巴さんのコメント: 点数順
情事(1960/伊) | 男と女のためだけにある、洗練された映像と必要最低限以下の言葉。そこに<癒し>はない。けれど<赦し>はある。永遠の傑作、生ける伝説「ミケランジェロ・アントニオーニ」。 | [投票(2)] | |
イディオッツ(1998/仏=伊=デンマーク=オランダ) | この乱交シーンは本当にヤッてるらしい、ラース・フォン・トリアー監督自身が真っ裸になって撮影しながら・・・明らかに‘間違った’鬼畜映画、トリアー・トランス。闘うな、感じれ。 [review] | [投票(2)] | |
ポーラX(1999/日=スイス=独=仏) | ロマン主義の終わり、「現実」の始まり。そんな風に一回ひねった所に、ほんとの「ロマン」がある。ムケた! | [投票(2)] | |
祇園囃子(1953/日) | 逃れることの叶わない「権力」に絡めとられていく女たち。そして、そこから匂い立つ官能の芳香と若尾文子の反=権力闘争。エレガント! | [投票(2)] | |
汚れた血(1986/仏) | 一瞬にして破滅的な片思いに突入していくアレックスの頑なな愛の姿に、繊細で力強いカラックスの諦念を見い出し、不覚にも涙する。画面から放たれる原色の 、恋の閃光に撃たれろ。 | [投票(1)] | |
ミスト(2007/米) | 映画を見終わっても、私の心の霧は晴れない [review] | [投票(1)] | |
天然コケッコー(2007/日) | 「女の子」はもう卒業したけれど「女」にはなりきれない、まだ自分の美しさにも、世界の残酷さにも気付いていない「少女」ゆえの美しさ。夏帆が本当に素晴らしい。 [review] | [投票(1)] | |
わらの犬(1971/米) | こんなにもブチ切れちゃっていいんですか?―――――――――いいんです!!! | [投票(1)] | |
シーズ・ソー・ラブリー(1997/米=仏) | めったに人を褒めないロバート・デニーロとアル・パチーノに「俺の時代は終わった」と言わしめた‘アクター・オブ・アクター’ショーン・ペン。男が男に惚れる瞬間が本当にあるとすれば、それはショーン・ペンのことだと思う。本気で。 [review] | [投票(1)] | |
17歳のカルテ(1999/米) | 誰もが、そんなに強くはないし、そんなに弱くもない。そして、自分が限りなくかわいいくせに、どこかで自分に絶望しつづけている。だから束の間の「癒し」が求められる・・・ [review] | [投票(1)] | |
Love Letter(1995/日) | どこにでもありそうで、どこにもないメロドラマ/どこかにいそうで、やっぱりどこにもいない運命の人 | [投票(1)] | |
サマー・オブ・サム(1999/米) | 『マルコムX』以後のスパイク・リーの集大成。狂ってるのは殺人鬼ではなく、むしろ「あなた」です。 | [投票(1)] | |
シビル・アクション(1998/米) | 巨大な渦に呑み込まれていく男の足掻きと「倫理」。そして、そんな一人の人間のちっぽけな「倫理」だけが世界を塗り変えることができるのだ!というスティーブン・ザイリアンの「倫理」にリスペクトを。 | [投票(1)] | |
天国は待ってくれる(1943/米) | 時代が変わっても決して変わらない男と女の心を、凄まじく洗練された手つきで華麗に描いていくルビッチ。古臭いどころか、ユーモアとウィットに溢れ、軽やかで洒脱。まだハリウッドが「夢の工場」と呼ばれていた幸福な時代の象徴として、今も優しい輝きを放っている。しかし男って・・・バカ。 | [投票] | |
ひかりのまち(1999/英) | 楽しげなアトラクションが揃った夜の遊園地、両手はパパとママの手を握っている。でも、今、この瞬間、この場所でも、自分だけが地球上でたった1人取り残されていると感じてしまう、そんな本能的な寂しさ。だから、人はぬくもりを求め、誰かを探しさ迷い続ける。そんな世界のことを『ひかりのまち』と呼ぶのだろう。 | [投票] | |
アマロ神父の罪(2002/メキシコ) | 題名だけだと「聖職者を描いたぬる〜い文芸映画」のようだが、実際は違う。エリート青年神父の「性欲」が「聖欲」を凌駕し、更に「性欲」は教会という「組織の論理」の前にひれ伏す。アマロが使えていたのは「神」でも「少女アメリア(愛)」でもない、最っ初から「組織」でしかない。 | [投票] | |
プライベート・ライアン(1998/米) | 透けた星条旗、アメリカ、アメリカ、ライアンの悲哀、そして『タイタニック』!? [review] | [投票(16)] | |
スペース カウボーイ(2000/米) | 「若者へのメッセージなど一切込めていない」と言い切ったクリント・イーストウッド。たしかにこの映画には、「老い」を生きることの辛さとステキさがあふれ出ていたと思う。 [review] | [投票(11)] | |
トレインスポッティング(1996/英) | 今や「昔夢中になったけど、なかったことにしたい映画」の上位。すっかり「Trainspotting」のロゴの入ったTシャツも見かけなくなった。が、しかし・・・ [review] | [投票(11)] | |
M:I−2(2000/米) | 『マグノリア』以降「俺は俺を肯定する」かのごとく、自分のカッコよさとスター性を無防備に肯定し始めたトム・クルーズ。もうだれも奴を止められない、止める気すらしない。イクとこまでイケ。 [review] | [投票(10)] |