水那岐さんのコメント: 更新順
セーラー服と機関銃(1981/日) | セーラー服には食傷している。女の子が機関銃撃ってまわってもさして何も感じない。しかし、薬師丸ひろ子がブリッジしながら「カスバの女」を唄うのには痺れた!最高にワイセツだよ、これ。 [review] | [投票(2)] | |
茄子 アンダルシアの夏(2003/日) | あの黄金色の茄子の塩漬け、いちど味わってみたいものだ。ただの推測に過ぎないが、ほんのりとしょっぱいのではあるまいか。余計なセンチメンタリズムを極力廃したこの作品も、ちょうどそんな味わいだ。 [review] | [投票(9)] | |
笑う蛙(2002/日) | 抛っておけばいくらでもドロドロになりそうな人間関係を、大塚寧々がスッパリ斬り捨てて何事もなく終わらせる。まったく、天然であんな嘘のつける女性というものは恐ろしいものであります。サイレンみたいな喘ぎ声出しやがって、ねえ。 [review] | [投票(8)] | |
天国にいちばん近い島(1984/日) | ウナギと梅干のように食い合わせの悪いもの→原田知世と黒ブチ眼鏡。高柳良一と気のいい現地人。峰岸徹と純愛。 [review] | [投票(2)] | |
河(1997/台湾) | MU・GO・ん♪色っぽくない。 [review] | [投票] | |
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(1984/日) | そもそもがバルキリーかっこいい、ミンメイ可愛いという映画ではない筈なのだが。「そんなウソつけぇ!」と指差して爆笑するのが正しい見方でしょ?その意味では笑えなかったおバカ映画でした。 [review] | [投票(3)] | |
尼僧物語(1959/米) | 冗長とはいわないまでも、オードリーが一ステップ、また一ステップ尼僧としての修行の階段を昇ってゆくシーンは重く長すぎる。だからこそのラストに至る物語の昇華とも言えるのだが…。 | [投票] | |
HERO(2002/中国=香港) | 銀杏の葉を巻き上げて天空を舞い、ふたりの美貌の剣士が激戦を繰り広げる…その木の葉が一瞬にして真紅に染め上げられる瞬間のファクト。あるいは、水滴が水面に弾ける瞬間の剣戟。CGは無骨な武侠映画のためよりも、こうした「耽溺させられる美技」を描き出せる作品のためにこそあるべきなのだと敢えて断言したい。 [review] | [投票(9)] | |
会社物語 MEMORIES OF YOU(1988/日) | 「サラリーマンは気楽な稼業と来たもんだ」とぶち上げたクレージーが、バブル期真っ只中にして淋しい定年の男たちを演じる。虚構の仮面をとったハナ肇のなんと小さく見えることか。西山由美を可愛いと思いながら、彼女に何もしてやれないオジさんの目が自分のそれと同じことに気づかされる。 | [投票(1)] | |
二代目はクリスチャン(1985/日) | 聖人が耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、ついに大爆発…日本人ってホント、このパターンが好きだね。キリスト教徒が全員隣人を愛してたら、もっと歴史は平和だったと思うが。でも仏教徒もその矛盾は笑えない筈。みんな罪びとです。 | [投票(2)] | |
生きたい(1999/日) | 悪趣味なカリカチュア映画。自分を哀れな老人に投影させ、まわりは生意気でいい気な奴らばかりだとでも言いたいのだろうか。精神障害者にしても笑いものにするならその方法があろう。 [review] | [投票(1)] | |
東京夜曲(1997/日) | タイトルの意味を問う愚行はおいといて、良かったのは払暁より真夜中に至るまでの東京の美しさの断片と、桃井かおりのいい年増っぷりくらい。『あらかじめ失われた恋人たちよ』のビデオに深い意味はあったのかな?結局は環境映画。 | [投票] | |
トキワ荘の青春(1996/日) | 漫画を描く身なればこそ、寺田先生の言葉が胸に痛い。「僕は自分の漫画のように強くもないし優しくもない。だが、子供の夢だけは嘘をつかずに描こうと思っている」世俗に汚れたわが身を見つめ、目指した「児童漫画家」としての意地を捨てていないか、と自問する。 [review] | [投票(5)] | |
人でなしの恋(1995/日) | これは時代の産物としての在り様を取り違えた映画だろう。今更、男の恋うる相手が女の手の届かぬこんな存在だったとしても、衝撃は伝わらない。ただの唯美的映画と片付けられてしまいそうなのが惜しまれる。 [review] | [投票(2)] | |
つぐみ(1990/日) | 牧瀬里穂、侮りがたし!生意気で横柄な口をききながら、女のうすぎたない部分はそっくり母親の子宮の中に残してきたようだ。最後の一言には、してやられた! [review] | [投票(3)] | |
めぐりあう時間たち(2002/米) | 狂気の連鎖、自殺願望の継承、「強固な女性」の系譜…きわめて陳腐な言葉を並べてみるとそんなところだろうか。だが、それらをトリッキーに構成して三人の女を見せてもらったところで、自分の食指は動かず仕舞いだった。 [review] | [投票(7)] | |
たどんとちくわ(1998/日) | これは突発性の狂気ではない。車窓に、机に向かいながら、ふつふつと滾ってくる男性的憤怒の暴発だ。仕事が何だ、仕事のことを振り返って乱暴ができるか。俺は怒りに我を忘れてるんだぞ、俺のちくわはいきり立ってるんだぞ! | [投票(1)] | |
猫の恩返し(2002/日) | 少女漫画をバカにするのも大概にしてほしい。「24年組」以降、たとえ虚構世界を描くにしろクリエイターたちは少女の懸命な生きざまを適確にペンで刻み込みつづけている。宮崎駿さえそんなことは理解している筈だ。これはその部下たちが、現実と真っ向から闘いつづける現代の少女たちを舐めて広げた貧弱な虚構の大風呂敷である。 [review] | [投票] | |
日本のいちばん長い日(1967/日) | 生きて虜囚の辱めを受けず。美しい言葉のように聞こえる。だがその心をおのれと他の者に無理強いし死んでいった者の死に様の、なんと醜悪なことだろうか。 [review] | [投票(12)] | |
グリーン・デスティニー(2000/米=中国) | 京劇の国とはいえ、若く美しいチャン・ツィイーがこれだけのアクションを駆使するこの国の、演技の在り様の違いをまざまざと見せつけられる。しかし、眠れる獅子未だ目覚めずか。リアリティのない飛行活劇は、前世紀である清国のエピソードを始皇帝時代と同じに見せてしまう。幻想譚と観ればそれまでか。 | [投票(2)] |