★3 | ストロベリーショートケイクス(2006/日) | 二年前。雑踏のなかを里子(池脇千鶴)は「棄てないで」と叫びながら男の足にすがって引きずられた。最悪の出来事だったが、そのお陰で自分は強くなれたし、何だって出来る女になれたのだと彼女は信じている。そんな彼女はデリヘル店や中華屋でバイトを続け、拾った奇妙な石を神様として自室に安置し、「セクハラ店長を殺してください」などと祈っている。彼女をめぐり、デリヘル店のナンバー1ガール・秋代(中村優子)、プライドの高さゆえ、恋人の永井(加瀬亮)のことばかり気にする親友のちひろ(中越典子)を軽蔑している、イラストレーターの塔子(岩瀬塔子)らの生き方が綴られてゆく。〔127分/カラー/アメリカンヴィスタ〕 | [投票] |
★3 | 晴れたらポップなボクの生活(2005/日) | 仕事を辞め、ホームレスとなった尚樹(矢部太郎)は河川敷のコミュニティに暮らしている。そこでひとり異彩を放つ人物…つねにマスクを外さず他人と付き合わなかったユウさん(池畑慎之介)が突然マスクを取り、「旅に出る」と宣言した。面白くなってユウさんの後を追い、東京を歩き回る尚樹は、ユウさんからタダで新品のタバコを吸い、メシを喰う方法を教わる。そして、15年ぶりに古い付き合いの飲み屋の親父(左とん平)に出会い奢ってもらったユウさんは、昔の女だった千枝(多岐川裕美)に再会し、恨み言を聞かされる。尚樹もこの人の秘められた過去を知るが、ユウさんにはもう一人会わねばならない人がいた…。〔94分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★4 | えんがわの犬(2001/日) | 麦子(邑野未亜)がある朝遅く起きると、母親は勝手にハワイに旅立っていた。そのまま学校をズル休みしつつ、母が介護している目の見えない木暮老人(坂本長利)の世話に向かう麦子だったが、この老人、極めつけの頑固ジジイ。味噌汁づくりを麦子に命じ、味がなっていない、と家から彼女を追い出そうとする始末。そんなところに、いつも麦子を追い回している同級生の光太郎(伊藤淳史)が現われ、料理の腕の差を見せつける。さらに爺さんの息子の友人だという韮崎(松重豊)も訪ねてきて、愛犬ゴルビーも交えて木暮邸は時ならぬ賑わいに包まれるのだった。〔57分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | Death Note デスノート the Last name(2006/日) | 恋人を戦いの犠牲とされ、一気に悲劇のヒーローに祭り上げられてしまった夜神月(藤原竜也)は、信用を失った警視総監の父(鹿賀丈史)や探偵L(松山ケンイチ)に協力するポーズをとることで、彼らからの疑いを晴らそうとしていた。その頃、夜道で与太者に襲われそうになったアイドル歌手のミサミサ(戸田恵梨香)は、死神レム(池畑慎之介・声〕の思惑で、もう一冊の「デスノート」を与えられて救われていた。彼女は、憧れの「キラ」の手助けになるために邪魔者を次々と葬った。その行動の無邪気さに危惧を覚える月だったが、案の定かれらの行動は警察に筒抜けになっていた。拘束される月の次の手は…。〔140分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | 楽園 流されて(2005/日) | 恵利香(街田しおん)は、元県知事の父の後を継いで参院選に立候補し、街宣カーで町々を巡っていたが、生まれついての高飛車さは隠しようもなかった。漁船の上から、洋平(榊英雄)は彼女を眺めていたが、その彼に恵利香を周辺の島々に渡らせる仕事が舞い込んでくる。しかし、痴話喧嘩のあげく妻を殺してしまった洋平は、内心怯えつつその仕事につくのだった。一方、詰まらぬトラブルでプライドを傷つけられた恵利香は島めぐりの遊説をボイコットし、洋平に帰り船を出させるが、ガス欠で船は流されるままになってしまった。結局、ふたりは無人島に辿り着く…。