★3 | 幸せはパリで(1969/米) | ウォール街では知られた凄腕の証券マン、ハワード(ジャック・レモン)は、社長(ピーター・ローフォード)にも目を掛けられる存在。しかし、ひとたび帰宅すれば悪妻(サリー・ケラーマン)と愚息の虐待を受けるみじめな身の上であった。そんな彼が、社長主催のパーティでフランス美女・カトリーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)と出逢ったのは如何なる運命の巡り合わせであったろう。彼らは互いに惹かれあい、こっそりパーティを抜け出すが、実はカトリーヌの正体は社長夫人であった。しかし目の前の暗雲を突っ切って進まねばおのれの幸福はない、と確信したハワードは彼女をわが手にすべく奮闘するのだった。〔95分/カラー〕 | [投票] |
★2 | ラブキルキル(2004/日) | ハローワークに勤める皆川(津田寛治)は、そこを訪れた美女・サユリ(街田しおん)にぞっこんになってしまった。普段はエロビデオ狂の彼は、エログッズショップにひやかしで来ていた高校生・ナオ(愛葉るび)が興味半分にストーキングしてきたのをいいことに、彼女に合鍵を渡す条件でサユリの生活を調査させる。サユリは弟(松田祥一)と二人暮らしで、何やら怪しい関係らしい。レコード屋に彼女が勤め始めたとナオから聞いた皆川は、サユリの店を訪れ首尾よくデイトの約束を取りつけた。ただひとつの彼の誤算は、ナオもまたサユリの魔性の虜となってしまったことだった。〔91分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★4 | ライヤンツーリーのうた(1994/日) | 1945年、北海道。炭鉱で重労働を強いられていた中国人たちが脱走した。ひとり逃げ延びた王英仁(堀内賢雄)は、畑から作物を盗ってゆく償いに、母国の梨の種をそこに埋めていった。そして2年後。農家の娘・友子(鷹森淑乃)は口がきけず、家族から心配されながら毎日をおくっていた。彼女は満州で家族を失い、善蔵爺さん(大宮悌二)とともに帰国したのだった。そんな彼女が見つけた梨の若木から、友子は未だ放浪を続けていた王と出会う。たちまち彼になついた友子を見るにつけ、王は故国の妻を思い出し、子守唄を口ずさむのだった。そして友子は忌まわしい記憶と向かい合うことで言葉を取り戻すのだが…。作画監督:小野隆哉。〔90分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★3 | Death Note デスノート 前編(2006/日) | 法が裁けぬ極悪人どもを、自ら手を汚すことなく超能力で誅殺する存在・キラ。世にその話題の途切れる日はなかった。しかしてその実体とは、死神リューク(声・中村獅童)の「デス・ノート」を借り、そこに人名を記すことで世のダニ退治をする大学生・夜神月(やがみらいと:藤原竜也)、警察庁に身をおく夜神総一郎(鹿賀丈史)の長男であった。彼の行動を賛美する者たちが巷には溢れ、神の再来の如く崇める者たちが引きもきらなかったが、警察、そしてFBIは彼を最大の極悪犯と見做し、人物の特定に血眼になっていた。そこへキラの正体を暴けると豪語するひとりの探偵「L」が現われる…少年ジャンプ連載の問題作の映画化。〔122分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | スレイヤーズぷれみあむ(2001/日) | あたし、美少女天才魔導士リナ・インバース(林原めぐみ)。とある港町でガウリィ(松本保典)と漁の手伝いをしたんだけど、生タコを食べたガウリィがタコ語しか喋れなくなっちゃった!Oh My God!!町中に広がったその現象は知恵タコ(櫻井孝宏)とかいうヤツの仕業で、人間世界に仲間を食い尽くした復讐をしようつーのよね。タコの癖に生意気つーか何とゆーか…で、黙っておれないあたしたちにアメリア(鈴木真仁)やゼルガディス(緑川光)も合流して、タコ神殿に急襲をかけたんだけど、その時はもはや…なわ〜っ!コレ、どーなっちゃってんの!?シリーズ第5弾、キャラクター原案・あらいずみるい。