irodoriさんのコメント: 更新順
みかんの丘(2013/エストニア=グルジア) | 感情的に悲劇を描かないことで作品全体から落ち着いた印象を受けるが、それが逆に主人公の胸の内を強く想像させる。短い尺ながら会話のつなぎ方が丁寧で、人と人とが噛み合っていくさまがしっかりと感じられる。そしてラストのシークエンスが見事。 [review] | [投票] | |
シャイン(1996/豪) | お父さんのキャラが強すぎて前半辛くはあったが、後半のデイヴィッドに救われた。Shineってタイトルが良い。だって [review] | [投票] | |
魚と寝る女(2000/韓国) | 主人公は確かに喋らないが、行動の節々からはむしろ声高な主張を感じる。彼女から静寂を感じるのは、小屋内や管理室の前で居眠りしているときで、それは普通の人と同じなのだ。居眠りシーンをやたらと挟むのが面白い。 [review] | [投票(1)] | |
フリーソロ(2018/米) | ゾクゾクする映像の良さに加え、主人公アレックスの少し変わっているが愛すべき人間性、不安定な状態に置かれ続けるガールフレンドの存在、が相まって心を捉える作品になっている。 [review] | [投票(1)] | |
全員死刑(2017/日) | 実際の事件の細部をかなり取り入れた内容になっているが、この"細部"がかなり突飛なものであるため演出に違和感を感じてしまう箇所がチラホラ。むしろ、実際の出来事からもっと遠ざけても良かったように思えた。 [review] | [投票] | |
マルクス兄弟オペラは踊る(1935/米) | 初めて観たマルクス兄弟出演作だったが、面白さに舌を巻いた。品性のある真剣なふざけっぷりは大人の鑑賞に耐える。また、船上のピアノ演奏&ダンスシーンには心が躍った。 | [投票] | |
あさがくるまえに(2016/仏=ベルギー) | ストーリーの強弱のつけ方がユニーク。てっきり臓器提供をする家族の苦悩にスポットが当たると思い込んでいたが良い意味で裏切られた。坂の下り上りが象徴的に撮られているなど、映像面でも見所多数。 [review] | [投票] | |
アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015/英=南アフリカ) | パン焼き釜内からのショットで幕を上げ、無邪気に遊ぶ少女の姿の後に、俯瞰で銃を積んだジープを捉える。この無駄のないオープニングは、緊迫感を伴う導入として優れているうえ、終始血の通わない上層部の攻防の中で現実感を持たせる重要な役割を果していた。 [review] | [投票(1)] | |
ニッポン国 古屋敷村(1982/日) | 老婆らが方言バリバリで自分史を話すシークエンス(字幕付き)で、内容もさることながらカメラを気にせず熱量多く話している姿に圧倒された。 [review] | [投票(1)] | |
秒速5センチメートル(2007/日) | 子どもが感じる焦燥感や不安をベースに紡ぎ出す、言葉の選び方が出色。だからか、大人になった第3話の魅力が薄く感じられた。 | [投票] | |
何がジェーンに起こったか?(1962/米) | 2人のキャラクターの描き方、ビジュアル面の押し出しの強さ(ジェーンだけでなくブランチも)は見事。だが、細かいところに興を削ぐ演出がチラホラ。 [review] | [投票(2)] | |
米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー(2017/日) | 本作で知ったことは多く、学びにはなったが、映画というよりTV番組のように品が良く、カメジロー氏の情熱を伝えきれていないように感じた。話者が一般人のドキュメンタリーだからこそ、撮る側が引き出すべき熱量がもっとあったのではないか。 | [投票] | |
キング・オブ・コメディ(1983/米) | これでもかと繰り出されるデ・ニーロの偏執性に耐え、観たかいがあったと十分に思えるクライマックスでのカタルシス。ストーリー構成も秀逸。 [review] | [投票] | |
お引越し(1993/日) | レンコの学校からの疾走シーンからの、父と"ボクシング"で戯れる流れが好きだ。 [review] | [投票(2)] | |
6才のボクが、大人になるまで。(2014/米) | 骨子は息子と母の関係性。長いようで短いこの12年は、今後の可能性が開けている子ども視点よりも、母視点で捉えたほうが濃密で当然。 [review] | [投票(2)] | |
ヒトラーへの285枚の葉書(2016/独=仏=英) | 映像、キャスト、演出、ストーリーともにうまくまとまっている。が、上品にまとまり過ぎているように感じられて響かず。 [review] | [投票] | |
シックス・センス(1999/米) | 久しぶりに観返してみて、ハーレイ・ジョエル・オスメントの、絞り出すように話す話し方が、作品全体に与えている影響の大きさに気づかされた。 | [投票(4)] | |
昭和残侠伝 死んで貰います(1970/日) | 健さんの任侠もの初心者として、隠しても隠しきれない、ヒリヒリとした殺気にただただ気圧された。中和してくれる表情豊かなひょっとこの松(長門裕之)の存在は有り難く思えた。 | [投票] | |
ひみつの花園(1997/日) | 西田尚美が制服で走る姿、そして(物理的な)汚れっぷりに心動かされた。矢口史靖監督は『サバイバルファミリー』でもそう思ったが、汚し方が上手い。 | [投票(1)] | |
フェイシズ(1968/米) | "顔"という映像での外面の押し出しの強さに加え、内面までも惜しげなくさらけ出してくる登場人物に、人酔い気味に陥った。そのなかでジーナ・ローランズは浄化させてくれる存在に感じられた。 | [投票] |