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水那岐さんのあらすじ: 更新順

★3さよなら、アドルフ(2012/豪=独=英)第二次大戦後。ナチの高官たる父(ハンス・ヨハン・ヴァークナー)とその妻である母(ウルシーナ・ラルディ)は、娘ローレ(ザスキア・ローゼンタール)をはじめとした五人姉弟を残して連合軍本部に出頭し、二度と帰ることはなかった。ただ北に住む祖母(イーファ・マリア・ハーゲン)を頼ってゆけと言い残して…。ローレたちが気づいたことは、理想のもと一丸になって勝利へ向け邁進していたはずのドイツは、単なる幻想だったということだ。彼女らは物乞いをしながら旅を続けるが、沿道の人々はあまりにも冷たかった。その中でひとりの青年がローレに近づき、姉弟のため力を貸してくれる。彼はトマス(カイ・マリーナ)、ユダヤ人だった。〔109分/ヴィスタ〕[投票]
★3マイヤーリング(1957/米)オーストリア・ハンガリー帝国。皇帝フランツ・ヨーゼフ(ベイジル・シドニー)の厳しい執政を受けて、自由主義勢力の萌芽が片っ端から摘み取られていた時代のこと。皇太子ルドルフ(メル・フェラー)は父に真っ向から対立し、民主主義者たちと交流、また夜毎に行きずりの女たちとの交情に溺れる生活を送っていた。だが、自分に纏わりつく女に純粋な愛情などない、との彼の諦念を覆したのが、偶然出逢った外交官令嬢マリー(オードリー・ヘプバーン)であった。美貌のマリーは、またその打算を疑うルドルフに純情を捧げる無垢な娘でもあったのだ。しかし、接近するふたりを阻む首相(レイモンド・マッシー)足下の記者たちが暗躍し始める。〔75分/白黒〕 [more][投票]
★2赤い荒野(1961/日)中国地方の大平原。旧友矢崎(小高雄二)が営む牧場に、風来坊エースのジョー(宍戸錠)が7年ぶりに姿を現わした。だが、彼を出迎えたのは矢崎の妻・咲江(南田洋子)とその幼い息子のみであった。恩人の娘である咲江が、行方知れずの夫が重ねた借金で苦しんでいるのを知り、ジョーは大牧場の主である奥井(東野英治郎)に土地の間借りを申し出るが、人間不信の奥井はけんもほろろに追い返す。そんな奥井の娘である和子(笹森礼子)の助言により、かろうじて彼らは牧場での仕事を得るのだった。時を同じくして、ジョーらの仲間であったやくざ瀬川(内田良平)が刑務所暮らしから舞い戻った。矢崎とジョーへの復讐心のみを抱いて。〔85分〕[投票]
★3帰らざる波止場(1966/日)帰国したピアニストの津田(石原裕次郎)は知らずに麻薬密輸の片棒を担がされ、その上に自ら情婦を殺すことで三年の実刑を食らった。すべてを奪われて復讐鬼と化した彼は最初の一歩でつまずくが、銃創を冴子(浅丘ルリ子)という女に手当てしてもらい恋に墜ちる。冴子は老社長の妻だったが、寡婦となるとともに財産目当てと疑われ、家を出て海外を周遊していたのだ。冴子の出国への誘いに津田は心を揺らし、一連の事件を追う刑事江草(志村喬)の協力依頼を厳しく跳ねのける。その裏で組織の手先大滝(郷えい治)も動き、津田に詮索を拒み冴子と日本を去れと迫るのだった。しかし、津田は冴子の言葉の裏にある偽りを知り、怒りに身を震わせる。〔89分/スコープ〕[投票]
★2波止場の鷹(1967/日)運送業界での揺るぎない信頼を一代で掴んだ久須見(石原裕次郎)は、傲慢ささえ匂わす自信家だ。ある時吉田(須賀不二男)率いる暴力団に麻薬運搬を依頼された久須見はすげなく断るが、その報復として愛する妹(久万里由香)の命を奪われ、自らも足に重傷を負わされる。事件が暴力団の仕業と勘繰り、協力を求めてきた刑事岩崎(丹波哲郎)をも省みず、相棒の稲垣(安部徹)とともに借金返済に奔走する久須見。彼らの前に現われたバーのマダム斐那子(浅丘ルリ子)は、金融業者の紹介を持ちかける。それは彼女の父井関(小沢栄太郎)であり、久須見に融資のため奇妙な条件を提示するのだった。主題歌は「粋な別れ」。〔79分/スコープ〕[投票]
