「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
海の牙(1946/仏) |
戦争という異常事態によって結ばれていた歪んだ絆が、終戦により結束力を失い閉鎖空間に解き放たれるサスペンスの面白さ。奔放な欲望の坩堝で、利害で結びついた者たちの規律の脆弱さを嘲笑いつつ、ヒューマニズムに逃げない個人主義のクールさはさすがフレンチ。 (ぽんしゅう) | [投票] | |
46年に撮られたのは凄いなあという点を除けば平凡。志向された群像劇は断片的過ぎるし、ファシズムへの穿ちもサスペンス描写もラングには遠く及ばない。 [review] (寒山拾得) | [投票] |