★5 | トキワ荘に集った者たちの、才能のきらめき、情熱、成長などが、あの時代の空気にすっぽりと包まれたまま、見事に映像化された稀有な作品。本木雅弘が演じた寺田ヒロオの内に秘めた情熱が、時代においていかれる様は、やるせなく、見ていて胸が苦しくなってきた。それだけに静かに笑う彼のうれしそうな顔が、忘れられない。 (ことは) | [投票(6)] |
★5 | 漫画家として大成するには不器用すぎる一人の男を軸にすえた事で、静かで熱い、過ぎ去った日々の思いを伝えるが出来たのだと思う。胸がしめつけられるようだ。 (は津美) | [投票(4)] |
★4 | 何故ここまで起伏に欠ける映画なのだろうとは思うものの、この作品はこれでいいのだと納得できるのだから不思議。日常とはかくも淡々と過ぎてゆく。彼らの熱さは表面上のものではなく内に溢れているものなのだ。 (tkcrows) | [投票(6)] |
★4 | 漫画を描く身なればこそ、寺田先生の言葉が胸に痛い。「僕は自分の漫画のように強くもないし優しくもない。だが、子供の夢だけは嘘をつかずに描こうと思っている」世俗に汚れたわが身を見つめ、目指した「児童漫画家」としての意地を捨てていないか、と自問する。 [review] (水那岐) | [投票(5)] |
★4 | 真摯であるために、時代や世間からずれてしまうことほど辛いことはない。個々の才能が沸々と煮えたぎる輪の外で、互いの魅力を認めつつも相容れない寺田(本木雅弘)とつげ(土屋良太)が痛々しい。石森の姉役の安部聡子の透明な存在感が魅力的。 (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★4 | 主人公の行く末が見えているから胸がつまる。市川準の情感を水増ししない淡々とした画面づくりも好感がもてる。 (ナム太郎) | [投票(4)] |
★4 | 独身男の几帳面な生活が四畳半を兵舎化して、キューブリック美術のように廊下が独房のシンメトリーとなる。 [review] (disjunctive) | [投票(3)] |
★4 | これはトキワ荘を知らないつもりで見た方が面白い。よき時代の青春群像を地道に捉えた日本映画の佳作としてみるといいと思います。 (ぱーこ) | [投票(2)] |
★4 | 移ろう時代と世界に対峙し不動の軸足として静物の如く立ち続けた男。相当に見え透いたテーマではあるが心を打つのは、実在人物だということ以上に市川の信念に揺さぶられるからなんだろう。もう一方の軸足の手塚が幻影のように垣間見えるのも粋である。 (けにろん) | [投票(2)] |
★3 | モックン好演!!
淡い淡い青春を淡々と描いて心地よい。
でもちょっと中途半端な感じが残る。 [review] (トシ) | [投票(1)] |
★3 | 「まんが道」が面白すぎてトキワ荘幻想が大きいから、違和感を感じながら見てしまいました。チューダー飲んで「んまぁ〜〜い!」ってのがトキワ荘でしょ! (フジジュン) | [投票(1)] |
★3 | 内田春菊の「はやくしよ〜」がいい。 (TOMIMORI) | [投票] |
★3 | 「まんが道」とは違って憂鬱な雰囲気に覆われているが、登場人物達の童貞臭はそのままだった。藤子不二雄の部屋の壁に「毒蛇は急がない」と書いてあるのが「まんが道」ファンとして嬉しかった。 (タモリ) | [投票] |
★2 | もっと上手くやれるような気がするが・・・。あえて淡々と描いたのだろうが,何も感じない映画になってしまった。 (死ぬまでシネマ) | [投票(2)] |
★2 | 物語の土台にあるものを「時代に乗りおくれちゃいますよ」というたった一言の台詞でしか表現できない、自分の見たいものしか見ない、なんとも薄っぺらな映画。 [review] (シーチキン) | [投票] |
★2 | 赤塚の苦悩する姿だけが印象に残った。実際は凄くナイーブな人なんだろうな。それはそうと、映画としては、間延びしたシーンが多過ぎて、かなり退屈。あれ程の人達が揃っているのだから、そのままドキュメンタリーにしても、もっとドラマチックになりそうなものだが。 (Pino☆) | [投票] |
★2 | 市川準の作品は、雰囲気は物凄くいいのにストーリーが駄目すぎる。いいシナリオに出逢わなかったのが、彼の悲劇だ。 (地球発) | [投票] |
★1 | 面白い漫画家の過去が必ずしも面白い訳ではなく。藤子不二雄が売れていく過程も見知っているので別に。トキワ荘の住人の中でもさほど売れなかった寺田ヒロオに本木雅弘を配しても睡魔と闘うのに必死だった。 [review] (IN4MATION) | [投票] |