★4 | オーソドックスな人情喜劇でけっこう楽しめる。のどかな田舎風景にぴたりとあったのんきな騒動。その中で全体をきりりと引き締める三國連太郎はさすがの名優。この渋さがあるからこそ、原田芳雄が年の割には若造に見えるからたいしたもんだ。 [review] (シーチキン) | [投票(2)] |
★4 | 可愛い人たちの映画。ワイルドであること、タフであること、マッチョであること、それらを自らに課すかのような原田芳雄の振舞い、しかしその表面から透けて見えるのは繊細な優しさとピュアーな幼児性だ。この掛値なしの可愛げの源泉を演技技術ではなく人格に求めるのは、今や感傷的すぎる行いだろうか。 [review] (3819695) | [投票(3)] |
★3 | 時宜を得た老キャスト連が醸す好コラボのまったり感に身を委ねてたゆたう至福はあるが、まったり過ぎてドラマチックな感興も無いのが物足りない。脇ストーリーに至っては、どれも半端な付け焼刃。故原田の声質は大好きなのだが歌舞伎に不向きなのも難。 (けにろん) | [投票(3)] |
★4 | 明日のために輝く希望や幸福など、さっさと若者たちに譲ればよい。人生のベテランに必要なのは、長年の時を経て苔むし、泥にまみれてもなお、心の底に確かに息づき続ける友情と愛情なのだ。例の無骨なユーモアで原田が笑わせてくれる。これが最後だと思うと寂しい。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |