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雪之丞変化 (1963/)

[Drama/Thriller]
製作総指揮市川崑 / 藤井浩明 / 高森富夫
製作永田雅一
監督市川崑
脚本和田夏十 / 伊藤大輔 / 衣笠貞之助
原作三上於菟吉
撮影小林節雄
美術西岡善信
音楽芥川也寸志 / 八木正生
特撮梶谷俊男
出演長谷川一夫 / 山本富士子 / 若尾文子 / 市川雷蔵 / 勝新太郎 / 船越英二 / 中村鴈治郎 / 柳永二郎 / 伊達三郎 / 林成年 / 浜村純 / 市川中車 / 加藤嘉 / 毛利菊枝 / 真城千都世 / 大辻伺郎 / 中村豊 / 徳川夢声 / 水原浩一 / 尾上栄五郎 / 木村玄 / 小柳圭子 / 千葉敏郎 / 南道郎
あらすじ江戸に公演にやってきた上方の女形役者、雪之丞(長谷川一夫)は、かつて商売敵たちのために発狂して首を吊った父の仇を討つべく、敵である土部三斎(中村鴈治郎)や広海屋(柳永二郎)に近付く。そうとは知らず雪之丞に惚れてしまった三斎の娘・浪路(若尾文子)と、そんな彼女を利用しようとする雪之丞が逢い引きを重ねるうち、江戸の盗賊頭・闇太郎(長谷川一夫、二役)と、女盗賊のお初(山本富士子)は、雪之丞に興味を抱く。長谷川一夫の映画出演300本目記念作品として作られた、大映オールスターキャストの作品。[114分/カラー/シネマスコープ] (Yasu)[投票]
Comments
全24 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5この映画はとても面白い。市川崑独特の技巧センスが良いかたちで存分に発揮された傑作だ。美術の西岡善信、撮影の小林節雄含めてとても良い仕事。シネスコの画面いっぱいに完璧に設計された構図が現出する。そして音楽もまたとても面白い! [review] (ゑぎ)[投票(8)]
★5古典芸能と映画の洗練が出会って浮世絵を見たような情景が目の前に現れる。このカメラの技巧、強調と省略の美。日本の芸能をこういった形で残してくれて有難い。 (t3b)[投票(4)]
★5傑作だろう。他の作品では裏目に出ることも少なくない市川崑の特異な美的感覚が、ここではことごとく面白さに繋がっている。それはやはり悪趣味なものでもあるのだが、悪趣味もこの種のものであれば、「映画」はこれを歓迎する。 [review] (3819695)[投票(4)]
★5映画的レトリックと純文学かぶれのアンビバレンスが解消された60年代市川の総決算とも言うべき大衆芸能お祭り映画。主演長谷川を十二分に立てつつ演出もキザでキッチュでオチャラケるという奇跡の併存。助演では山本富士子が全てかっさらう。 (けにろん)[投票(4)]
★5なんだこりゃ凄い画面。雪之丞長谷川VS闇太郎長谷川の暗闇でのシーンなど鳥肌もの。 [review] (町田)[投票(3)]
★5岡本健一の照明に5点をあげたい。 俳優の演技はほぼ全部長谷川一夫調。 レアな一品。 ()[投票(2)]
★5ユニセックスな魅力。 [review] (青山実花)[投票(1)]
★5画面一面の暗闇の中、光る刀と浮かぶ顔。これ程までに暗闇を贅沢に使った作品は無いでしょう。 (パグのしっぽ)[投票(1)]
★5豪華スター達の個性を殺すことなく、且つ舞台的な要素も含めて、この作品を芸術としての映画にまで押し上げた製作スタッフ達には頭が下がる。後生まで語り継ぐ価値は十分にある。個人的には三枚目キャラの市川雷蔵のうまさが光っていた。 (タモリ)[投票]
★5こんな風に撮ってくれるなんて・・・長谷川一夫が歓喜した一作。 (3WA.C)[投票]
★4まさに大衆娯楽にして前衛。長谷川、若尾の艶、中村、柳の醜、山本の不協美という芸を、キャメラ、音楽、美術といった技で揺さぶり、暗闇でしっぽり包み込む。60年代初頭、市川崑はシネスコの使いこなしにおいて、間違いなく世界の最先端にあった監督の一人だ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]