〔106分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★3 | トンマッコルへようこそ(2005/韓国) | 「うわ〜、飛んでるとんでる」知恵遅れの少女ヨイル(カン・ヘジョン)が手を振る中を、連合軍スミス大尉(スティーヴ・タシュラー)の偵察機は草原に不時着した。ここはトンマッコル、1950年・朝鮮戦争の最中を平和に暮らす村。ここに、朝鮮人民軍リ・スファ隊長(チョン・ジェヨン)の部隊がヨイルに連れられてやって来た。連合韓国軍・ピョ少尉(シン・ハギュン)らふたりの脱走兵と鉢合わせになることも知らずに…。スミスを含めた三組の「お客さん」はたちまち銃を向け合い敵意をむき出しにするが、近代兵器を知らずどこか間の抜けた村民たちの姿に拍子抜けしてしまう。やがて彼らの間には友情が芽生えてゆくのだが…。〔132分/カラー/スコープサイズ〕 | [投票] |
★3 | 真夜中の少女たち(2006/日) | 教師の退屈な終礼が終わり、放課後ともなると、少女たちの物語が鮮やかに花ひらく。ミオ(高部あい)は友人と渋谷に繰り出して、一生ここで暮すと独り決めし、足の悪い幸(上堂薗恭子)は自転車で送ってくれる晶(長谷部優)の恋に平気なふりをしながら何故かムカつく。佳織(渋谷飛鳥)は自分の恋愛衝動に正直になって、生物教師に強引にアタックし、そして里子(佐津川愛美)は昔いなくなった父親との再会の日に、家に上がりこんでくる借金取り(津田寛治)と果敢に奮闘する。同じ夜をそれぞれに過ごす彼女たちの、明日の表情はどんなんだろう?五人五様のオムニバスドラマ。〔122分/カラー/ヴィスタサイズ〕 [more] | [投票] |
★4 | 手紙(2006/日) | 直貴(山田孝之)は己の人生を兄・剛志(玉山鉄二)というひとりの存在によって狂わされてきた。弟の学費のため、魔がさして強盗殺人を犯してしまった兄…。彼はいまだ鉄格子の中におり、毎月直貴のもとへ手紙を送ってくる。だが、兄のために直貴は高校時代からのお笑い芸人への夢を棄て、仕事場と家とを転々とし、結婚直前までいった恋人(吹石一恵)との関係をも引き裂かれた。しかし、それでも懸命に生きる直貴を応援してきた由美子(沢尻エリカ)と結婚し、そのあいだに娘までもうけた直貴は、愛する妻子までもが迫害されていることを知り、ひとつの決心をするのだった。〔121分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★3 | 好きだ、(2005/日) | 鼻歌交じりに河原の道を歩いてゆくユウ(宮崎あおい)は、そこでギターの練習を黙々と行なっているヨウスケ(瑛太)を見つける。元野球部員の彼のそんな変化を、ユウと同居している姉(小山田サユリ)は聞きたがった。彼女は事故で恋人を失ったのだ。ユウはヨウスケのリフレインするギターのフレーズを口ずさみ、姉はそのメロディを少しずつ覚えてゆく。そうやって立ち直ってゆく姉のことを思い、ユウは彼女をヨウスケと結びつけようとする。だが、その行為は思いがけぬ結果を生むのだった。そして17年の月日は流れる…。〔104分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | マスター・オブ・サンダー 〜決戦!!封魔龍虎伝〜(2006/日) | 小野篁(おののたかむら:松村雄基)は実の妹に道ならぬ恋をし、その仲を引き裂かれた挙句、外道に堕ちて黄泉の国と現世を支配せんと企む鬼と化した。彼から1400年この世を守った封印がかつて破れかけた時、三徳(倉田保昭)と源流(千葉真一)ら七人の若き僧たちが破滅をいち早く防ぎ、全国に散っていった。そして現代、小野篁は封印を解き放った。この時に備え、三徳は育て上げた孤児・アユミ(木下あゆ美)に、かつての戦士たちの弟子や子孫たちを集結させ、魔人に立ち向かうことを命じた。仲間を探して走るアユミをよそに、三徳は世捨て人となった源流のもとを訪れ、手を貸してくれるよう懇願する。