「チャップリン」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
メランコリア(2011/デンマーク=スウェーデン=仏=独) |
アンドレイ・タルコフスキー、スタンリー・キューブリック、ルキノ・ヴィスコンティ、テレンス・マリック、そして好調時のマイケル・チミノ。あ、それからルイス・ブニュエルも。(2012/08/28) [review] (chokobo) | [投票(1)] | |
このキルスティン・ダンストの美しさはどうだ。虚ろな表情もたまらん。就中、第二部における飾り気を欠いた髪型と衣裳の彼女こそマイ・ベスト・ダンストと認定したい。これまでダンストを醜女であるかのごとく罵ってきた輩どもから前言撤回の念書を取るべく、私はこの一作を引っ提げて諸国を行脚しよう。 [review] (3819695) | [投票(4)] | |
1部は悪意と諧謔が混在するブニュエル由来アルトマン経由のパーティ映画として圧倒的な密度だが、その多様な悲喜交々が放棄され鬱病人間こそが終末に対峙し得るという2部のテーゼは余りに単線で唐突。トリアーの断定癖が今回は空疎に見える。 (けにろん) | [投票(4)] | |
なんと狂おしい情念に満ちた映画か。トリアーは自らの思い描く世界を完膚なきまでに具現化してみせた。描かれていることへの好悪は別として、この完成度は認めざるをえない。ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』前奏曲の執拗な反復は次第にトリアー版『ヴェニスに死す』とも呼べる圧倒的陶酔、ロマンティシズムへと至る。 [review] (赤い戦車) | [投票(2)] | |
ジャスティン(キルスティン・ダンスト)によって具現化されたトリアーの消滅願望は、有無を言わさぬ傲慢さで宴の参加者(世俗)を退け、禍々しいまでに圧倒的な手段で完全消滅を目指す。耽美主義極まる自己美化に呆れつつも「悩める作家」の身勝手さに感服する。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] | |
琥珀色の灯りのもと、広漠たるゴルフ場に漂う終末感。天から降るものが告げる世界崩壊と、天に呼応する魂のような青い電流。世界を侵すメランコリアの青い光を浴びて(花嫁衣裳の「白」から青へ)、終焉の美と一つになるキルスティン・ダンスト。 [review] (煽尼采) | [投票(2)] |