。 | [投票(1)] | |
網走番外地 望郷編(1965/日) | 一作毎にスタイルを変えてくる『網走番外地』第三弾。アクション、コメディときてまさか子供を使って「泣き」を入れてくるとは思わなんだ。ひとつ間違えば涙の感動作になるところを石井輝男が踏ん張って「B級」を押し通したか? [review] | [投票(1)] | |
続・網走番外地(1965/日) | カルト監督石井の本領発揮。自らの第1作を粉々に吹き飛ばす超B級演出に大満足か?文太は鈴木則文に、そして健さんは石井輝男に魅入られたのが運の尽き。 | [投票] | |
関東テキヤ一家 天王寺の決斗(1970/日) | コメディーなのかシリアスなのか。こんな文太に誰がした。お気楽なコメディー演出が後半の見せ場を軽がるしくしてしまった。だがそれに応える文太の器用さは見事。 | [投票] | |
巨人と玩具(1958/日) | 大仰な台詞廻し、スピード感を重視するあまりに生じるリアル感の欠如。この痛ましいとも思えるハイテンションの維持が「私的」には辛い。時代が経ち高級ブランドとなった「増村ブランド」は私には合わない。 | [投票] | |
ダイナマイトどんどん(1978/日) | 加速する1リーグ制への議論の中で、今こそ「任侠道」が必要なのだ。 [review] | [投票(1)] | |
人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊(1968/日) | 東映作品を見続ける面白さのひとつに、出世魚のようにネームを大きくしていく俳優たちの活躍がある。チンピラだった俳優も時が経てば大スターと肩を並べるようになっていく。しかし・・ [review] | [投票(2)] | |
炎上(1958/日) | 吼える仲代は三島由紀夫。俯く雷蔵は私そのもの。 [review] | [投票(9)] | |
阿修羅のごとく(2003/日) | 選曲もあのオリジナルの前ではギリギリのところで正しい。やはり森田は上手い。ただ気になるのは、あれだけの役者陣の中に放り込まれた深キョンが痛ましい事だけだ。 | [投票] | |
解夏(2003/日) | 病に対する「恐怖」を描くことよりも「無念さ」を描いた手紙のシーンで、私は大沢たかおよりも派手に号泣してしまった。 [review] | [投票(5)] | |
日本侠客伝 雷門の血斗(1966/日) | 誰もが競い合うように人情爆弾を炸裂させる。これは脇を固める役者陣の映画だ。健さんには申し訳ないが、これは待田京介・島田正吾・藤山寛美の映画だ。特に後半存在感を突出させる藤純子にはマキノ雅弘の愛情が匂い立つ。 | [投票(1)] | |
嗤う伊右衛門(2003/日) | 当代の芸達者をずらりと並べるという蜷川幸雄監督の自信過剰に多少とも辟易とするも、それに答える役者陣はさすがである。ただ残念なのは状況設定を聞き取れない台詞のみで説明しようとする脚本と蜷川の緩慢さだけだ。 [review] | [投票(1)] | |
地獄(1979/日) | 近親相姦やらを描いているが、当事者たちの後ろめたさを描かないから「地獄」行きの切符に重みが無い。こんな程度の映画では私の道徳心は矯正されはしない。 | [投票] | |
山口組外伝 九州進攻作戦(1974/日) | 壮大なタイトルに反して夜桜銀二という個人を丁寧に「こじんまり」と描く・・と思えば一転して組織対組織をパノラマで描くバランスの悪さ。すっかり山口組御用監督となってしまった山下耕作の悲哀が判る気がする。 | [投票(1)] | |
ブラザーフッド(2004/韓国) | 太陽政策以後の戦後教育で「北は友達」と思い始めてきた韓国民はガツンとやられ、戦争の記憶が消滅している日本の若いカップルは「何これ?」と席を立った。そして隣のイケメン俳優を観にきたオバチャンは、ただ泣いていた・・日本は平和だ。 [review] | [投票(9)] | |
暴力団再武装(1971/日) | 実録路線への端境期にあって深作に後れを取りはしたが、こんな凄いハードな演出をしていた佐藤純彌。B級監督と勝手に認定していた認識を全面撤回致します。特にこのラストは何だ!語りつくせぬコノ衝撃! [review] | [投票] |