〔92分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★3 | ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟(2006/日) | 20年前、ウルトラ兄弟は地球に向かおうとする超獣・Uキラーザウルスを迎え撃った。だが彼らは苦戦し、凄まじい威力を持つ結界に超獣を封じ込めることで戦いにピリオドを打った。変身するパワーを失ってまで…。そして現代。若き科学者ジングウジ博士(いとうあいこ)を神戸に迎えに行ったヒビノミライ(五十嵐隼士)は、怪獣を前に腰を抜かした経験からウルトラマン嫌いになった博士の弟・タカト(田中碧海)に出会って、「信じる力が勇気になる」と教える。その頃、地球上空ではザラブ、ガッツ、ナックル、テンペラーの各星人がメビウスを倒し、地球を我が物とする作戦を実行に移そうとしていた。〔93分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | 涙そうそう(2006/日) | 沖縄。いつか自分の店を持つために、昼夜問わず働く青年・洋太郎(妻夫木聡)。そんな彼のもとに、島のオバアのもとで育てられた妹・カオル(長澤まさみ)が戻ってくる。洋太郎の母(小泉今日子)は、ジャズマンであるカオルの父に娘ともども棄てられ、息子に「どんな事があってもカオルを守れ」と言い残して逝ったのだ。洋太郎には恋人(麻生久美子)があったが親の言葉から別離を迎えることとなり、夢であった自分の店の開店も土地権利者の不手際で夢のままに消えた。それでも洋太郎は、カオルを大学に通わせるために苦境を厭わず働くのであったが…。〔118分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★4 | 東京戦争戦後秘話(1970/日) | 大学紛争時代のある大学の映画部。元木(後藤和夫)は部員のひとりが高価なカメラを持ち出し、内容不明な映像を写したのちに「遺書」として残して飛び降り自殺した、という白昼夢を見る。それを一笑に付する友人の恋人・泰子(岩崎恵美子)を彼は怒りに任せて陵辱した。だが、確実に事件を信じる筈の元木がフィルムに込められたメッセージを皆目理解できない。すると泰子は、まるで自分が部員の真意を知っていたかのように、彼の最期に至る思いを吐露しはじめるのだった。〔94分/モノクロ/スタンダード〕 | [投票] |
★4 | 風を見た少年(2000/日) | 冬。この国を内戦の影が覆っていた。フリッツ博士(あおい輝彦)は息子のアモン(安達祐実)に「光遊び」を誰にも見せてはならぬ、と言い残して兵士の凶弾に倒れた。アモンは古代の「風の民」の能力を受け継いでおり、軍の総司令ブラニック(内藤剛志)はいにしえの帝国を復活させるためにそれを利用しようとしたのだ。彼はルチア先生(戸田恵子)とともに飛行船で連れ去られるが、不思議な風に乗る力に目覚め、そこを脱出する。「風の民」のように空を飛んで…。彼は海の民族に救われ、マリア(前田亜季)の家族の世話になって魚を獲る生活をおくる。だが、海の民はブラニックの攻撃を受ける。〔97分/カラー/ヴィスタサイズ〕 [more] | [投票(1)] |
★3 | さらばラバウル(1954/日) | ラバウル島の兵隊酒場では、南洋娘に慕われる野口中尉(平田昭彦)が、堅物の鬼隊長・若林大尉(池辺良)に戦闘機乗りにあるまじき放蕩癖を責められていた。彼らは事あるごとに対立する間柄で、若林が「救援の見込みなし」と断じた兵を野口が助けに行く有様だったのだ。ある日敵機でも「イエロー・スネーク」の異名で恐れられる米軍飛行士(ボッブ・ブース)を捕虜とした若林は、彼に「兵士の命を大切にしない軍はいずれ敗北する。零戦がいかに強くともだ」と嘲笑される。衝撃を受けた若林は、隊長勤務の日に撃墜された野口を自ら助けにゆくのだった。〔106分/モノクロ/スタンダード〕 | [投票] |
