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[POV: a Point of View]
若尾文子〜美は乱調にあり

1990年、フランスの「ナント映画際」で「若尾特集」が催された時、ゲストとして招かれた若尾文子は、当地の人々の余りの歓迎振りに「ただ呆然とした」という。なぜなら、日本での彼女は(一部の評論家&マニアを除いて)ほとんど忘れられた存在であったからだ。それから10年後、埋もれかけた若尾文子は本国でも発見される。単なる「女優」としてではなく、今後益々「リアル」になっていく「女」の一人として。そしてまた、現代にあって本当に「肯定できるもの」を捜し求める一人の「人間」として。そんな彼女への「感謝」の気持ちを込めたささやかなPOV。ABCは映画の出来ではなく、スクリーン上における彼女の存在感&魅力に対する評価です。
A★5ぼんち(1960/日)ピンクの日本傘が世界一似合う女。その名は若尾文子。この映画の真のクライマックスは、若尾演じる芸者の「ぽん太」がぼんちの家に挨拶するシーンだ、と考えるのは私だけでしょうか?投票(11)
A★5女は二度生まれる(1961/日)若尾文子を女にしてみせます」と「大映」幹部の前で啖呵をきった川島雄三監督の大映デビュー作。若尾の魅力はもちろんのこと、急に途切れるクラッシック音楽や奇妙なラストなど、のちにヌーベルヴァーグの監督達が取り入れる手法を先取りしています。川島って、やっぱり天才かもね。投票(3)
A★5青空娘(1957/日)ストーリー展開の速さと若尾文子の初々しさで「清涼感」をもたらす一本! 赤いスカートに白いブラウス、そしてポニーテール。そのどれもが、この映画の若尾文子の代名詞だ! 投票(4)
A★5越前竹人形(1963/日)臭いたつような色気とは、この映画の若尾文子のことをいうのだろう。喜助どんが切る竹細工の「ギコギコ」いう音が耳に焼きついて離れない。色んな意味で興奮して、これを観た夜は眠れなかった。投票(2)
A★5祇園囃子(1953/日)溝口映画の「佳作」だなんてとんでもない。今こそ再評価されるべき真の傑作! 若干19歳の若尾文子演じる奔放な舞妓が遭遇する壁は、単なる花柳界の因習などでは無く、今も日本に根強く残る「前近代」というやつなのだ!投票(10)
A★4「女の小箱」より 夫が見た(1964/日)問題:(田宮二郎岸田今日子若尾文子)×増村保造= [review]投票(5)
A★4清作の妻(1965/日)ふぅっ、息苦しい。この映画を見た人の大半は、若尾文子が「狂っている」と感じるだろう。しかし、実はそれは「若尾が狂っている」のではなく、現実世界の関節が外れてしまっている何よりの証拠なのだ。あぁ、外の空気を吸わせてくれ。投票(3)
A★4雁の寺(1962/日)題材が題材だけに重厚な演出ではあるが、随所に川島雄三らしい「関節外し」も忘れていない。お約束のスカトロジックな一面も垣間見れる。しかし、川島映画の軽妙さを期待している人には、逆に物足りないかも・・・。役者では若尾文子の色っぽさに5点。投票
A★4妻は告白する(1961/日)女は「女優」に生まれるのではない、虐めぬかれて「女優」になるのだ。(by ヴォーボワール)なんてね。投票(6)
A★3しとやかな獣(1962/日)妖艶な若尾文子を観たい人に真っ先に薦めたい。登場人物の内面を「階段の上り下り」といった象徴的なシーンで描いた川島雄三の演出にも降参。物質的な豊かさが精神的な荒廃を生んでいる「戦後」を川島は軽やかに笑い飛ばす。投票(5)
A★3赤い天使(1966/日)真のエロスとは「見える」と「見えない」の狭間にこそ存在する。それを実証したのが、この映画の若尾文子。ただ、露出が過剰になった「手術シーン」は増村の意図に反して、単なる露悪趣味を感じてしまった。ナニゴトモヤリスギハイケマセン。投票(1)
B★4浮草(1959/日)静かな作品が多い晩年の小津映画にあって、珍しく登場人物がよく動く作品。この映画を観て、素晴らしい「演技」とは観客にそれを感じさせないものだということを知った。それを体現しているのが、言わずもがなの杉村春子である。投票(6)
B★4からっ風野郎(1960/日)演出でカバーされてはいるが、三島由紀夫、役者としては3流だな。彼の自殺の原因はこの作品に出たことを後悔したからじゃないか(笑)。しかし、映画は増村保造のストーリーテーラーぶりがいかんなく発揮された秀作だと思う。投票
B★3雪之丞変化(1963/日)時代劇なのに、BGMがジャズ! モダンなセンスで時代劇を料理してしまった市川崑の才能に脱帽。長谷川一夫が良いのは勿論のこと、コメディエンヌに徹した山本富士子も光っている。また、肩をはだけた若尾文子が最高に色っぽいです、必見!投票
B★3好色一代男(1961/日)増村保造の映画としては、テンポの良い「初期」と重厚な「中期」の過渡期にあるせいか、中途半端な「文芸作品」を観ているような気にさせられる。 [review]投票(2)
B★3氷点(1966/日)登場人物のアップの多用が非常に効果的。単なるメロドラマになりがちな原作に一種の重厚さをもたらしているのは山本薩夫監督の演出のなせる業だろう。しかし、安田道代は演技の面で、若尾文子に完全に喰われている。 投票(2)
B★3美貌に罪あり(1959/日)はいお客様、本日のフルコースは、しっとり「富士子」に、奔放「若尾」、デザートは清楚な「野添」となっております。・・・といった感じの大変欲張りな映画。でも、「白ドレス&スッチー文子」が観れるだけで余は満足じゃ。投票(1)
B★3卍(1964/日)良くも悪くも文芸作であり、増村保造×若尾文子が「共犯」して作った映画としては平凡な部類に入る。「肉体」がテーマの映画なのに、若尾からは何故か「精神性」のみを感じてしまう。しかし、この映画の岸田今日子はピカ一だね。投票(4)
B★3赤線地帯(1956/日)あくまで、「溝口にしては・・・」という留保付だが、ストーリー展開も俗に流れるきらいがあり(特に名高いラストも私は白けてしまった)、映像にもかつてのパワーはないですな。しかーし、『祇園囃子』から成長した若尾文子を見る楽しみがまだ残っている! いやぁ、成熟する一歩前の若尾様、色っぽいねえ。投票(3)
B★3あなたと私の合い言葉 さようなら、今日は(1959/日)若尾文子から『浮草』の演技にあったような「可愛らしさ」と「色気」を消す方法はないものか?ある日、崑は発見した。それは「眼鏡」だ、と。実際、この映画は小津映画のパロディだ。さようなら、そして今日は小津安二郎投票(2)
この映画が好きな人達

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