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[コメント] フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017/米)
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★4ウィレム・デフォーの徳と手際のよさが彼の境遇をミスマッチに見せる謎に呼応して、その機知は、不幸に対処すべく発動するために、災難の予兆と化す。このつらみは淘汰圧が男にもたらした栄光でもある。肉体という売り物が、母から生活力を奪い続けるからだ (disjunctive)[投票]
★5シングルマザーの物語は数多く作られてきたが、今作が今迄と違うのは、子供の視点で描いた事と、ディズニーランドを絡ませたことだ。 [review] (KEI)[投票]
★3主人公たちの住処は薄紫色の壁のモーテル。隣のモーテルはドアが緑色。これは例だが、全体に建物あるいは空間が、把握しやすいように上手く考えられている。基本的に大きく開かれたロケーションを背景としているので、広角ロングショットが良く合う。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
★5ムーニーや子どもたちの演技に目が行きがちだけど、それはヘイリーやボビーがあってのもので、この作品はムーニー視点で作られてるわけではない [review] (leiqunni)[投票(1)]
★5登場するキャラクターへの寄り添うような眼差しが温かく、それゆえに現実を突きつけられる。子どもたちを絶対に見放さないという意志を感じるカメラ。 [review] (ドド)[投票(2)]
★4塗りたくられたペンキや建物の装飾、ジャム、シロップ、スプライト・・・これらが象徴する「甘さ」が、希望を偽装している。希望は嘘をつくことがあるが、絶望は嘘をつかない。でも、やはり嘘に縋らざるを得ないではないか。世界は偉人の水準で生きるわけにはいかないから(押井守)。 [review] (DSCH)[投票(2)]
★3ブツ切り編集のテンポの悪さが致命的だけど、一見ダメ人間達の巣窟に溢れるギリギリ平和な状況が変な緊迫感を生んでいる。手を差し伸べたらさぁ始まるゲッタウェイに唖然とするも、メッセージを集約した1分間に驚きもあった。72/100 (たろ)[投票]
★4アメリカ版『万引き家族』というのが第一印象。 [review] (シーチキン)[投票]
★5「ああ、なんてことだ」と涙を落としながら思った、だって、嘘っぱちの夢の国がホントの夢の国になっちまうんだから [review] (週一本)[投票(4)]
★4観客を意識したメッセージ映画。優しく、完成度も高い。☆3.9点。 [review] (死ぬまでシネマ)[投票(1)]
★5夢の国のすぐ隣。お金はなくても夢はある人々が、助け合って、いがみ合って、肩を寄せ合って生きてゆく。そんな現実を、子供の目線を通して見る映画。パステルカラーの下に埋めてゆく、解けない真夏の魔法。 [review] (プロキオン14)[投票(4)]
★5ポップな意匠の数々は明らかにゴダールの影響下にあり、ウィンドウにナプキン叩きつけるブリア・ビネイトの不敵さもまたアンナ・カリーナの発展形。加える小娘の投入に確固たるオリジナリティがある。 [review] (寒山拾得)[投票(5)]
★5錬金システムの暴走が産み出した格差をどうこう言う意図など映画は更々ない。怠惰だが子供どもへの愛はある。功利主義に追従するが弱者への思いやりは忘れてない。そういう人間の感情起源への希望。だがメルヘンチックな飛翔は怜悧な現実の前で奈落に落ちる。 (けにろん)[投票(3)]
★4作品でことさら社会批判するのではなく、現実を現実として映し取るショーン・ベイカーの目は、キャストそれぞれの隠された一面を捉える。そのやり場のない悲しみを、パステルカラーの背景に添えて。 [review] (jollyjoker)[投票(5)]
★4パステルカラーで見たくないものを塗り潰した世界を、見たくないものの存在すらまだ知らない子供たちが闊歩する。その芝居っ気のない暴走を放置する母親を、倫理で責める虚しさ。それでも見捨てない管理人(ウィレム・デフォー)の良心。そんな嘘のなさが救い。 [review] (ぽんしゅう)[投票(5)]