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ゑぎさんのコメント: 更新順

★4(秘)女郎市場(1972/日)素晴らしい。なんというおおらかさ。なんと豊かなスプーフ時代劇。それは殆ど主人公−牛と共に百両で品川宿に売られるお新・片桐夕子−の全きイノセンスに拠っている。 [review][投票(2)]
★4ヤンヤン 夏の想い出(2000/台湾=日)やっぱり面白い!謎を謎として突き放しながらプロットを進行させるから、こんなに面白いのだ。尚且つ良いシーン良いカットの連続で、例えば、日本のシーンから台北のシーンへの転換で、メチャクチャ綺麗な青空と雲のカットがある。このカットだけで私は涙が出そうなぐらい感激した。 [review][投票]
★3列車の到着(1895/仏)画面右奥から列車がやってきて止まり、ドアが開き人々が降り立つ。駅員がホームを走る様がアクセントになっている。パースペクティブな縦構図とスペクタキュラーな運動とその強度。絶対映画。 [投票(2)]
★3リュミエール工場の出口(1895/仏)モブシーンが映画的であることを了解していたのだ。途中の犬の走りざま、自転車の男のゆれざまがいい。門が閉じられ終わる。またぞろ『捜索者』を想う。[投票(4)]
★4徳川セックス禁止令 色情大名(1972/日)ものすごくカッチリ作られている。また、お金もかかっている。例えば冒頭の輿入れ行列なんかは、別の映画の断片の使い回しかと思うぐらいに、ワンカットのためだけに金をかけている。お城の美術もしっかりしているし、杉本美樹サンドラ・ジュリアンが屋外で戯れるイメージシーンなんかもすごく丁寧な仕上がりだ。 [review][投票(1)]
★3シルクハットの大親分(1970/日)これも良く出来ているし面白い。若山富三郎のぶっ飛んだキャラクターはもう当たり前のように演じられているのだが、冷静に考えると尋常ではない暴れっぷりだ。遠藤辰雄天津敏を相手に回した乱闘シーンもよく撮れている。 [review][投票]
★3グランド・ブダペスト・ホテル(2013/英=独)例によって横移動に加えてトラック前進、直角パンニング、ズーミングがこれでもかと云うほど繰り出される。ズーミングは素早いものなので嫌みじゃないし、これだけ視点が強制されるにもかゝわらず、余り説明的に感じさせない、という演出は見上げたものだと思うのだが、それでも特に直角パンニングには飽きる。 [review][投票(4)]
★4桐島、部活やめるってよ(2012/日)視線の送受信、誘導、放棄、不在。桐島の視線の不在。教室で窓の外を見る東出昌大と同じように窓外を見る大後寿々花。そのツーショットのカメラアイの時間と感情。神木隆之介が斜め後方の橋本愛の方を見るが、橋本は体をずらし、そのまた斜め後方の大後と目が合ってしまう、といった視線のコントロール。 [review][投票(4)]
★3トランセンデンス(2014/米)いまいちチャームポイントに欠ける。画面は一部の昼間シーンを除いて殆どが暗い。水滴(雨だれ、露の雫)と金網(庭を覆う銅線、監禁された部屋は全体が金網、コンピュータディスプレイは文字だらけの画面で網のように見える等)のモチーフもありきたりだ。 [review][投票]
★4ラストミッション(2014/米)まず、アバンタイトルがよく出来ていて映画が走り出す。ホテルのキャノピー(玄関庇)の上の悪役達と庇を挟んでの銃撃。或いはホテルの上階の窓。高低を活かしたアクションがいい。 [review][投票(1)]
★3さすらいのガンマン(1966/伊=スペイン)Django』と同年のコルブッチだが、道具立てはハリウッドの本格西部劇のようだ。酒場、バーレスク、撃たれないピアノ弾き、列車強盗、銀行の金、町の有力者である医者、牧師、愛馬、そして岩山での決闘。 [review][投票]
★3北西への道(1940/米)船が山を登る(人が船を持ち山を登る)シーンばかり喧伝されているように思うが、実はこゝはクライマックスとは云い難い(前半の見せ場ではあるが)、あっという間に片づけられるシーンで、少々拍子抜けした。 [review][投票]
★4摩天楼(1949/米)クライマックスは裁判でのクーパーの大演説。それは設計者の独創性についての擁護論だ。まるで映画製作における、プリプロダクションと撮影現場以降の関係を云っているようにも聞こえてくるが、しかし、決定的に本作も演出の映画だ、ってところが皮肉っぽくて愉快。やっぱりキング・ヴィダーって面白い! [review][投票(1)]
★4隣の八重ちゃん(1934/日)カメラは縦横無尽。自由闊達。家屋の外から垣根越しで屋内を映した移動が数回。部屋の中でも小刻みな前進後退移動をし、的確な構図を維持する。座敷に座っている飯田蝶子を俯瞰で撮ったカットが唐突に挿入されて驚かされたりする。或いは、 [review][投票(1)]
★4フィツカラルド(1982/独)あゝ幸福な映画だ。こんな映画を見ることができてしまうこと(ということは、こんな映画を撮ることができてしまった、ということ)が、それだけで映画の至福だと思う。 [review][投票(3)]
★4アギーレ 神の怒り(1972/独)私にとって本作は映画史上有数の怒涛の映画です。しかも、海の怒涛はけっこうありますが(例えばフラハティの『アラン』が凄い)、こゝでは川のそれが描かれているので希少価値があります。 [review][投票(4)]
★5接吻 Seppun(2006/日)カッティングの映画。勿論、カッティングの映画と云っても何をどう撮ったのか、繋ぎ合せる画面と不可分な上での物云いなのだが、しかし、例えば小池栄子仲村トオル篠田三郎の会話シーンの切り返しの素晴らしさ。 [review][投票]
★4そこのみにて光輝く(2013/日)この世からタバコとライター、あるいは自転車がなくなったら映画もなくなるのではないか、いや、逆に、これらがある限りは映画はあるんじゃないだろうか。という愚にもつかないことを想うぐらい、タバコとライターと自転車の映画だ。 [review][投票(9)]
★4冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009/香港=仏)エグザイル 絆』に比べても映画的な道具立て(記憶障害、写真、沢山のシール等)がシンプルかつ鮮やかな反面、大きなゴミのかたまりをバリケードにした銃撃戦のような幼稚とも云える荒唐無稽さもアップ。視覚的に分かりやすいということは、常にいいことだ。 [review][投票(1)]
★4エグザイル 絆(2006/香港)すごい迫力あるシーンがいっぱいありますが、中でも、レストランでマフィアのキョン・ラム・カートンを暗殺しようとするシーンがいいですね。複数のベクトルの殺意が複雑に交錯して尋常でない興奮状態を作ってます。 [review][投票(2)]