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[POV: a Point of View]
死んだピラニアが残したものは・・・追悼・室田日出男
私は室田日出男のファンである

お疲れさまでした、室田日出男様。あらためて貴方のフィルモグラフィーを拝見しております。何本の映画にご出演されたのか・・おそらく200本に及ぶのでは・・。『仁義なき戦い・代理戦争』『同・頂上作戦』の早川のいつも戸惑っているような目、悲哀を誘いました。『狂った野獣』のタフな警察官。私は『ロボコップ』の原型であると疑いません。『野獣死すべし』の松田優作との列車内の攻防、恐ろしかったです。それと貴方の名を一躍有名にしたTVドラマ『前略・おふくろ様』の半妻の親分、楽しかったです。・・・ありがとうございました。 A・・60年代 B・・70年代 C・・80年代 D・・90年代 E・・00年代
B★0博徒斬り込み隊(1971/日)
B★0最後の特攻隊(1970/日)
B★0君が若者なら(1970/日)
B★0戦後秘話 宝石略奪(1970/日)
C★4野獣死すべし(1980/日)室田日出男のプライドと鹿賀丈史の狂気を、伊達(松田優作)が倒錯した殺気で圧倒していくさまが印象的。小林麻美は、その眉毛だけで充分印象的。投票(1)
C★4戦場のメリークリスマス(1983/英=日)捕虜という恥を受け入れる西洋人に暴力で魂を叩き込まんとする文化ギャップをまえに、ヨノイ大尉(坂本)の潔癖な精神主義はセリアスへの「愛」によって、ハラ軍曹(たけし)の粗野はロレンスの「誠実」さによって揺らぐ。理解とは己の心ありかを認め受け入れること。 [review]投票(3)
C★4マルサの女(1987/日)板倉(宮本信子)対権藤 (山崎努)の本筋に、絶妙な間合いでからまる小ネタ脱税エピソードが心地よいリズムとスピードを生みぐいぐい話しに引き込まれる。金に縁のある奴もない奴も楽しめるバブル期屈指の娯楽作。音楽の本多俊之の貢献度は絶大。 投票(3)
C★3影武者(1980/日)スケールにこだわったせいか、末期のハリウッド・スペクタクル映画程度の面白さしか無い。それで充分と言われないところが“巨匠”のつらいところ。投票(2)
C★3スローなブギにしてくれ(1981/日)とり散らかったままで焦点の定まらない内田栄一の散漫脚本に、持ち味と言えば言えなくもない藤田敏八ののらりくらり演出が追い討ちをかける。ずるずると引っ張られて観終わった後には「ああ、やっぱり敏八だな」の感想と南佳孝の歌声だけが残る。投票(3)
C★3二代目はクリスチャン(1985/日)柄本明志穂美悦子がのってる。別に角川や客に媚びたわけではないだろうが、井筒和幸のサービス精神がかえって逆効果。もう少しストイックに撮っていたら、『セーラー服と機関銃』と並んで80年代の傑作アイドル映画になっていたかも・・・投票(1)
C★3友よ、静かに瞑れ(1985/日)崔洋一監督の持ち味は、骨太な無骨さだと思うのだが、初期の作品にはそれが全て不器用さとなって現れてしまう。形式をなぞりつつ緻密に計算された演出が必要なハードボイルドにおいて、その不器用さは致命的となる。要するにカッコ良くないのだ。投票
C★2駅 STATION(1981/日)前半の、妻、同僚、妹の各エピソードへの三上(高倉健)のからみ方があまりに情緒的なため、見る側が「出来事」としての価値を共有できず10数年に渡る男の年代記としての連続性が感じられない。結果「舟歌」パートのみが意味もなく突出して記憶に残る。投票
C★2九月の冗談クラブバンド(1982/日)内藤剛志古尾谷雅人が良い。後は全部ダメ。何がダメかをひとつひとつ挙げていくと、一晩かかりそうなのでもう書かない。以上、おしまい。投票
C★2この子の七つのお祝いに(1982/日)説明過剰のセリフの洪水に、スクリーンから心がどんどん引いていく。私は物語を聞きたいのではなく見たいのです。・・・・観客を舐めた映画作りの典型。投票(1)
C★2ぼくらの七日間戦争(1988/日)机上の映画。脚本家にも監督にも、自分の中学生時代を思い出す余裕は残っていない。11人の少年少女達は人形のように動かされ、うわ言のようなセリフを吐かされる。理解者であるはずの教師賀来千香子が最も不気味に見えるという矛盾。投票
C★2魔界転生(1981/日)「心残り」の無念さゆえにわざわざ転生までしたわりには、細川ガラシャ(佳那晃子)以外の復活者たちは不甲斐なく、怨念に裏打ちされた凄みなど微塵も見えない。その肩すかしぶりには復讐の首謀者たる天草四郎も、私同様さぞやがっかりしたであろう。投票(5)
C★2悪霊島(1981/日)ヒッピー野郎の青春回顧には何の意味もなく、殺人現場の描写にはおぞましさの欠片もない。さらには葛藤の気配すらもない登場人物たちが右往左往するだけでなのだからミステリが成立するはずがない。全ての映画的要素が、ことごとく空回りしている。投票
C★2天国にいちばん近い島(1984/日)峰岸徹赤座美代子のロマンスに説得力がないのが致命傷。パーマネント・バージン原田知世は、デビュー以来今に至るまでまったく作品にめぐまれないにもかかわらず、可愛さだけで観客を満足させてしまう監督にとって本当にありがたい女優さん。投票(1)
C★2黒いドレスの女(1987/日)如何なることがあろうとも、定型スタイルを固持するからこそハードボイルドは成り立つのであって、作り手はその意味において徹底的に保守的でなければならない。迷いなのか資質なのか、崔洋一監督にその割り切りが感じられない中途半端なでき。投票
C★0恋子の毎日(1988/日)
2002年6月15日逝去。享年64
この映画が好きな人達

このPOVを気に入った人達 (8 人)tredair picolax マッツァ sawa:38 johnny marr 1982 worianne ぱーこ ニュー人生ゲーム