| ★3 | るろうに剣心 京都大火編(2014/日) | 気合入りは分るのだが明らかに盛り過ぎだしクライマックスの強度もてれこ。小田原での顛末から藤原との対峙・神木戦辺りが最も見応えがあり、後半を費やす京都は冗長でしかない。鬼輪番からみはいっそカットすべきだった。大火というほど燃えへんし。 | [投票] |
| ★3 | 大人は判ってくれない(1959/仏) | 不良少年ものとしての殊更な刺激があるわけではない。教条主義の裏返しな親や社会への反動もベタついた甘えもない。そういう旧来のドラマトゥルギーを否定し少年期特有の快楽追求の生理を描くことに特化。レオの発見も大きかった。只若干言い訳めいてる。 | [投票(1)] |
| ★2 | トランスフォーマー ロストエイジ(2014/米) | 方形の金属がガシャガシャと変形するのが良いのであって、粒状物質にトランスフォームさせた時点で終わったと思う。途中からクソのような物語の舐めた根性に付き合うのがアホらしくなった。謙やグッドマンが当てた新キャラも擬人化が進み気持ち悪い。 | [投票(1)] |
| ★4 | 8月の家族たち(2013/米) | 役者陣の好コラボによる3姉妹ものであり又3世代の女の確執ものとして緩むところがないのだが、どうも語るに律儀すぎて余裕がない。先駆者でジャンルマスターであるベルイマンやカサヴェテスに及ばないと感じてしまう。ただ、メリルはマジ圧巻。 | [投票(2)] |
| ★3 | のらくら(1921/米) | お決まりの浮浪者チャーリーの部分よりアル中ブルジョワに扮した部分の方が笑えるのは、明朗ギャグで最底辺から権力を穿つポーズより権力層内でのヒエラルキーをシニカルに露呈してみせる方が間尺に合ってるからだろう。これは後年の『独裁者』を思わせる。 | [投票] |
| ★3 | ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(2009/スウェーデン=デンマーク=独) | 歴史の暗部に居座る老人たちが何をしでかし隠そうとしてるのかが今いち見えないまま、物語は又も変態医者のリスベット虐待話に収斂していくので釈然としない。エピソードは豊富で個々に見ればけっこうイケてるので、長尺だが全く退屈はしないし演出も手堅い。 | [投票] |
| ★4 | オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014/米) | リセッタブルな運命なんて糞食らえだが、こうまで過剰にリセットしまくりだと、ギャグ臨界線上での均衡がスリリングに感じられ、反復の省略術が基本に忠実で巧緻なのも快感神経を刺激する。演出は安定感が出るもスピルバーグ2作のもろ影響下なのが露骨。 | [投票] |
| ★5 | ぼんち(1960/日) | 船場ブルジョワジーの凋落と時代のエネルギーを呑んで生きながらえる女たち。栄華を極めた60年大映の女優陣揃い踏みの圧倒を諧謔で受ける崑も雷蔵も鯔背だ。3人の女たちが高らかに談笑する入浴場面。ここに至って映画は神話の域に達したかのよう。 | [投票(4)] |
| ★4 | さよならをもう一度(1961/米) | サガンの中年女性への嗜虐的いたぶりがパリを舞台にした異郷感とシンクロして、受け一方のバーグマンの孤独感をいや増させる。ヌーベルヴァーグのようなシニカルさだ。トニパキの若気の至り的ダメさとモンタンの中年のずるセコさも共に完璧。 | [投票(1)] |
| ★3 | ロッキーVI(1986/フィンランド) | 戦車に向かって竹槍で挑む無謀は愛おしくもあれど、パロディにもなっていない展開はシュールにも振り切れず、当然の如くオチない結末。正直カウリスマキの脳内構造を懸念させるが、その懸念こそカウリスマキをカウリスマキたらしめる所以かもだ。 | [投票] |
