町田さんのコメント: 点数順
新選組鬼隊長(1954/日) | 前半は、同年公開『七人の侍』の「破格」の「動」に対する、「様式」の「静」ということで、かなり楽しめたが、スペクタクル化する後半は、千恵蔵の重厚な演技と三木滋人のカメラが心地良過ぎたためか、眠さを我慢するのに苦労した。錦之助の沖田は完璧にサイドストーリ。 [review] | [投票] | |
はやぶさ奉行(1957/日) | 金田一も演じてる千恵蔵お得意のミステリ時代劇。水中ショウに歯車など色々な小道具が江戸川乱歩を彷彿とさせる。物語は対したスリルも無く淡々と進んでいくが、有名なお白州のシーンの迫力は流石で、やはり千恵蔵はトーキー俳優だなぁと唸らされた。 | [投票] | |
男の顔は履歴書(1966/日) | 意欲作。が面白くない。色々な人が出ていて驚かされるが特に菅原文太はこれが東映入りのきっかけになったのではないか。 | [投票] | |
男と女(1966/仏) | 曲がりきれそうもないカーブに突っ込むのが男で、秋の夕方の空のように変わりやすいのが女。『男と女』と聞いて反射的にフランシス・レイを口ずさめるのはお洒落な人、野坂の「黒の舟歌」が流れて来るようじゃ駄目な人。 [review] | [投票] | |
ロマンス娘(1956/日) | ドラマとしては凡庸コメディとしてはお粗末という他無いが三人娘のミュージカルシーンはそれぞれの持ち味を活かして前作より魅力度UP。また今回、森繁も唄っていて確かに美声なんだが(三人娘を聞いたあとだけに)ピッチの悪さが目立ちちょっと不憫に感じた。 | [投票] | |
喜劇 女生きてます(1971/日) | 短大出の幾代を演じた吉田日出子の可笑しさは無類だし、ポチ役の久万里由香嬢も可愛らしかったが、好子役の安田道代の一辺倒な演技に興を削がれた。左幸子の女将は無難。声楽を取り込んだ山本メロは今回は不発。 | [投票] | |
博奕打ち いのち札(1971/日) | 新しいことをやろうと言う気持ちは解るし大楠道代が良かったのでこの得点。天本英世の殺し屋からしてマニアックな作品だ。こんどは聖杯伝説の「トリスタンとイゾルデ」が下敷きなんだってさ。 | [投票] | |
婚約三羽烏(1937/日) | フルショットの足元が覚束ないのと壁画の背景に影が映りこんでいるのを除けばとても良く出来たラブコメディ。佐分利の演じる三木とその許婚の関係が微笑ましい。 | [投票] | |
江戸最後の日(1941/日) | 阪妻の勝海舟は大したことないし内容も単なる挙国一致プロパガンダなんだが石本秀雄のセンスのいい画と榎本孝明役の志村喬の名助演のお陰で退屈せずに済んだ。 | [投票] | |
涙を、獅子のたて髪に(1962/日) | 松竹ヌーベルヴァーグ版『波止場』。これが主演デビュー作となった加賀まり子がとってもキュート。 [review] | [投票] | |
非行少年 若者の砦(1970/日) | オッサンばっか・・・。『けんかえれじい』より酷い。 | [投票] | |
一票のラブレター(2001/伊=イラン) | 何かが空から降ってきたり、何かを携えて各地を巡ったり、という発想はマフマルバフ的、というよりイスラム的と云った方が良いいのかな。監督兼脚本家で仄かな恋ごころの描出は見事だが、訪問地毎の「不条理な滑稽さ」は踏み込み不足。もっと笑わせて欲しかった。 [review] | [投票] | |
恋すがた狐御殿(1956/日) | 本当はどっちを選びたかったんだか。中川信夫=岡崎宏三=下村一夫の映像マジックは満喫出来たけれど、ストーリも演技も音楽もやたらめったら古臭いですね。堺駿二がいなけりゃ2点付けてるところ。 | [投票] | |
風速七十五米(1963/日) | 汗、どもり、パイプに『死刑執行人もまた死す』を彷彿とさせる高松英郎の指パキポキなど細部描写にまで新味がない。風量と田宮二郎の二枚目振りは元ネタの『40米』を軽く凌ぐのだが。 | [投票] | |
野良猫(1958/日) | これは完全に構成のミス。前半、森繁と乙羽が出会うまでが長過ぎるし、後半は逆に線路のシーンがしつこい。両主演の演技や釜が崎のドヤ街のリアリズム描写が素晴らしいだけに惜しい。 | [投票] | |
喜劇 駅前弁当(1961/日) | 森繁・伴淳の二人が、フランキー演ずるモラトリアム青年の本筋と殆ど絡んでいないので喜劇性に関してはちょっとものたりない。広瀬健次郎の曲を坂本九が歌うミュージカル性の方が強いくらいだ。 | [投票] | |
アルプスの若大将(1966/日) | 古沢ダイナミズムが炸裂した一編。やはり青大将のイキが良く、澄チャンのワガママさも最高潮に達している。もう少しマジメに働け! [review] | [投票] | |
あなた買います(1956/日) | オマエにそんなことを言われたかぁない [review] | [投票] | |
女の一生(1962/日) | 時間尺の関係か八住利雄の持つ反戦作家としての側面ばかりが強調されてしまい増村映画としては随分喰い足りない印象。小沢栄太郎の「想い」をもっと踏み込んで描いてくれなくちゃぁ嘘だ。堤家長女次女の遣り取りは笑えた。 | [投票] | |
白昼の襲撃(1970/日) | 黒沢年男はまずまずの好演。でも岸田森と緑魔子夫妻の扱いには不満が残ったし、殿山組長なんか相当、変。相当、変な映画です。 | [投票] |