★4まずは芝居と美術の確かさに。みんなこれぐらいの仕事はしてたんだな〜とうらやましい。仇討ちという「いにしえ」とジャズという「いま」を融合させたのは市川崑の快挙だろう。時々「頭痛」とか現代語が混ざってるのはなんというか。 (きいす)[投票(2)]
★4闇を飛ぶ白い縄。スポットの中に浮き立つ長谷川一夫の顏。山中貞雄以後、これほどスタイリッシュな時代劇があっただろうか。[フィルムセンター] (Yasu)[投票(1)]
★4次から次へと観させ続ける力を持つ、これぞ力作。照明、演出がすっきりしていて、実に気持ちがいい。ホンがまた良い。昔話の挿入時の構成とか、独白の利用で分かり易さに配慮しているのも嬉しい。物語は陳腐か、いやいや悪党の考えることはいつの世も変わらない。 (KEI)[投票]
★4恥ずかしながら、長谷川一夫の映画を初めて見ました。びっくりです。 [review] (たいへい)[投票]
★4「流す涙がお芝居ならば…」男を捨て去り、かと言って女にもなりきれぬバイセクシュアルの絶対性とエロティシズムは長谷川一夫の独壇場。男も女も手玉に取り、小林節雄のキャメラの中では若尾文子すらも凌駕する美貌の女形に化ける長谷川に、映画的存在の昇華を見る。 (水那岐)[投票]
★4「アイドル映画」としてのエンターテイメント性と、市川の芸術的性のバランスが良い。 (もしもし)[投票]
★3崑チャン節全開の映像美や音楽センスは言うまでもなく、それを豪華キャスティングで楽しめるってのは本当に贅沢だと思う。 [review] (づん)[投票(1)]
★3長谷川一夫と市川雷蔵と勝新太郎が好きなんですよ。 この3人が個性を失わず、しかも食い合うこともない。よく出来てるな〜という印象があります。長谷川は決して美しい男ではないのに麗しく見える。監督の力は偉大だ。演出は好きじゃないですけどね。 (ひね子)[投票(1)]
★3好きな役者さんがたくさん出てるし、撮影・美術・照明なども素晴らしい。市川演出も本作においては効果的だと思う。面白いか面白くないかで言えば面白い方なんだけど、やっぱり私は余分な脂肪分のない、スマートな映画の方が好きなんだな。 (赤い戦車)[投票]
★3長谷川一夫の雪之丞役はさすがにトウが立って化け物じみているが演技でカバーして面白い。山本富士子のべらんめぇ口調もたまにはオツなもの。ただし少々聞き取りづらいが。そんな山本のコメディエンヌ振りに対して 若尾文子がただの悲劇のヒロインに終っているのが勿体無い。 (直人)[投票]
★3時代劇なのに、BGMがジャズ! モダンなセンスで時代劇を料理してしまった市川崑の才能に脱帽。長谷川一夫が良いのは勿論のこと、コメディエンヌに徹した山本富士子も光っている。また、肩をはだけた若尾文子が最高に色っぽいです、必見! (若尾好き)[投票]
★2あんな大柄なおかまが、女にもてることに拒否感 (kenichi)[投票]
★2やっぱこの年で雪之丞は無理です。 (ジェリー)[投票]
Ratings
5点15人***************
4点18人******************
3点17人*****************
2点3人***
1点0人
53人平均 ★3.8(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
若尾文子〜美は乱調にあり (若尾好き)[投票(16)]男もすなる脚本というもの女もしてみんとてするなり (ぽんしゅう)[投票(11)]
船越英二〜存在のこたえられない軽さ (若尾好き)[投票(6)]4Kで見れる面白い映画 (t3b)[投票(3)]
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