〔30分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★2 | やわらかい生活(2005/日) | 両親と仕事とを失って呆けたような毎日をおくっていた優子(寺島しのぶ)は、35歳の独身女性。両親の生命保険でささやかなアパートの部屋を蒲田に借り、「I Love Kamata」なるネットサイトを作って外界との接触を保っていた。彼女の前には、従兄弟の軽薄男・祥一(豊川悦司)、昔のクラスメイトだった都議員候補(松岡俊介)、小心者のやくざ(妻夫木聡)、礼儀正しい痴漢(田口トモロヲ)といった男たちが現われ、彼女の寂しさを癒してくれる。それでも、ある理由で心に傷を持ち、つねに明るい面だけを彼らに向けていられない優子は、楽しい時間を長く共有し続けることができないのだった。〔126分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★3 | 明日の記憶(2005/日) | 某広告代理店の敏腕部長・佐伯(渡辺謙)は、最近自分についておかしな出来事が続いていることに気づき始めていた。毎日顔をつき合わせている筈の、部下の名前が思い出せない。大切な取引先での会議の予定を忘れ、携帯で「いつまで待たせるんだ!」と怒鳴られる…。うすうす夫の異状に気づいていた妻・枝実子(樋口可南子)は、医者(及川光博)のところへ夫を連れていく。明らかにされた病名は、若年性アルツハイマー病だった。これまでにない大きなプロジェクトと、ひとり娘の梨恵(吹石一恵)の結婚を間近にひかえた佐伯は、バカ話と一笑に付そうとする。だが病状は、彼の想像を超えた絶望的段階に上りつめようとしていた。〔122分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | プロジェクトA子(1986/日) | グラビトン学園に転校してきた魔神英子(伊藤美紀)は、今日も朝まで惰眠をむさぼり、遅刻寸前のところを猛スピードで登校してくる。同じく転校生の寿詩子(富沢美智恵)を引きずり回して…。だが、それを阻む存在があった。大徳寺財閥のお嬢様・美子(篠原恵美)である。彼女は天然ボケが愛くるしい詩子に一目惚れしてしまい、何としても彼女を独占する英子の魔手から奪い取ろうと、超絶メカニックを繰り出してくるのだ。だが哺乳類離れした怪力を誇る英子は、アッという間に美子の刺客をアスファルトの上に沈めるのだった。それをひそかに見つめる怪人物D(玄田哲章)の影があった…。キャラデザイン:もりやまゆうじ。〔82分/カラー/スタンダード〕 | [投票] |
★4 | はだしのゲン(1983/日) | 昭和二十年。日本全土はアメリカ軍の空襲に晒されていた。そんな当時の広島に、中岡元(宮崎一成)や弟の進次(甲田将樹)らは腹をへらしながらも逞しく生きていた。母の君江(島村佳江)は新たな子を身ごもり、長女の英子(中野聖子)が父(井上孝雄)の下駄づくりの仕事を手伝っていた。そして八月六日、広島に原子爆弾が投下される。外出していた者たちは悲惨に体を焼かれ、それを免れた者たちも残留放射能で次々に倒れていった。元は家族を次々に失うが、母の体のなかにある新しい命は無事であり、医者を頼れぬ元は自ら母の胎内にあった妹をとり上げるのであった。作画監督/富沢和雄。〔85分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★3 | 花よりもなほ(2005/日) | 将軍綱吉の時代。江戸のとある貧乏長屋では、侍・青木宗左衛門(岡田准一)が近在の子供を集めて寺子屋を開いていた。そんな暮らしをしているのも、父の仇である金沢十兵衛(浅野忠信)を討って本懐を遂げるまでは、晴れて郷里の土を踏めないからだ。そんな彼の唯一の心の慰めは、向かいの美貌の寡婦・おさえ(宮沢りえ)だったが、彼女の息子に剣術を教えてほしいと頼まれ、その挙句に長屋のそで吉(加瀬亮)に見事に負かされ、剣術の才がないことを暴露されてしまった。折も折、主君の仇討ちを狙う赤穂浪士たちは長屋に潜伏し、宗左衛門が吉良の密偵ではないかと身辺を探るのであったが…。