★3 | 決戰の大空へ(1943/日) | 土浦海軍航空隊では、予科練の少年たちの訓練が繰り返されていた。たまの休暇には、杉江(原節子)の家が「クラブ」となり、飛行士の卵たちを優しく迎えてくれるのだった。杉江の弟・克郎(小高まさる)は体が弱く跳び箱六段も跳べないので、立派な兄貴分である少年たちに憧れながらも落ち込んでいた。そんな克郎を叱咤する杉江だったが、彼に遊んでいるだけの身を責められ、託児所への勤務を始める。そして跳び箱六段を克服した克郎は予科練入りを決意、先輩たちが作詞した「予科練の歌」の流れる航空隊の門をくぐるのだった。航空士募集を目的とした海軍省後援映画。〔89分/モノクロ/スタンダード〕 | [投票] |
★4 | グエムル 漢江の怪物(2006/韓国) | 米軍在韓基地から、秘密裏に毒薬が漢江に流されて幾許かの年月が流れた。漢江のほとりで売店を営むカンドゥ(ソン・ガンホ)は、父ヒボン(ピョン・ヒボン)、娘のヒョンソ(コ・アソン)とともにTVで妹ナムジュ(ペ・ドゥナ)のアーチェリー大会での活躍を見ていた。そんな時川べりに突如現われた「怪物」は、行楽客を襲いパニックに陥れた。そして逃げ遅れたヒョンソは、怪物に呑みこまれて消えてしまう。駆けつけた弟ナミル(パク・ヘイル)やナムジュに責められるカンドゥをよそに、事はさらに深刻になる。怪物と接触した人々の隔離が始まったのだ。だがカンドゥはヒョンソの生存を信じ、怪物に立ち向かう事になるのだった。〔120分/ヴィスタ〕 | [投票] |
★2 | コアラ課長(2005/日) | 今日も韓国のキムチ会社との折衝に汗まみれで働く漬物会社課長・田村(破李拳竜/声:木村裕二)は、夜中まで残業を怠らない猛烈コアラだったが、陽子との恋愛もきっちり忘れなかった。だがある日、その陽子が滅多刺しにされて殺害されたと聞き、驚愕する田村。彼を小野刑事(野村宏伸)は犯人と信じ、執拗に追う。しかし田村をウサギ社長(安藤英行/声:柴田秀勝)は励まし、ともに闘おうと肩を抱くのだった。そして、キムチ会社のキム常務(イ・ホ)の歓迎行事のなか、彼の密かな囁きに田村は戦慄する。キムは数年前に姿を眩ました妻・ユカリ(エリローズ)を知っているというのだ。その秘密とは?〔83分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | 風のファイター(2004/韓国) | 第2次大戦渦中。ペダル(大山倍達:ヤン・ドングン)は航空兵に憧れて日本へ密航、お調子者のチュンベ(チョン・テウ)と意気投合して軍隊へ入った。だが待っていたのは差別と逆境だけであり、上官を殴って罰せられそうになるも、空手の達人・加藤大尉(加藤雅也)に命を救われる。ただし、彼の殺人技のためプライドをズタズタにされて…。そして戦後。闇市でパチンコ屋をしていたチュンベとペダルにやくざが因縁をつけてくるが、母国で使用人であった男に救われる。ペダルは屈辱を越えて武道を彼から学ぶ。そして力をつけたペダルは芸者・陽子(平山あや)を救って恋に落ちるのだったが、彼女との幸福な日々は長くは続かなかった。〔122分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★4 | X―MEN ファイナル ディシジョン(2006/米=英) | ジーン・グレイ(ファムケ・ヤンセン)が水流に呑まれ消息を絶ってからいくらかの時が過ぎたが、サイクロップス(ジェームズ・マーズデン)らが悲しみに打ちひしがれていた頃。ようやく穏やかになった世情のなかで、突如ミュータントを「治療」し、人間に「戻す」新薬・キュアの開発が明らかにされた。マグニートー(イアン・マッケラン)ら強硬派はこれに敢然と反発、各地でキュア廃棄運動が燃え盛った。その中で放浪のサイクロップスはジーンがいまだ生きていることを知り、再会の抱擁を果たす。だが、それっきり彼は帰らなかった。不穏な空気を感じ取ったウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)は帰ってきたジーンを迎えるが…。〔105分/カラー/スコープサイズ〕 | [投票] |