寒山拾得さんのコメント: 更新順
| 進軍(1930/日) | 朴訥として爽やかな田舎者鈴木伝明。10年後の藤田進の生き写しのようだ。このキャラで本邦映画界は15年戦争を戦ったのであったか。見処は軍隊の蕩尽激しい実戦演技。 [review] | [投票] | |
| 忠臣蔵(1912/日) | 尾上松之助三役、演じるは浅野内匠頭、大石内蔵助、清水一角。客が観たいのは松っちゃんだった。ユーモア描写連発はハリウッドの影響なのだろうか。 [review] | [投票] | |
| 小さな冒険旅行(1963/日) | ちょっと面白い大人向け読み切り短編漫画の趣。軽い風刺タッチで、どのテーマも深掘りされないのがオーシマらしくない。 [review] | [投票] | |
| 原子力発電の夜明け(1966/日) | 東海発電所建設の記録。外連味のない重工業発展史の一頁の趣。『ゴジラ×メカギラス』では建設中に破壊されたらしいが、本作では堂々完成する。現在は廃炉作業中だが、その続編も観たいものだ。 [review] | [投票] | |
| 生きている人間旅行 ごぜ 盲目の女旅芸人(1972/日) | すでに引退された瞽女さんが10年振りに往時を再現されたドキュメント。「大きく泣く者は大きく笑う。見よ、我々はこのように笑うか」 [review] | [投票] | |
| 福島は語る(2018/日) | 完全版は五時間超だがとても短く感じた。本作の美点は在住者・自主避難者・強制避難者の対立、生産者・消費者の対立など、部外者には語り辛い地点にまで踏み込んだこと、そして議論を両論併記に終わらせず、共闘して撃つべき相手を特定したことだと思われる。 [review] | [投票] | |
| あの彼らの出会い(2006/伊=仏) | 「レウコとの対話」から最後の5篇。全部が私服の対話でアクションは自然に委ねられ、神話詩集は飛翔しまくり究極感溢れる。 [review] | [投票] | |
| ヨーロッパ2005年、10月27日(2006/伊) | 事件の現場を捉えたキャメラ。ふたつの同じ画が五度繰り返され、間違い探しのように微妙に違うのだが、対照的に塀の向こうの建物や高圧塔は微動だにしない。 [review] | [投票] | |
| 労働者たち、農民たち(2000/仏=伊) | 棒立ち朗読劇が淡々と2時間。量的にこの手法の究極の感がある。映画はアクションだ、科白過多は映画的でない、と刷り込まれている映画ファンは本作を観ると死ぬだろう。 [review] | [投票] | |
| ユンボギの日記(1965/日) | オーシマとは信じられないこの率直な詩情は、日本を撮った変態映画群と余りにも好対照 [review] | [投票] | |
| 一万三千人の容疑者(1966/日) | 吉展ちゃん事件の記録。被害者へ黙祷するための映画。演出も伊福部の音楽も真摯 [review] | [投票] | |
| 女王蜂と大学の竜(1960/日) | 嵐寛背にする床の間の掛軸「神農皇帝」とともに、外国人排撃の強迫観念は炸裂する。それは新東宝末期らしいお下劣なお愉しみ満載映画の主題に相応しかった。 [review] | [投票] | |
| なみだ川(1967/日) | 穏やかそうな登場人物たちが政治犯の戸浦六宏だけは罵倒しまくるという演出がとても異様。時は60年代、周五郎による政治嫌いの庶民の代弁といったところか。 [review] | [投票] | |
| 陽炎座(1981/日) | 『ツィゴイネルワイゼン』のように恐怖譚を地道に綴るでもなく、『カポネ』のように冗談で弾けるでもなく中途半端で、漫然と繋げた没フィルムの束を観せられたような印象。実際それが狙いではないのだろうか。 [review] | [投票(2)] | |
| イタズ 熊(1987/日) | ダサい映画だが美点は幾つもある。田村高廣の爺さんは格好いいし、可愛い子熊の描写は動物映画全盛期の実力を偲ばせる。桜田淳子の秋田弁は当然上手くてその意味でも魅力全開、芸能界は惜しい人をなくした。 [review] | [投票] | |
| 鬼畜大宴会(1998/日) | 本作の助監督山下敦弘の大阪芸大時代のスプラッターを観たことがあるが、あっちの方がエグかった。三上純未子は造形が永田洋子というより、顔がアッキーに似ているのが政治的だと思った。 [review] | [投票] | |
| ルカじいさんと苗木(1973/露) | 『戦火を越えて』同様、民話のようなお爺さん主役のほのぼの旅行記で、これがジョージア(グルジア)映画らしさなのだろう。お爺さんも孫も善人で、事件は大したドラマに発展はしないが、それも作劇の意図と思われた。ふたりがハモる民謡がとても美しい。 [review] | [投票] | |
| ショック集団(1963/米) | 「狂人」をネタにしまくったひと昔前らしい映画で、筒井康隆など影響を受けたのだろう。本作を愉しむには近親に精神病者がいないことが条件となろう。脱臼したような映像はデヴィッド・リンチを準備したに違いなく、そちら方面では価値高いのだろう。 [review] | [投票] | |
| コレヒドール戦記(1945/米) | アメリカの敗戦を描く珍しい切り口なのにいつもの戦記映画。見処は戦争シーンで円谷の模型が阿呆らしくなる迫力。ジョン・ウェインが歩き疲れて尻餅をつくシーンは稀少だろう。軍隊に行かなかったウェインにフォードは厳しく当たった由。 [review] | [投票(1)] | |
| くもとちゅうりっぷ(1943/日) | 軍の援助なしに完成させた、松竹らしい軍部への抵抗の成果品。嵐の中の蜘蛛さんの活躍素晴らしく、敵ながら天晴、生態系の厳しさへの感慨が残る。 [review] | [投票] |