〔127分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | 初恋(2006/日) | 安保闘争の時代。親を失い、叔母の家で冷淡な扱いを受けつつ暮らしていた少女みすず(宮崎あおい)は、いつしかジャズ喫茶「B」の常連となってゆく。そこで出会ったのは、若いエナジーを持て余しつつもそれを向ける方向を見失い、必死に探しているような若者たちだった。だが、その中に岸(小出恵介)という、みすずの感じたことのない魅力をもつ青年がいた。みすずと岸は惹かれあうが、その仲を信じた岸は他言無用といって彼女にある計画への参加を促した。それは投石や角材による戦闘よりも、はるかに強力な国家に対する反逆行為だった。〔114分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★3 | 変身(2005/日) | 成瀬純一(玉木宏)は病院で目覚めた。彼が思い出せることは、画材店の店員・恵(蒼井優)に惹かれ、告白したこと。静かな湖畔で彼女の肖像画を描いたこと。そしてふたりで暮らし始めようとしていたこと…その自分がなぜ、五週間も昏睡状態だったのか。純一はある事故で瀕死の状態で病院に担ぎ込まれ、奇跡的に助かったと医者は言う。頭に銃弾が食い込み、脳移植手術を受けたのだと。純一は許可を得て恵に連絡をとり、再び彼女をその腕に抱いた。だが、恵と会っている時のときめくような感じが、失われつつあることを純一は自覚する。音楽への傾倒と、雑音を立てる者への殺意が彼を支配する。純一に脳を提供したドナーとは何者なのか。〔108分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票(1)] |
★1 | 1000年女王(1982/日) | 1999年、東京。一介の教師に身をやつす美女・雪野弥生(潘恵子)は、自分が惑星ラーメタルから派遣された「1000年女王」である事実を隠していた。彼女を慕う少年・雨森始(戸田恵子)も知らなかったことであったが、彼の叔父である雨森教授(永井一郎)の予測によれば、ラーメタルは千年の軌道周回ののちに地球に接近し、その時地球に壊滅的打撃を与えるというのだ。その危機を回避できないかと問いかける始に、腐敗した地球から地球人を一掃し、ラーメタル人の移住を指揮する役目を帯びた弥生は眉を曇らせるのだった。そして、地球壊滅の予兆のように地上に怪隕石が落下しはじめた。〔121分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★2 | 佐賀のがばいばあちゃん(2006/日) | 昭和32年。明広少年(池田壮磨)は、広島の呑み屋を営む母(工藤夕貴)のもとで兄とともに暮らしていた。ある日そこを訪れた伯母(浅田美代子)は、母と明広だけに駅まで送ってくれと頼む。伯母が乗り込んだ列車の中に、母は明広を突き飛ばした。貧乏続きの家で育てられなくなった彼は、佐賀の実家に引き取られることになったのだ。そして明広を受け入れたのは、今までの家よりさらに古ぼけた家に住む祖母(吉行和子)だった。だが彼女は、なかなか一筋縄ではいかぬ「がばい」(凄い)婆ちゃんだった…。B&Bの島田洋七の少年期を支えた、あるしたたかでポジティブな老婆の物語。〔104分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★2 | イツカ波ノ彼方ニ(2005/日) | 沖縄。そこには昔、竜宮に憧れたふたりの少年がいた。大人になったそのひとり、勝男(大森南朋)は、浜辺に打ち上げられた少女、イチゴ(加藤ローサ)を助け、陸に連れ帰る。そんな折、いまひとりの少年だった勝男の弟分、アキ(平岡祐太)が本土から沖縄に帰ってくる。だが、豚を育てながら堅実に生きる勝男は、退廃に染まりきったアキとは既に住む世界が違っていた。アキが久々に家に帰ると、部屋はこの上なく滅茶苦茶に乱れ、イチゴがそこに居座っていた。彼女はなれなれしくアキを呼びつけ、ドライブの相手をさせる。だが、その彼を本土から追ってきたやくざ二人組がいた。