★4母の身終い(2012/仏)トラック運転手のアラン(ヴァンサン・ランドン)は密輸容疑で投獄された。出獄後も彼にはつまらぬ仕事しか与えられず、実家で母のイヴェット(エレーヌ・ヴァンサン)と口喧嘩を繰り返す毎日をおくっていた。そんな折、アランは母の箪笥に入った書類を見る。それは末期ガンを抱えたイヴェットの、尊厳死の誘いに承諾する証書だった。怒って母に容赦ない罵言を浴びせたアランは、隣人のラルエット(オリヴィエ・ペリエ)の家に居候させてもらう。アランの心の傷は、意気投合した女クレメンス(エマニュエル・セニエ)と愛し合うも、今の身の上を訊かれて激昂、喧嘩別れするほど深かった。だが帰宅した彼は、母の決意が揺るぎないものと知る。〔108分/ヴィスタ〕[投票]
★3続東京流れ者 海は真赤な恋の色(1966/日)流れ者・不死鳥の哲(渡哲也)が高知に渡った。付け狙う殺し屋・二段撃ちの健(吉田輝雄)を相手にもせず、かつて兄貴と呼んだエースの秀(垂水悟郎)との再会を誓って哲はこの地にやってきたのだ。「リラ」という店で踊り子サリイ(松原智恵子)を問い詰めた哲は、瀬川一家の手酷い歓迎を受け酒屋の安太郎老人(嵯峨善兵)に銃創を手当てして貰う。哲は酒屋を手伝って恩を返しつつ、安太郎の息子浩司(杉良太郎)がサリイへの恋心ゆえに瀬川(金子信雄)の子分になっていることを知るのだった。そして、安太郎のもとで働く節子(橘和子)こそ秀の妹と知った哲は、暗雲の中に自ら踏み込んでゆく。秀は再び高知に舞い戻るのか。〔73分/スコープ〕[投票]
★3マカオの竜(1965/日)横浜。ここに宝石ブローカー、マカオの竜(小林旭)が30万ドルを抱いて降り立つ。彼の求めるものは「ヒマラヤの星」と呼ばれる大粒のダイヤだったが、横浜にあるその石は塚田(佐野浅夫)一家の手に渡ったものの、海賊行為を行なう会津(宍戸錠)に奪われていた。それを知らず塚田のもとへ急ぐ竜の前に、会津に利用された娘、奈美(十朱幸代)が現われる。彼女の陽動作戦への関与に竜は気づくが、その哀しい身の上に彼女を救ってやりたい思いに揺れる。一方、クラブのピアニストを装う刑事矢代(小高雄二)、塚田の情婦で会津に密通するリエ(弓恵子)、そして竜の恋人を名乗る香蘭(松原智恵子)の登場で事態は複雑化するのだった。〔白黒・84分〕[投票]
★3ウォールフラワー(2012/米)引っ込み思案な高校生、チャーリー(ローガン・ラーマン)は、授業ですら才能を発揮できず教師(ポール・ラッド)に注意され、付き合いといえば姉キャンディス(ニーナ・ドブレフ)たち家族のみだった。これでは灰色の高校生活になる、と焦ったチャーリーの目にとまったのは、2年年上で国語クラスのムードメイカーであるパトリック(エズラ・ミラー)だ。部活の試合でパトリックの隣席に座ったチャーリーは、意を決して彼に話しかける。フレンドリーなパトリックに加え、その義妹であるサム(エマ・ワトソン)までもがチャーリーを迎え入れ、彼の毎日は輝きを増してゆく。『RENT/レント』のS・チュボスキーによる自作小説の映画化。〔103分〕 [投票]
