★3 | ファンキーハットの快男児(1961/日) | 若い!でも半熟な千葉ちゃんもいいもんだ。ロングショット長廻しによる荒野の対決など、後の深作作品では絶対見られないシーン満載。 | [投票] |
★5 | 大悪党(1968/日) | トリック&法廷サスペンスとしては荒唐無稽だが、ピカレスクロマンとしては一級品。財前五郎に勝るとも劣らぬこのハマリ役の悪徳弁護士をシリーズ化し損ねた田宮二郎はつくづく不遇の名優であった。 | [投票(2)] |
★3 | 爛(1962/日) | 余りに図式的教訓的なストーリに古臭さを感じるも若尾文子の倦怠演技には魅せられるところが多い。勿論、田宮二郎も。 [review] | [投票] |
★4 | 猫と鰹節 ある詐話師の物語(1961/日) | 詐話師は全部で6人いるが舞台関西でのり平は瀕死、伴淳は引退して市原悦子の尻に引かれているからほとんど森繁の独壇場。そんな彼がパワー漲る女たち(草笛・乙羽・団)を前にたじろいでいる姿は本当に可笑しい。 [review] | [投票] |
★4 | あすなろ物語(1955/日) | 早坂文雄御大の足踏みオルガンを使った音楽が実に印象的。鮎太を演じた三人は皆名演を魅せ、対する女たち−岡田茉莉子、根岸明美、久我美子の書き分けもスマート。ライティングは遣り過ぎの感もあるがデビュー作として申し分ない出来映え。 | [投票(1)] |
★5 | 兄貴の恋人(1968/日) | 結末は陳腐だし無駄なシーンも多いが行間のある台詞の遣り取りとキャストの豪華さで退屈はしない。内藤洋子、酒井和歌子、白川由美、そして水着姿の中山麻里は素晴らしく目の保養になります。加山が歌うボサノバ調の主題歌もいい。 | [投票] |
★3 | ゼロ・ファイター 大空戦(1966/日) | 「大和魂じゃ飛行機は飛びませんよ」台詞や大筋は面白いが構成が雑なので想像力で補わなければならない。合理的な加山と直情型の佐藤の対比描写も盛り上がりもイマイチ。特撮シーンの迫力は流石。女性を一切登場させなかったのも潔い。 | [投票] |
★1 | クリスティーナの好きなコト(2002/米) | 在り来たりなストーリに馬鹿らしいメッセージ。男性コメディアンがウン十年前からやってることを女二人がなぞってるだけ。寒いよ。 | [投票] |
★2 | 氷点(1966/日) | 津川にオバサン呼ばわりされてキレる若尾文子に爆笑。いや怒らないで、完全に貴女様の映画ですってば。出来はイマイチなれど。 [review] | [投票(2)] |
★3 | はなれ瞽女おりん(1977/日) | 人材登用だけで喰って来た篠田の集大成的作品だがちょっと綺麗に作り過ぎ。 [review] | [投票] |
★3 | 僕は天使ぢゃないよ(1974/日) | 完成後十四年を経てやっと市場に価値を認められたというだけのことはある。酷いよホント。水平面が歪んだ幾つかのガロ的ショットと「乱れ髪」が掛かる場面は好きです。 | [投票] |
★4 | 千曲川絶唱(1967/日) | 『若大将』シリーズに於ける「澄ちゃん」に輪を掛けて独善的な星由里子の魅力大爆発。しかもヌード披露。トラックで電車を追い掛けるシーンや、いしだあゆみの狂気演技、美しい千曲川のシーンなど全体よりも部分が印象に残る作。北大路の演技開眼作でもある。 [review] | [投票] |
★4 | 波影(1965/日) | 撮影監督の岡崎宏三氏が自らの(モノクロの)代表作として挙げる一本。暑くも無く無く寒くも無い涼しい画調が若尾文子演じる芸者・雛千代の生き様とマッチしている。 [review] | [投票] |
★4 | 私は二歳(1962/日) | 鈴木博雄君。君は天才です。一歳半でこんな立派に演技をしているのだから。 [review] | [投票] |
★5 | 雪之丞変化(1963/日) | なんだこりゃ凄い画面。雪之丞長谷川VS闇太郎長谷川の暗闇でのシーンなど鳥肌もの。 [review] | [投票(3)] |
★3 | 愛ふたたび(1971/日) | 谷川俊太郎が脚本を執筆。ストーリ自体は『アルプスの若大将』と大差ないが台詞の良さは流石。あと、作詞も手掛けているようだが「ニコ〜、ニコ〜」ってのはあんまりじゃないかな。酷くダサい。浜口メロは悪く無いのに。構成も映像も凝ってるが最期の最期の処理はアニメじみてて好きじゃない。 | [投票] |
★4 | 幸福(1981/日) | 銀残しの手法によって東京が全く別の都市に見える。また情けない親たち−憎くまれグチを叩く姉弟に手を焼く駄目親父水谷豊、娘の恋人を拒絶する頑固親父浜村純、嘘吐きで親ばかの市原悦子、無責任な草笛光子、の描写は全て現実味があって胸を激しく揺さぶる。市川ミステリの隠れた秀作。 | [投票(3)] |
★5 | 乾いた花(1964/日) | 池部良の倦怠と老婆心に揺れる複雑な表情にシビれまくり!彼がノワール調のモノクロ画面を、戸田重昌の美術セット内を動くだけで、それだけで映画は成立してしまうのであった。 | [投票] |
★4 | ろくでなし(1960/日) | 「まったく、なってないな」「なってない」 乱痴気騒ぎの後、浜辺で津川と川津が呟いたこの台詞にこそ、私の信じるところの<青春>が宿っている。焦燥と退屈。貪欲と虚無。私は其処から、抜け出せただろうか。 | [投票] |
★4 | 乱れる(1964/日) | 松山善三の脚本は確かにサヨ臭いが、戦前派とアプレの断絶を、従来の親と子ではなく、(やや背徳的な)ロマンスの関係性の上で再描出しているという点で評価してもいいのではないだろうか。高峰、加山の掛け合いは全て愛しくそして痛々しい。 | [投票] |