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町田さんのコメント: 点数順

★5大悪党(1968/日)トリック&法廷サスペンスとしては荒唐無稽だが、ピカレスクロマンとしては一級品。財前五郎に勝るとも劣らぬこのハマリ役の悪徳弁護士をシリーズ化し損ねた田宮二郎はつくづく不遇の名優であった。[投票(2)]
★5マタンゴ(1963/日)そうだ! 俺たち半分キノコだ! [review][投票(2)]
★5南の島に雪が降る(1961/日)やはり実話が一番面白い。これは和製戦争映画の最高傑作かもしれない。並み居る喜劇俳優の中では伴淳、桂小金治の芸達者振りが精彩を放つ。西村晃は役者魂見せた。ドライな小林桂樹もいい。”戦場のピアニスト”フランキーには号泣した。[投票(2)]
★5喜劇 女は男のふるさとヨ(1971/日)アタマの先からシッポの先のまで笑いと涙の詰った森崎&山田の傑作脚本。森繁、中村に、倍賞、河原崎、緑魔子と皆名演でどのエピソードもホント良く出来ている。編曲を変え繰り返される山本直純のメロディも郷愁を誘います。[投票(2)]
★5明治侠客伝 三代目襲名(1965/日)仰角で捉えた人物・背景の配置・配色が只事ではない。それでいて泣かせる話しなのだからこれを傑作といわずなんといいましょう。藤、藤山、津川、嵐寛、丹波とキャラ立ちも抜群!『総長賭博』を超える私的東映任侠ナンバーワン作品。 [review][投票(2)]
★5たそがれ清兵衛(2002/日)正に”For Life”。「生きること」に捧げられた映画。真田&宮沢の演技は演技であって演技ではない。出遭い別れ今、此処にいる、という事実に対する感慨のそのものだ。そして映画監督のシゴトというのはいつ炸裂するかも判らない火花を焦る事も取りこぼす事も無く確実にカメラに収めて行くことだと思う。[投票(2)]
★5チャップリンの 黄金狂時代(1925/米)チャーリー終生の命題は「再会」だと思っている。本作はその再会の「仕方」が最も素晴らしい。昨日無くしたものも明日見つかるかも知れない、だから取り合えず歩こうぜ、と俺のような駄目人間の肩を叩いてくれるのがチャップリン、いや映画の「やさしさ」なんだと思う。 [review][投票(2)]
★5野獣死すべし(1959/日)史上初めてアプレゲール犯罪の実像に迫った和製ノワールの金字塔。これに比べれば翌年の『悪い奴ほどよく眠る』なんてカス同然。光と影を完璧にコントロールする須川の画面に至福を感じ、容赦ない白坂ニヒリズムに絶句する。 [review][投票(2)]
★5地球は女で回ってる(1997/米)81/2』の器を借り自ら再演した『カイロの紫の薔薇』。その人の人生に意義を見出すのは他人の良識や価値観ではない。全ては本人次第だ。それは開放であって閉鎖ではない。寛容であって虚無ではない。こんな素晴らしいことを本当に可笑しい艶笑喜劇の中に忍ばせてしまうアレンってやっぱり世界最高の映画作家だと思う。[投票(2)]
★5フィツカラルド(1982/独)「真の芸術とは馬鹿にしか登れない山だ!」ヘルツォークの雄叫びが聞こえる。[投票(2)]
★5帰って来たヨッパライ(1968/日)シュールな寓話性と緻密な喧騒、けして物怖じしない社会性を兼ね備えた衝撃作。フィルム代に事欠くほどの低予算を逆手にとった構成もお見事。[投票(2)]
★5浮草(1959/日)縁側に吹き込む涼風も路面を叩く大雨もやがて通り過ぎ今年の夏も終わる。それは新しい季節の始まり。来年の夏への序章。[投票(2)]
★5博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964/英)序盤、山岳地帯を爆音立てながら飛行する戦闘機のカットの次に来るのがベットに同じような姿勢でうつ伏せて雑誌を読む平和ボケそのものの国務長官の愛人、しかも… [review][投票(2)]
★5喜劇とんかつ一代(1963/日)「嗚呼〜とんかつの〜油の滲んだ接吻をしようよ〜♪」けだし名曲である。上野御徒町界隈の名コック長にネイティブ加東大介がどハマリ。ストーリもいつになく解りやすく面白かった。 [review][投票(2)]
★5盗まれた欲情(1958/日)長門裕之ってのは本当に素晴らしい役者だ。純日本的でいながら、どっか日本人離れしていて、軽快かつ繊細で・・・マキノ流悲喜劇を体現しているかのよう。 [review][投票(2)]
★5フェイク(1997/米)アル・パチーノの眉と目蓋の間にはドラマがある。それも悲劇だ。そしてあのガラガラ声。どんな台詞を吐こうが喜劇めいて響く。その存在自体がまるっきり悲喜劇。アル・パチーノが好きだ。俺もレフティを憎めない。[投票(2)]
★5宮本武蔵・一乗寺の決斗(1964/日)シンメトリックにまとめられた吉岡道場、水気の多そうな雪の中での決闘や霧の中での武蔵・お通の再会シーンは全て素晴らしいし、 [review][投票(2)]
★5新・夫婦善哉(1963/日)豊田四郎に演出して貰った女優は長い目で見れば幸せだ。香川京子にしても本作の淡路恵子にしても他の監督ではこうはいかない。彼女と森繁と小池朝雄が雑魚寝するシーンなんか頬が緩みっぱなしだった。岡崎宏三のセンスが光るラストも実に映画的。[投票(2)]
★5雪国(1957/日)豊田四郎は、本来多種多様で福与かな魅力を持つ日本文学を「教養」というレッテルから解放する。それにしても池部良のいい男振りにゃぁ溜息が出ますなー。[投票(2)]
★5一条さゆり 濡れた欲情(1972/日)いや笑った笑った。伊佐山ひろ子の破天荒な退廃ぶりが抑揚の無いアフレコ音声と相俟って一種独特の雰囲気を生んでいる。なるほど神代は編集の天才だ。[投票(2)]