★3 | 荒野の誓い(2017/米) | 静かな映画。西部の荒涼とした景色が続く。音楽はそんな映像を支えて、良し。とここ迄は私好みなのだが、脚本はテーマを十分に消化、掘り下げが出来たかと考えると、もう一つかなと思う。挿話の数も、心に迫る度合いも、物足りない。3.6点。 | [投票] |
★3 | 踊らん哉(1937/米) | ジンジャーが娘から女性になっていた。もうコンビも7作目。新機軸としては、バレエとスケートタップ―これが凄い。歌曲はアカデミーノミネートの「誰にも奪えぬ思い」がちょっと良かっただけ(私には)。だがいつもより笑えるシーンが多く、しっかり笑えた。3.5点 | [投票] |
★4 | 艦隊を追って(1936/米) | コンビ4作目。脚本がgood。水兵物語と目先を変えた楽しい展開。ダンスシーンに無理に話を持っていくのは、笑える(失礼)。「音楽に合わせて踊ろう」は有名だが、コニーが哀しく歌う短曲「夢と私はここにいる」は佳曲だ。西部劇2枚目スターR・スコットが出ている。 | [投票] |
★4 | 素晴らしき休日(1938/米) | 大富豪の邸内が、凄い。こんな家が本当にあるのかね。私ら庶民が見る映画ではないのでは、と思った(笑)。オープニングからセリフが多くとっつきにくかったが、元々戯曲ではっきりしたテーマが有り、段々とそれが分かって来ると、楽しく面白くなって来た。 | [投票] |
★3 | コンチネンタル(1934/米) | 前半、中盤とストーリー展開がすっきりしない。モタつく。面白くない。後半で持ち直す。アカデミー受賞歌曲‘kiss ・・・dancing’と歌う「コンチネンタル」が、歌も総出の踊りも圧巻で素晴しい。「Let's K-nock K-nees」もコミカルダンスで大いに楽しめた。3.5点 | [投票] |
★4 | トップ・ハット(1935/米) | アステアものは話が物足りないが、今作はしっかりしたコメディだ。巨匠I・バーリンがアステアと組んだ初めての作品で、主題曲「トップ・ハット」「頬よせて」が良い。「嬉しい日じゃないか」も聞ける。アステアは全編踊っている。本当に踊りが好きなんだ。 | [投票] |
★5 | 越境者(1950/伊) | ジェルミらしく、社会に運命に弄される工夫達を凝視して描いている。が、彼らが翻弄されているという印象は受けない。原題は‘希望の道、行程’で、彼らはそこを頭を挙げてしっかり歩こうとしているのだ。彼らの姿こそが希望であると思う。 | [投票] |
★4 | その街のこども 劇場版(2010/日) | 何よりホンが面白い。2人道行きには無理があるとも思えるが、そこに落とし込まれた時点で、渡辺の勝ちだろう。最近気になる森山の演技。本作では上手さ下手さを感じさせない―つまり役に溶け込んでいる―上手さだ。サトリエはサトエリ。タイトルが思いの外、良い。 | [投票] |
★4 | 日日是好日(2018/日) | 良い所と、悪い所―ではないが不十分だと思う所が、ない交ぜになった作品だ。ただ原作エッセイを丁寧に映像化した点は買いたい。
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★3 | 浮かれ姫君(1935/米) | 当時、原題‘naughty〜’を見て、ご覧になった御仁も多かったのでは(笑)?邦題も、なかなかのもの。実はこの映画、ミュージカルになっており、2人共歌が頗る上手い。合唱シーンは一聞の価値あり。3.5点。 | [投票] |
★4 | ヤンヤン 夏の想い出(2000/台湾=日) | いい映画。人生の問いにもちゃんと答えを出してくれている。娘ティンティンの挿話が素直で、一番良かった。監督の演出が凄い。例えば、カラオケ店主。「最近ダメでねー」と言う数秒のカットの表情が完璧だ。‘神は細部に宿る’でしょう。あとイッセー尾形。 [review] | [投票] |
★3 | 隣の八重ちゃん(1934/日) | 何とも明朗な作品だが、その中で暗い陰の存在を負っているのは、姉京子だろう。しかし映画は、どうも彼女を切り捨てている。‘出戻り’なんて所詮その程度さと言っている―登場させながら、フタをしている―様に思える。もう1つ違和感があるのは、あの時代の事。 [review] | [投票(3)] |
★3 | 恐るべき親達(1948/仏) | ぱっと見は、昼メロ(死語?)の様な設定だが、展開につれ、それが男親と女親をより際立たせている事に気付く。子供を見る時は、男親は親+男だが、女親はいつまでも親目線だけ、という事だろうか。逆に子供にとっては女親が絶対なのは、言う迄もない。3.5点 | [投票] |
★4 | 刑事マディガン(1968/米) | 警察官たちの私生活を、しっかり描いている。その為キャラの陰影が際立ち、作品に面白みと奥行きを与えた。作者は事件何より、彼らの人間を描きたかったのだろう。他にタレコミ屋に対し、あいつも寂しいのさと言う所とか、昔の映画館の様子が分かるシーンも良い。 | [投票] |
★5 | 真夏の夜の夢(1935/米) | 原作より数段良い。原作は修辞文ばかりで訳が分からなくなる所がある、が映画はその修辞を映像で見せるので、実に分かり易い。月へ登る妖精たち、クモ糸の打掛け、ベルガマスカの踊り、皆素晴しい。若干長いが、パックの後口上を聞いたら5点にせざるを得ない。 | [投票(1)] |
★4 | キング・コング(2005/ニュージーランド=米) | 前作の霧に包まれていた部分が白日の下にさらされた感じがする。が、それが良かったとは決して思わない。同じテーマを扱った別々のものという印象だ。前作は屹立した無二の冒険娯楽映画、今作はCG多用のホントによく出来た娯楽大作の1本という捉え方をしたい。 | [投票] |
★2 | フィフス・ウェイブ(2016/米) | ストーリィが破綻していないのはいいが、小説をそのまま写したからか、展開がすっきりしない。段々と誰が主人公か分からなくなって来るし、何よりセリフの言葉が雑だ。何ともB級。こんな感じだったら、6th,7thも出来そうだが、次回は遠慮したい。 | [投票] |
★4 | バニー・レークは行方不明(1965/米) | 一瞬ですべてが分かってしまう解決シーンが、凄い。更にここから雰囲気を変え、モノクロトーンを生かしたショットが続く。
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★4 | PARKER パーカー(2013/米) | 原作の面白さを十二分に引き出した様だ。早い展開が魅力で、緊張感が止まらない。ジェニファー、ノルティも中々だが、何と言ってもステイサム。ステイサム’Sパーカーになっていた。見た事のない笑顔がよかった。続編が見たい。ところで、私は原作未読です(笑)。 | [投票] |
★4 | 札つき女(1937/米) | ギャング(暴力団)の怖さを実感できる。「どうにでもしてやる」と凄むボスが、狂気を帯びてコワい。‘殴られる、殺される’が、身近に感じられる。我々に必要なのは、‘義憤’の次に‘恐怖心に克つこと’だと思う。 | [投票] |