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町田さんのコメント: 投票数順

★4赤い鳥逃げた?(1973/日)別にナニがナニだからってわけじゃぁない。悩みなんて誰にだってある。これは理由なき反抗なのだ。 [review][投票]
★5座頭市鉄火旅(1967/日)個人的に安田公義ものがいちばん好みだ。じっくり腰の据わったドラマ演出とアクロバティックな剣戟の対比、音や音楽の使い方にも惚れ惚れしてしまう。話も面白い。「刀」という目の付け所がいいし、東野英治郎、藤村志保は共に存在感充分。ゲストが煩いのは製作者サイドの責任なのでここでは問わない。[投票]
★3座頭市血煙り街道(1967/日)社の、ひいては邦画興行の命運を担う正月番組としての気負いが裏目に。勝自ら歌う主題歌はいいとしても脚本があざとすぎるし、『鉄火旅』に続く歌のゲスト中尾ミエ浅丘雪路らも純度を薄める共雑物としか感じられない。[投票]
★3崖(1955/伊)天下のフェリーニが、こんな普通な話を、こんな普通に撮っても何の意味もないと思う。プログラム・ピクチャーじゃあるまいし。余りに普通過ぎて、誰も何も云えない。[投票]
★3座頭市海を渡る(1966/日)序盤、安田道代に出会うまでがやたら冗長。景色(望遠)や足元(股下からのローアングル)ばかり写す池広演出にウンザリ。中盤は新藤節全開。一から十まで台詞が説明的過ぎる。市が最大のピンチを迎える終盤の決闘は悲壮感漂い興奮度も高いが、どうせ『真昼の決闘』を模すならタイムリミットの設定も忘れて欲しくなかった。 [review][投票]
★3とむらい師たち(1968/日)原作と演出陣の笑いのツボが決定的にズレてる。(つまりサイケやシュールとドタバタの違いだ。)野坂文学映画化作品としては今村組のそれより大きく劣る。 [review][投票]
★5不敵な男(1958/日)単なる太陽族映画かと侮っていたら見事にしてやられた。当時としてはかなり綿密な実地調査を要したろう新藤脚本は、今となっては珍しいものではないが、増村のドライ&ダイナミックな演出は新鮮さを失っていない。なんてたって野添ひとみのケリがスゲェよ! [review][投票]
★2さらばモスクワ愚連隊(1968/日)五木寛之の若さのせいか、田村孟の脚本のせいか判別出来ないがハナシが余りに理屈っぽ過ぎる。Jazzの精神面を強弁する余りセッションで得られる肉感的歓喜が薄まり、終盤で得られるはずのカタルシスが半減してしまった。 [review][投票]
★3最後の審判(1965/日)吉村実子が溌剌とした演技を見せる一方、淡島千景は相当に浮いている。仲代演じる主人公が犯罪者としてC級であるところが新鮮で、表題「最後の審判」をどう表現するかに期待していたのだが堀川の凡庸な心理描写の為ボケてしまった。武満徹の音楽、特に喫茶店で掛かる曲、が印象的。[投票]
★2日本最大の顔役(1970/日)東映任侠の魅力の一つは脇役・端役(=大部屋)俳優の個性と層の厚さにあったと思う。日活産実録山口組三代目は旭以外がやたら貧乏臭く見えてイマイチ乗れなかった。 [review][投票]
★4兵隊やくざ脱獄(1966/日)森一生は喜劇を作らせたら大映一。テキトーさ加減が丁度ハマるのだ。今回の舞台は刑務所、要するに勝新版『網走番外地』(田中邦衛も出てくる)なんだが、勝のやりたい放題アドリブ満載の演技が本当に本当に最高です。後半やや弛緩&破綻するが、小川真由美の巧さ、ラストの爽快さで全部許せちゃう。[投票]
★4暴れん坊森の石松(1959/日)この翌々年三橋達也と結婚、引退してしまう安西郷子がむちゃ綺麗。フランキーの石松は見ないでも判るでしょうが、ピッタリです。発想も面白いし、ゲストも豪華だし、ラストの乱闘もダイナミックだし、宝塚映画の美味しいところが全部詰ったような作品。[投票]
★1日本暴力団 殺しの盃(1972/日)素人以下の低劣なBGMに萎え萎え。降旗は当時の東映でも最低の監督だが中でもこれは酷い。サスペンスフルなはずのストーリが全く死んでしまっている。[投票]
★3雁(1966/日)若尾文子初体験作。山岡久乃さんが怖い。小沢栄太郎は結婚したくない男ナンバー1の座をキープ。 [review][投票]
★3地上(1957/日)香川が野添を喰ってしまい全体のバランスが崩壊、お陰でラストで得られる感慨は四半減。で、野添だが、彼女のあの白痴的な、発情した牝犬みたいな演技は一体何なのだろう。まだ大船毒素が抜けきっていなかったのかな。[投票]
★2ミスター・ルーキー(2002/日)21世紀邦画界随一のノーコンピッチャー井坂聡の、痛恨のデッドボール。阪神ファンの後頭部を直撃し即刻退場処分。[投票]
★2歌追い人(2000/米)これは音楽映画というより女性映画。その辛辣な男性観は興味深いが展開が余りに安直でゲンナリしてくる。『ガッジョ・ディーロ』とは雲泥の差である。歌よりバンジョー(タジ・マハール他)の方が魅力的に聞こえてしまうのも痛い。歌にしろ映画にしろピッチは合っているに越したことはないという良い教訓。エイミー・ロッサムは輝いている。[投票]
★3八つ墓村(1996/日)劇場で再見してみると中々悪く無い。市川崑の映像表現欲求は衰えを知らぬようだ。浅野ゆう子は全然駄目、豊川悦史もイマイチだが吉田日出子岸田今日子を両極点に配する辺りは巧い。 [review][投票]
★4暴れん坊兄弟(1960/日)原作(「思い違い物語」)も映画も『町奉行日記』と対を成す傑作。東千代之介以下主要キャラクタの書分けが実に見事で、彼らの絡み合い腹の底から可笑しいからこそ後半の悲劇的展開も、ぼんやり見上げる夕焼け空の美しさも胸に沁みてくるのだ。[投票]
★5町奉行日記 鉄火牡丹(1959/日)大筋は原作を忠実になぞりながら、映画ならではキャラクタ(阿部脩演じる”赤鬼の権”他)・シーン(敵味方入り乱れる大乱闘からキャットファイトまで!)をテンコ盛にした傑作娯楽時代劇。山本文学の肝である”台詞の良さ””主人公の粋”をチャキチャキの勝新が嫌味なく完璧に体現している。[投票]