| ★3 | 超高速!参勤交代(2014/日) | 60年代的明朗快活な時代劇の復刻としてプログラムピクチャー的軽みは良しとしても、やはり喜八や沢島のスチャラカだがエッジの効いた諸作を思い出し物足りない。正直ユルユルである。2つの主従関係や2つの恋。そういう対比も活かし切れてないよ。 | [投票(1)] |
| ★4 | ウォーロード 男たちの誓い(2007/中国=香港) | 信義則を貫くことと怜悧な現実主義とが待ったなしの極限状態で相克するドラマは納得性があるし荘厳だ。しかも、所詮は戦乱下に権力者達の道具として朽ちるしかないというシニカルな詠嘆が全篇を覆う。あと夢幻のような恋の残滓も。笑顔無きリーが哀しい。 | [投票] |
| ★3 | 十五才・学校4(2000/日) | 長距離の運ちゃんにせよ頑固な爺さんにせよ、そういう未知世界の住人との邂逅を自己回復のよすがとするなら最低の因果律を提示せぬでは片手落ち。散文的でドラマトゥルギー皆無。散文だと言うなら役者陣がベタ過ぎ。「引き篭もり男」の挿話は若干射られたが。 | [投票] |
| ★3 | 絞殺(1979/日) | 母親に対する父親と少女に対する義父という清清しいまでの2段重ねエディコン祭りで、こういう枠組みで事の解明を図る新藤は理数系なんだと思う。3文演劇のようなご近所芝居は前衛の1歩手前とも見え愛らしい。尚現在進行形の諸問題の参考にはならない。 | [投票] |
| ★5 | GODZILLA ゴジラ(2014/米) | 守護神的役回りに「ガメラ」との近似を見るに吝かではないが、しかし、このゴジラの憎悪表現のハイボルテージの熱量が、本来対置するのも恥かしいミクロ世界の絆の連鎖に伝導し不可逆の化学反応を起こす。カット尻の余韻尊重も新鮮なジャンル20年の到達点、 | [投票] |
| ★2 | 嗚呼!おんなたち 猥歌(1981/日) | 森崎的猥雑な女性賛歌として語られるはずだったろう世界が、神代のスタンスが定まりきれずに、虚無と狂気と阿呆と律儀を往還する内田裕也に振り回されてついてくのが精一杯に見える。ギャグが上滑りして笑えない漫才を延々見せられたかのようだ。 | [投票] |
| ★3 | her 世界でひとつの彼女(2013/米) | 無菌化されたホアキンとビジュアルを封殺されたスカヨハの反記号性が剣呑さを孕んで一応は物語を牽引するが展開は予定調和。代理彼女が登場するが流して物語を転がすポイントを失した。特筆すべきはOSの声。食えない女を十全に表現し切って完璧だ。 | [投票(1)] |
| ★4 | 私の男(2013/日) | 「私の男」ならぬ「俺の女」的男視線に変換されたと思しき構成はヘタ打てば「飼育」ものと同質化する構造を孕む為どうにも腑に落ちない。が、2度の事件を筆頭に描写が突き放した怜悧を維持し米犯罪小説のような即物感が漲る。度し難い瑕疵はふみのブラ。 | [投票(2)] |
| ★4 | 典子は、今(1981/日) | 微妙な題材だが、松山善三には裏表は無いようだ。全体を覆うさわやかさは偽善を感じさせず素直に希望だけを謳う。フィクションを織り交ぜた作劇にも救われた。当然あったしあるであろう辛苦は所詮当事者にしか分からない。渡辺美佐子が母親役を好演。 | [投票(1)] |
| ★2 | 華麗なる賭け(1968/米) | 柄じゃないの一言で済ませたいが、加えて過剰なナル汁に咽せ返りそうだ。犯罪ゲームを巡る暴き合いや騙し合いはロクにないくせにしたり顔のラストは最早どうにでもしてくれ状態。唯一チェスシーンのダナウェイの指使いに少し先っぽから出たかもしれん。 | [投票] |