コメンテータ
ランキング
HELP

町田さんのコメント: 点数順

★3激動の昭和史 沖縄決戦(1971/日)喜八が撮った意義の余り感じられぬ、ほぼ完全なる新藤兼人作品で、終盤など今井正版『ひめゆりの塔』とまるっきり同じである。しかし、それでも胸が締め付けられるのは、私も彼らと同じ日本人だから。何の為?誰の為だ?何故、彼らはそこまでせねばならなかったのか?そして何故この国に、未だに戦争を肯定してる奴らがいるんだろう?[投票(3)]
★3山猫(1963/伊)自ら為すべきことの凡てを理解し、受け入れた預言者の「わかっちゃいるけど、堪えられない」その哀切。死して悠久たる歴史の一部となることに喜びを感じ得ることが貴族の資格であるとすれば、ビスコンティ自身もまた猿で、彼も当然にそれは理解していたはずだから、これほど絢爛で謙虚な映画もないと云える。バート・ランカスターが死ぬほど格好良い。ドロンが霞んでしまう。<完全復元版> [review][投票(3)]
★3堕天使のパスポート(2002/英)日本には松本清張が居たし、横山秀夫が居る。この程度のサスペンスじゃもう驚けないし、それ以外の部分の魅力も薄い。オドレイ・トトゥの話す不器用な英語は、これを移民のリアルと見ることも出来ようが、全体的にはドラマの陳腐化に繋がってしまった気がする。 [review][投票(3)]
★3お早よう(1959/日)尻喰らえ安二郎。 [review][投票(3)]
★3不連続殺人事件(1977/日)このハナシの唯一の救いは [review][投票(3)]
★3ブラウン・バニー(2003/米=日)男の宿業、マスターベーションという行為の愚かしさと哀切をマスターベーション的手法により描き出した映像詩篇。映画というジャンル内で評価仕切れるものでは到底無い。[投票(3)]
★3壬生義士伝(2002/日)エピソードの取捨選択が拙く泣きも笑いも同じことの繰り返しに見えてしまう。また二人の主人公の対比も弱い。佐藤演じる斎藤一が大過去(幕末)に於いて幾ら冷徹に振舞ったとて小過去(明治32年)に於ける好々爺ぶりを何の工夫もなく見せられているわけだから突き抜けたものが得られるはずもない。 [review][投票(3)]
★3座頭市と用心棒(1970/日)座頭市』よりも『用心棒』よりも喜八節が勝っている。 [review][投票(3)]
★3東京ゴッドファーザーズ(2003/日)設定や同時代性に寄り掛かり過ぎたか、物語全体の展開にも個々のエピソードの纏め方にも確固たるオリジナリティというものを感じとれずに悶々としなが見ていたいのだが、最期の最期で [review][投票(3)]
★3素晴らしき放浪者(1932/仏)社会性、娯楽性、芸術性の三者共存が無理なく果たされている。制作年を考えると画期的。 [review][投票(3)]
★3仁義なき戦い 完結編(1974/日)ああ、また [review][投票(3)]
★3波止場(1954/米)’60年前後に世界中で作られた労働者映画の典型であり、終盤までの展開が港を舞台にした和製プログラムピクチャー(特に東映)の雛型とも成った超有名作。それだけに新鮮味は無く眠気を抑えるのに苦労した。良くも悪くも時代と共に語られるべき作品。 [review][投票(3)]
★3日本列島(1965/日)意欲作であるが、前半は少し勿体ぶり過ぎだし、扱うテーマにしては「見えない恐怖」表現が足りない。伊福部昭の音楽が勿体無いです。ただ宇野重・鈴木瑞穂といった慰撫し銀に二谷の軽薄さを加えたのは映画的前進。[投票(3)]
★3アモーレス・ペロス(2000/メキシコ)恋愛、思想、宗教、家族、何かを信じ抜くことが出来る者には現世を憂い拒絶し破壊し破壊され喪失する権利が保障されている。信じる者は救われないことによって救われるのだ。「動機」「きっかけ」の表現がモロ好み。映像なら車椅子とクローゼットの鏡のシーンだな。[投票(3)]
★3トラック野郎 御意見無用(1975/日)日本一如何わしい映画人鈴木則文。演出にも脚本にも業を感じないがパワーだけはピカ一。無駄なシーンが盛り沢山なのが良い。[投票(3)]
★3どついたるねん(1989/日)配色も音楽も並以下のセンス。笑えたのもハイヒールモモコのシーンのみ。それでも憎みきれない赤井の愚直さと相楽の小さな手。[投票(3)]
★3青いパパイヤの香り(1993/仏=ベトナム)ブルジョワ芸術家が留学中に養ったフランス視点で回顧する自国の風景は幻想的で美しい。思い出は美化して可です。でも、いつかは貧しい自国民のための映画も撮ってあげてね。[投票(3)]
★3マグノリアの花たち(1989/米)Life Goes On〜それでも時は流れてゆく。劇的な本筋より年中行事にばら撒かれた細かなエピソード、とりわけ素っ気無い男に惚れるドリー・パートンのそれが魅力的。カントリーの女王に演歌の健気さと哀愁を感じた。[投票(3)]
★3ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう(1972/米)ノロマそうなウディ精子じゃ受精は無理。[投票(3)]
★3ボルベール 帰郷(2006/スペイン)アルモドバル映画にして、クライマックスが吹き替えの歌唱シーンでは余りに情け無い気もしたが、導入とラストには流石の風格が備わっていた。三部作云々と大袈裟に捉えるより、ヒッチ風サスペンス小品として気軽に味わうが吉。[投票(2)]