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町田さんのコメント: 投票数順

★3続・花と龍 洞海湾の決斗(1966/日)前編は掛からないところを見るとプリントが残っていないようである。筋は判っているので別にいいけど。錦之助と淡路恵子の出逢いの作であるが、共に行き詰まりを感じていただけあって、幾つかの健さん版に比べ異様に重苦しい。雨中の決闘シーンもやはりクドイ。[投票]
★3あらかじめ失われた恋人たちよ(1971/日)田原の恋人=言論である。そしてこれは、あらかじめ言論を失った恋人たち(加納・桃井)への賛歌である。沈黙は金なり。云うは易しだが、恐らく本音だろう。[投票]
★3ノートルダムのせむし男(1956/仏=伊)前半は、ケバケバしいだけで変わり映えしない画面、安っぽいドラマ、女の胸元に頼り切った制作者の安手の魂に苛立ちさえ覚え、何故こんな愚作が淘汰されることもなく語り継がれてきたのだろうかと疑問に思っていたのだが、後半の「篭城戦」を見て辛うじて納得。クインの敏捷性と大鐘の装置、そして煮え湯に。[投票]
★3十三通目の手紙(2003/日)説教臭くて愚痴っぽく、薀蓄屋でその上ちょっと涙もろいという、紛うことなき親父映画。 [review][投票]
★4話の話(1979/露)ほんのりと温かい中にも、縮めることの出来ない距離の隔たり、止めることの出来ない時間の流れを感じさせる、38歳ノルシュテインの「思い出の思い出」。[投票]
★3怪盗ジゴマ 音楽篇(1988/日)八木正生のアレンジは相変わらず素晴らしいが、寺山修司の詩は殆ど聞き取れなかった。八木・和田コラボ作品としては「ゴールデン洋画劇場」のオープニングよりは遥かに劣る。[投票]
★3友だちのうちはどこ?(1987/イラン)既存の路地や家家を美術セットのように使いこなすキアロスタミの魔術的手腕には驚かされたし、独自の文学性も心地よかったが、このくらいの年頃の子供ってのがどうにも苦手で・・・。児童映画は、私の鬼門であるようだ。[投票]
★421グラム(2003/米)それを失うことが約束されているからこそ増加するスリルと悲しみ。喜びと官能。 [review][投票]
★3歌舞伎町案内人(2003/日)脚本を東映の神波史男が書いていることは知っていたから、ある程度の覚悟はしていたのだが、それでもショックだ。この映画はちょっと毛色の違う仁侠映画でしかない。もうチューヤンが全て。役者チューヤンに全部。意外とスクリーン映えするチューヤンの未来に期待を込めて。 [review][投票]
★1爆笑嬢はん日記(1960/日)これほど華のない映画も珍しい。ワキを少しばかり固めたところで、中核が柳川佐原の二人ではどうにもならない。笑う前に侘しくなる。[投票]
★1夢野久作の 少女地獄(1977/日)夢野原作より抽出された、さるかに合戦というエッセンス。 [review][投票]
★2フィルモア 最后のコンサート(1972/米)ハッタリ興行師ビル・グラハムの自慢話大会。スタンダードサイズの画を二つ無理矢理横に並べてのスコープサイズは意味不明だし、ライブ映像も撮るほうが美味しいとこ判ってないから退屈。JAなんて殆ど映ってないじゃん![投票]
★3つげ義春ワールド ゲンセンカン主人(1993/日)「李さん一家」も「紅い花」も悪くはない、カメラ・美術に気合入りまくりの「ゲンセンカン主人」も見物だが、やはり最期の「池袋百点会」が最高である。タモリ倶楽部みたいな面子だが、かなりちゃんと映画してる。 [review][投票]
★2ねじ式(1998/日)俺だって石井輝男監督のファンの一人だけど、作り手と観客がここまで馴れ合ってしまったら映画はお終いだと思う。 [review][投票]
★5ある日、突然(2002/アルゼンチン=オランダ)なんと豊穣な画面。なんと雄弁な目配せ。孤独ってのは、独り部屋に篭ってるときに感じるあの生温さのことなんかじゃなく、近くに話せる人がたくさん居て隣には誰も居ないときに感じる、あの凍えるような寒さのことをいうのだ。それにしても、この映画を観ていると、映画に目新しさなんて不要だってことが嫌ってほど判る。[投票]
★3箪笥(2003/韓国)メジャー志向にしてはエンターテイメント性に欠けるし、作家主義と見做すには底が浅く説明的。開き直って馬鹿映画かアイドル映画として観ようと思っても、変な気取りを感じるし、妹役の女優には全く華が無い。非常に中途半端だ。劇中の父親の存在くらいに中途半端なキム・ジウン作品。[投票]
★2雲ながるる果てに(1953/日)画面画面は美しかったり印象的だったりするのだが、繋ぎがどうも不安体。アップ、ズーミング、パンニングの多用も煩い(しかも下手糞)。鶴田と木村の対比も弱いし、二人や山岡、高原・金子らのカラ元気がカラ元気にしか見えないのも痛い。テーマに寄り縋っただけのなんてことない映画と思う。[投票]
★4きけ、わだつみの声(1950/日)滴るような死と、絞られるような死。あなたが絞られるとき、あなたは何に縋(すが)るか? [review][投票]
★1沖縄怪談 逆吊り幽霊/支那怪談 死棺破り(1962/日)こりゃ酷い。Rコーマンもびっくりの低予算映画。添え物的な「死棺破り」のパートは中華料理屋のおっさんを監督にマッサージのおばさんを主演に起用?と疑いたくなるようなチープさだがこっちのが本編より面白いってのはやばすぎだって。しかもこれを以って日華合作っていうんだから…。大蔵貢恐るべし。 [review][投票]
★4幸せになるためのイタリア語講座(2000/デンマーク=スウェーデン)ドグマ映画らしい、必要以上に過酷で辛辣な描写が多く、設定に目新しさも少ないが、群像劇として上質。メインとなる6名の男女(役者が皆良い)の心理や関係性が過不足無く伝わって来、似たようなシーンの重複が奇妙なカタルシスを醸成する。監督=脚本家の幸福な成功例。[投票]