緑雨さんのコメント: 点数順
鳩の撃退法(2021/日) | 佐藤正午の原作小説は5、6年前に読んだが、大傑作だと思っている。何ゆえ今頃になって映画化されたのだろう?と些か訝しみながらの鑑賞。 [review] | [投票(1)] | |
南極物語(1983/日) | 真冬の南極での犬たちの苦闘とカットバックされる真夏の日本パートの挟み方が案外効いている。登場シーンは少ないが、夏目雅子と荻野目慶子も印象的。夏目だけでなく、高倉健も渡瀬恒彦も今や鬼籍に入ってしまったことを思うと、時の流れを感じざるを得ないが。 [review] | [投票(1)] | |
ラストレター(2020/日) | 終始作り物臭さが鼻につく話だが、作り物を作り物として徹底して作りあげるのが岩井俊二の真骨頂。そこに身を委ねれば感動はしないまでも心地よい2時間を過ごすことができる。 [review] | [投票(1)] | |
ハート・オブ・ウーマン(2000/米) | 他愛ない、という形容がぴったりくるファンタジックなコメディ。こういう他愛ない小品って、すっかり減ってしまったような気がするな。 [review] | [投票(1)] | |
勝手にしやがれ(1959/仏) | 60年経った今でも、なんか新しいかも、と思わせてしまう如何わしさこそがこの映画の価値。 [review] | [投票(1)] | |
キング・コング(2005/ニュージーランド=米) | 公開時に劇場で観たときは、眼前に繰り広げられる世界に圧倒され、映画酔いのような状態になったことを憶えている。 [review] | [投票(1)] | |
ベスト・キッド(1984/米) | 中1の時に友達と観に行き、しばらくの間は鶴のポーズが流行りまくってた思い出が。 [review] | [投票(1)] | |
グリーンマイル(1999/米) | 長尺の映画はけっして嫌いではないが、この程度だったらもうちょっと簡潔に仕上げてほしい。死刑囚房という興味深いシチュエーションの割には、善悪の峻別が単純で、毒にも薬にもならず、回想形式で締め括るメッセージも取って付けた感が否めない。 [review] | [投票(1)] | |
ルーキー(1990/米) | 師匠と弟子のバディムービーとして、2人の対立と接近の構図が全く描けてないなーと思いながら眺めていたのだが、終盤の役割入れ替えてのリフレインの連発で、すっかりそんなことどうでもよくなってしまう。 [review] | [投票(1)] | |
アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜(2013/英) | ドーナル・グリーソンとレイチェル・マクアダムスの出会いに関わる暗闇レストランや写真展での一連のシーンや、初ベッドの件りなど、時間跳躍によるリフレインが、彼らのキャラクタに好感をもたらす上でうまく使われているな、と。 [review] | [投票(1)] | |
エル・ドラド(1966/米) | オープニングシーンが印象深い。この時点ではまだ凛々しいロバート・ミッチャムが、洗顔していたジョン・ウェインと交わす簡潔な会話。この短いシーンで2人の男の関係性が印象づけられ、それが後半に活きてくる。 [review] | [投票(1)] | |
太陽がいっぱい(1960/仏=伊) | 犯罪映画としても、相応にサスペンスが効いていると思うが、やはり終盤にかけては危うさが露わになる過程を眺めている感が強くなってくる。海辺の陽光を浴びながら恍惚とする彼の姿を見るにつけては、切なさばかりが余韻として残る。 [review] | [投票(1)] | |
勝手にふるえてろ(2017/日) | 日本映画では意外に無かったこじらせ女子の一代記。『レディ・バード』日本版という感じを受けたが、ファンタジックな表現やマニア趣味は『アメリ』っぽくもある。 [review] | [投票(1)] | |
道(1954/伊) | やはりジュリエッタ・マッシーナの映画。感情は絶え間なく激しく上下するが、自身の存在価値を確かめることに常に執心し、それが認められるや舞い上がる。いじらしくも切ない。サーカス団との邂逅や海を見たときの興奮なども印象深い。 [review] | [投票(1)] | |
ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場(1986/米) | 苛烈な実戦の場が限られた「ベトナム後」の時代にミリタリーものを描くことの難しさはあったと思うが、ダラけた集団に異質なリーダーが飛び込むことで化学反応を起こしていくという王道ストーリーをなぞることでうまく娯楽作に転換している。異常に強く、運が良く、女に支えられるというイーストウッドならではの人たらしヒーロー像はここでも健在。 | [投票(1)] | |
早春(1956/日) | デジタル修復版にて再鑑賞。記憶に残っていたよりも暗い印象。表面的には仲よさそうにしながら、嫉妬だったりエゴだったり、人間のちょっと嫌な側面を底意地悪く描いている感じ。 [review] | [投票(1)] | |
ハクソー・リッジ(2016/豪=米) | 沖縄白兵戦シーンの凄まじさ、生々しさ。人間同士が殺し合い、一瞬で生命機能は喪われ、身体が肉の塊へと成り代わっていく残酷さ、生々しさ。 [review] | [投票(1)] | |
バルタザール どこへ行く(1964/仏=スウェーデン) | 突き離した視点でロバの一生の断片を重ねることで、胸糞悪い人間という生き物の罪深さが浮かび上がるという語り口の画期性。 [review] | [投票(1)] | |
ケープ・フィアー(1991/米) | ニック・ノルティはいけ好かない野郎。ジェシカ・ラングとジュリエット・ルイスもさすがに気の毒だとは思いつつ、どこか気に障るキャラに仕立て上げられている。 [review] | [投票(1)] | |
ゴースト ニューヨークの幻(1990/米) | B級エンタメと言ってしまえばそれまでだが、勧善懲悪の作劇のキモをしっかり押さえているので観る者を惹きつける力がある。 [review] | [投票(1)] |