★3恋するリベラーチェ(2013/米)スコット(マット・デイモン)は親の愛に恵まれず、里親に育てられ動物訓練士の職を得た青年だ。バイセクシュアルの彼が、親しく交際していたボブ(スコット・バクラ)に紹介されたのが、20世紀最高のピアニストの異名をとるスーパースター、リベラーチェ(マイケル・ダグラス)だった。その母親(デビー・レイノルズ)による厳しい音楽家教育のなかで愛情を知らず育ったリベラーチェは、孤独を癒してくれる若者の存在を渇望し続け、スコットとの交流で彼こそは生涯の伴侶と認める。だが、秘書となったスコットはスターツ医師(ロブ・ロウ)に奨められた薬物の副作用で愛に迷走するのだった。マーヴィン・ハムリッシュの遺作スコアが全編を飾る。〔118分〕[投票]
★3邪魔者は消せ(1960/日)この国で麻薬をばら撒き、巨利を得ようと来日したドラッグ王クレイグ(ハロルド・コンウェイ)の行動を阻止すべく、刑事松田(葉山良二)らは尾行を始めるが、彼らを振り切り逃亡をはかった連絡者は岩瀬組の幹部横倉(内田良平)に抹殺された。計画を完遂すべく新たな連絡者を選ぶ岩瀬組は、射撃の名手である秋津(赤木圭一郎)に白羽の矢を立て、協力する東洋一家も凄腕ガンマン長塚(穂積隆信)を派遣する。ふたりはいがみ合いつつも指定された仕事をこなし、上役たちの信頼を得る。だが実は秋津は麻薬Gメンであり、この仕事でクレイグと商売相手の逮捕を企てていた。そして長塚も彼に劣らぬ複雑な過去を秘めた男であった。〔83分/スコープ〕[投票]
★4大学の暴れん坊(1959/日)大学のホープ竜崎(赤木圭一郎)はスポーツ万能だったが手加減を知らず、柔道部の練習試合で先輩の人見(梅野泰靖)に再起不能の重傷を負わせてしまった。竜崎を可愛がっている田口(葉山良二)は人見とその妹の智恵子(芦川いづみ)に詫びるとともに、竜崎に道場以外での一切の暴力を禁じるのだった。だが柔道と就職の道を一度に奪われた人見は絶望に打ち沈み、毎夜の酒に溺れてゆく。そして人見の同輩で竜崎を敵視する法元(内田良平)は、大学を離れ身を投じた暴力団で人見を焚きつけ復讐を促す。一方竜崎は、世話になっているカレー屋が暴力団の露骨な地上げ工作に悩んでいるのを知る。その報せに、法律事務所に勤務する田口が動き出した。〔スコープ/79分〕[投票]
★4第1回 欽ちゃんのシネマジャック 「きっと来るさ」(1993/日)野原の真ん中にしつらえたボロ舞台。その日、午後4時に子供たちだけの「きんちゃん劇団」の舞台が開演する。リーダー(萩本欽一)のもと、演者(白井晃)たちも練習に余念がない。だが用意が整い、空腹をアンパンで満たすメンバーを「誰も見にこないのではないか」との不安が襲う。リーダーは「きっと来るさ」と気休めを口にするが、誰も来ぬままに時計の針は4時をさした。打ち沈むメンバーに、みそっかすの女の子(高泉淳子)がゆっくりと近づき、掌のなかにあるものを見せる。それこそは…?〔15分/ヴィスタ〕[投票]
★3第1回 欽ちゃんのシネマジャック 「探偵ハーレム・ノクターン」(1993/日)「ハーレム・ノクターン」の流れるビルの裏口。落ちぶれた探偵(橋爪功)は雪のなかで女(李星蘭)を待っていた。かつて探偵が刑事だった頃、彼は殺人犯の女を追い詰め捕えながらも、「魔がさして」一回の情事のあとで彼女を解放したのだ。そして、雪ダルマを相手に酒に溺れる探偵の前に女は現われた。足元に銀色の拳銃を転がして…。〔ヴィスタ/15分〕[投票]
★2第1回 欽ちゃんのシネマジャック 「女とおんな」(1993/日)カフェテリア。テーブルに向かい合わせに座る中年女(マギー・チャン)と若い女(ジョセフィン・シャオ)。彼女らは男たちと鬼ごっこをし、吹き荒れる風のなかで朗々と歌い、ハイヒールを使っての遊戯にふける。そして群集にまぎれて自虐的に慣れない煙草を吸い込む彼女らは、お互いの顔に知り合った影を認めるのだ。〔ヴィスタ/17分〕[投票]
