★4 | 片岡千恵蔵版の竜之介の不気味さが怪物的存在感の大きさだとすれば、華奢で神経質そうな市川雷蔵はシャープな殺気による怖さを漂わせる。その殺気と拮抗する、武家の妻から浪人の女房へと身を堕すお浜(中村玉緒)が見せる狂気の演技も迫力満点。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★3 | ストーリー的にはちょっと間延びしてる感じだが、雷蔵のニヒルな魅力は活かされてるし、終盤の狂気は圧巻。中村玉緒が、女の業を巧みに演じててさすが。山本富士子は勿体ない。['05.6.11高槻松竹セントラル] (直人) | [投票] |
★4 | ラスト近く雷蔵と山本富士子が二人きりになる部屋でのテンションは文句無く素晴らしい。こゝは内田吐夢版の同シーンよりも傑出していると云えるだろう。霊的存在を画面に出さずに強烈に印象付ける三隅演出の手腕は怪談ものとして見ても第一級だ。連作として次作に繋げるクロスカッティングもこれはこれで見事なものだと私は思う。 (ゑぎ) | [投票] |
★3 | 原作読破。片岡より雷蔵の方がいい(私好み)。今更だが‘狂四郎’はこれを真似たのだろう。浜役 玉緒が力演。寅之助役の島田が貫録―「静の島田」を見せつけた。山本はいつ見てもきれいだ。本郷は見劣りする。笠はいつも老け役です(当年54才見えない)。 (KEI) | [投票(1)] |