★3 | 多義的状況を描くのでなく一応主人公と目されるメイシーが存在するというジレンマが解消されぬので茫漠。2人組の掛け違えた歯車が狂っていくのでなく根っこからゲスで狂ってるので単線的であるし女性署長の好人物は対置される世界が頓狂味では効かない。 (けにろん) | [投票] |
★4 | 事実めいた事が淡々と語られ、全て雪で終わる。「バートンフェイク」と比べると面白さでかなりダウン。だから何なんだと言った感じ。すみません。 (セント) | [投票(1)] |
★4 | マクドーマンドと旦那とのやりとりや日系の旧友とのやりとり等、少々鼻につく部分もあるが「映画は物語ではなく良いシーンがあればいい」という確信が見える。忘れがたい面白いシーンがいくつもある。ブシェーミは勿論、ピーター・ストーメアが良い。 (ゑぎ) | [投票(1)] |
★4 | 7〜8年前に観て以来の鑑賞だったが、コーエン兄弟の作品に果たす撮影監督ロジャー・ディーキンスの貢献度を改めて思い知らされることとなった。映像だけでも十二分に楽しめる作品である。「変顔」のおじさんも最高だが、それはまた別の話。 (NOM) | [投票] |
★4 | 生きるということは日常に沿うということで、生きるために犯罪を犯すことは日常を捨てることだという矛盾。日常からのズレを加速させていく誘拐三悪人に対して、日常(生活)から微塵も逸脱しない妊婦コップ(フランシス・マクドーマンド)の飄々ぶりが絶品。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★5 | キャッチコピーが忘れられない。「人間はおかしくて悲しい」 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(1)] |
★5 | 例えば、本来ならタトゥーロを配する場所にストーメアを置くこと。そして、究極的な悲哀の固まり=メイシーを軸に据えて笑いを拒むドン引き感。ブシェミを巡る描写も針が振り切れている。雪の白に血の赤がにじみ、暴力と非日常の世界への侵食を示唆する。「滑稽さ」も凍り付く寒さに、マクドーマンドは頑なに「日常的」であることによって対峙する。『ノーカントリー』の時代にもう一度思い出すべき作品。 [review] (DSCH) | [投票(4)] |