★3赤木圭一郎は生きている 激流に生きる男(1967/日)1961年に不慮の事故で没した赤木圭一郎の遺作、『激流に生きる男』の未完成フィルムを再編集し、過去作の名場面とともにまとめた懐古版。●過去を捨て海の男となった竜太郎(赤木)は、乗員となる「ブラジル丸」がドック入りして出航が10日延びると聞かされ、途方に暮れる。そんな折彼は自動車に轢かれそうになった利雄少年を救い、その叔母であるクラブのママ、さかえ(芦川いづみ)と知り合った。クラブが悪質な地上げを行なう黒岩(東野英治郎)らに狙われていると知った竜太郎は、マネージャーとして店を守ろうと決意する。だが店に現われた正体不明の男は、竜太郎のかつての稼業と、その腕による不祥事とをえぐるのであった。〔46分/スコープ〕[投票]
★4地底の歌(1956/日)女学生花子(香月美奈子)は、伊豆組組長の娘トキ子(美多川光子)に連れられて見学した入れ墨屋で、吉田組のダイヤモンドの冬(石原裕次郎)と出会い恋仲になる。だが、伊豆組の三下である鉄(高品格)の欲深さで、彼女は人買いに売り飛ばされてしまった。鉄の行動を詫びるために冬の自宅を訪れた伊豆組の鶴田(名和宏)は、そこでかつてイカサマ賭博を鶴田に暴かれた、冬の姉である辰子(山根寿子)に再会する。彼女への恋を拒絶された理由は、辰子がおかる八(菅井一郎)というイカサマ師の妻であるためだが、鶴田は諦めず彼女のもとへ日参する。そんな折、冬が鉄を刺したとの知らせが鶴田の耳に入った。〔89分/白黒/スタンダード〕[投票]
★1夜のバラを消せ(1966/日)近づいた女を必ずトロけさせるセックスアピールの権化、徳川新六(石原裕次郎)。彼は政界を影で牛耳るフィクサー、千成(東野英治郎)の指令のもと、この国を悪に導く闇の大物たちに天誅を加えるべく動いていた。ゴルフ場で政界の大物・津守の奥方(宮城千賀子)を魅了し、おのれの獲物にくわえた新六は、その足で同じく大物・中戸川の情婦であるゆかり(由美かおる)にも手を伸ばす。親の仇である中戸川に近づき寝首をかこうとしていたゆかりは、自ら新六のパートナーとなるのだった。だが新六はいざ黒幕たちを前にしてしくじり、恐怖の液体爆薬の実験台として拘束された。『007』シリーズに挑んだ舛田利雄の日活アクション。〔84分/スコープ〕[投票]
★3清水の暴れん坊(1959/日)上役をぶん殴って放送局の清水支局から東京に送られた若者、石松(石原裕次郎)は、出迎えた美紀(北原三枝)の度肝を抜くような破天荒な男だった。上京早々、石松は麻薬の移送作業を行なう男たちに巻き込まれ、ジャーナリスト魂に火がついて美紀の父である上役(清水将夫)にルポ番組製作の許可をとる。そして、その作業にかかわっていたのが、かつて石松に命を救われた弟分の健司(赤木圭一郎)だった。彼の身を心配し、石松のもとを訪れた健司の姉令子(芦川いづみ)をよそに、健司は上司を裏切れず仕事を続行しようとしていた。義憤に燃える石松は、健司のいる船越商事なる闇会社にたどり着くべく、隠しマイクに変装で接近していく。〔86分/スコープ〕[投票]
★2お転婆三人姉妹 踊る太陽(1957/日)陽気に暮らす三姉妹、春子(ペギー葉山)・夏子(芦川いづみ)・秋子(浅丘ルリ子)の気がかりは、音楽家の父親亡き後の、母親(轟夕起子)の昼夜を問わぬ働きようだった。彼女に新しい恋人さえできれば落ち着いた生活を送れる、とふんだ姉妹は相手探しに奔走する。そのうち秋子は、新任の英語教師轟(安部徹)こそベストの選択肢と確信し、一芝居打って彼を自宅に招いた。誤解した三姉妹のBFたち(フランキー堺 / 岡田真澄 / 石原裕次郎)はジェラシーに燃えるが、その事情を知り助力を申し出る。そして、轟の友人でプロデューサーの吉田(高英男)が来邸、三姉妹をミュージックショーにスカウトするのだった。〔83分/スタンダード〕 [more][投票]