〔88分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★3 | ひばり姫初夢道中(1952/日) | 青空城のひばり姫(美空ひばり)がお伊勢参りから帰ると、城の内外は黒鷹城に通じた悪家老・大膳(小林重四郎)の部下たちに覆い尽くされ、アリの這い入る隙間もなくなっていた。大膳は病身の大殿(永田光男)を天守閣に閉じ込め、頭の足りない長男・大之亮(青山宏)を担ぎ上げて国を我が物にしようとしていたのだ。側近の甲田(高田浩吉)、乙川(森川信)に進言されて男装し、ちょうど城で芸を披露していた旅芸人一座に紛れて忍び込んだ姫は、父に大膳の企みを語るが、信じられぬと姫を城より追放してしまった。涙で一座に入れてくれと頼んだ姫は、「つばめ太夫」の名で若さに似ぬ多芸を披露し、忽ち人気者になるのだった。〔92分/モノクロ〕 | [投票] |
★2 | 哀愁の夜(1966/日) | 美沙緒(和泉雅子)は夜の街をクルマで飛ばしていた。それを注意した探偵の木塚(舟木一夫)との出逢いが、そのまま恋の始まりだった。そんな彼らに因縁をつけ、金を巻き上げようとしたヤクザを木塚は騙して消えようとし、袋叩きにされそうなところを、兄貴分の吉田(藤竜也)に助けられる。彼はヤクザながら木塚の不変の親友なのだ。だが、翌日の新聞には吉田が新聞社のトップ屋を刺殺したとの文字が躍った。ウラを握る大物・宇月社長の家を訪れた木塚は、そこで社長令嬢だった美沙緒と再会する。どんな事情があったにせよ、吉田が殺人など起こす筈がない。確信し動く木塚に、美沙緒は惜しみなく協力するのだった。〔85分/カラー/スコープサイズ〕 | [投票] |
★5 | 嫌われ松子の一生(2006/日) | 戦後から平成までを、時代の奔流に抗い駆け抜けていった女・川尻松子(中谷美紀)。幼い頃、彼女の愛情の対象は父(柄本明)だったが、彼は松子に構わず病弱な妹・久美(市川実日子)を溺愛した。長じて教師となった松子の愛は佐伯(谷原章介)に向けられるが、万引きをした教え子の罪を自らかぶり、教職を追われる。その後作家志望の八女川(宮藤官九郎)の情婦となった松子ではあったが、八女川は自殺、そのライバルで松子を求めた岡野(劇団ひとり)も、彼女を奪ったのは八女川への嫉妬のためだったと彼女をはねつけるのだった。そして八女川に行けとかつて言われたトルコ(ソープランド)の扉を彼女は叩く…。〔130分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | NERO ザ・ダーク・エンペラー(2004/伊=スペイン=英) | ローマ帝国。カリギュラ帝(ジョン・シム)に、皇帝暗殺未遂犯の母子として流刑にされたアグリッピナ(ラウラ・モランテ)とネロは、奴隷たちの生活のなかに身をおいた。そしてネロ(ハンス・マシソン)が逞しく成長し、奴隷の娘アクテ(リケ・シュミット)と仲睦まじく暮している頃、新帝クラウディウス(マッシモ・ダッポルト)が立ち、アグリッピナは彼の妻に迎えられ、ネロも名誉を取り戻すに到る。皇后となった母は、ネロに次期皇帝としての教養をつけさせるため、セネカ(マティアス・ハービッヒ)を家庭教師に迎える。そして息子がなおも執着するアクテを、皇帝の配偶者には不足と引き離そうとするのだが…。〔112分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★5 | 間宮兄弟(2006/日) | 兄・間宮昭信(佐々木蔵之介)はビール会社の研究員。弟・間宮徹信(塚地武雅)は小学校の校務員。ふたりは気の合った兄弟であり、大人の淫靡な遊戯よりは子供じみたゲームやトリビアに没頭してしまう、オタクジェネレーションの仲間でもあった。しかし彼らとて生身の青年、素敵な恋人を作りたいという気持ちに変わりはなかった。ある日彼らは、小学校の教師・葛原先生(常盤貴子)、常連になっているレンタルビデオ店員の女の子・直美(沢尻エリカ)を招いて、自炊で鍛えた腕を活かしたカレーパーティを開く。結果、親密度を深めたふたりと兄弟であったが、友達以上に発展しないのが兄弟の歯がゆさでもあった。〔119分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |