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[コメント] 犬猫(2004/日)
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★4坂のある住宅街、電車の側の道(こゝも緩やかな坂がある)、大きな土手のある公園など、ロケ地がいい。このロケーションだけで面白さが決まったようなものだろう。屋外はどのシーンもいいけれど、それは、西島秀俊のアパート近くにある長い下り坂を藤田陽子が駈け下りるシーン(2度ある)のような分かり易い部分もそうだが、 [review] (ゑぎ)[投票]
★4フレーミングのセンスがずば抜けている。構図をかっちり決めておきながら、厭らしさが前に出てこない。録音・整音の感覚も優秀。鈴木卓爾と同じく人間と風景とを等価に扱おうという態度の表れか。 (赤い戦車)[投票]
★4こーゆーのを本当の「ユルい」というんだろう。三木聡とかはあざと過ぎるので、個人的にはこのユルさが好き。76/100 (たろ)[投票]
★4"微妙な距離感"の原因がしょーもない男であるのが文化的不毛を感じさせるが、かえってリアルに感じさせる。黒猫の佇まいも良し。 (Soul Driver)[投票]
★4犬猫の仲というのは、 [review] (きわ)[投票]
★3女性の描き方は好きだし、こういう人ももちろんいるし、自然体ってこういうことなのかなぁとも思ったんだけど…。「だから?」とも思わなくもない。面白ければ、なにか魅力があれば「だから?」って私は思わないはずなんだけどね。 (あちこ)[投票]
★3見ようによってはかなりの「少女映画」なのだが、決して「普遍的な少女映画」にはなりえない。永遠の少女文学ではなく、その時代の流行に上手くのった「心象風景&ライフスタイル重視コミック」といった印象(これがまた、やたら絵は巧みだったりする)。 [review] (tredair)[投票]
★4静と動、はたまた内と外といった二元性を上手く利用し、女の感情の機微を浮き彫りにすることに成功している。窮屈な部屋ながら工夫された室内撮影も良好。外のシーンでの遠景と近景のバランスも妙味。センスが良い。 (リヤン)[投票(3)]
★2映画を文法的に解釈しようと正座して鑑賞していたならば、きっとそれなりに満足出来たであろう作品。 [review] (sawa:38)[投票(1)]
★4全てに自然を装いながら、風や空気も含め、実はその全てが計算され尽くしたものであるところがすごい。「埃が…」なんて台詞、分かっていても自分には書けない。物語以前に「映画」そのもので幸せな気分にさせてくれるその稀有な才能に脱帽。 (ナム太郎)[投票(1)]
★4僕は二人がそれぞれに走るシーンが好き。というか絶対に走って欲しかった。 [review] (ざいあす)[投票]
★2こーゆー映画、一番嫌いだ。たいしたストーリーの無い脚本、雰囲気だけで演技力を要求しない演出。それなりにセンスは感じるものの、女のイヤな所ばかりをジメジメと見せられて、ウンザリする。こんな作品が横行するから、役者が育たないのだ。藤田陽子はブスだし喋り方も無性に腹立つが、榎本加奈子はカワイイ。あと、コンタクトについて… ['05.9.5DVD] [review] (直人)[投票(1)]
★4関係性 [review] (蒼井ゆう21)[投票(1)]
★4ありふれた少女漫画プロットを、何が何でも皮膚感をもった物語(虚構)に仕立て上げようとする井口奈己の映画作り対する執念に並々ならぬ才能を感じる。その志の高さが、安易に脱力系とくくられる他の作品とまったく違うところだ。恐るべき新人登場。 (ぽんしゅう)[投票(4)]
★2自分は小津映画はともかく、そのモドキ映画を全く受け付けないということを再確認させられた(市川準映画のような映像美があれば別だが)。藤田陽子が可愛くとも、榎本加奈子が意外に上手くとも、94分の退屈には抗すべくもない。猫のように気紛れかつウロウロと日常生活の場をうろつく女達は正直鬱陶しさ以外の何物も喚起しなかった。 (水那岐)[投票(1)]
★4自己嫌悪に打ちのめされても風吹けば気を取り直し駆けていくしかない犬型人間と自動制御的に人生をかわす猫型人間。どっちが良い悪いではなく自分は自分で生きてくしかないという退いた視座。ただ対比の効かぬ繰り返しのギミックは不要。 (けにろん)[投票(1)]
★4全編にわたって微妙な可笑しさと微妙な可愛らしさがある。女性の監督だけあって、女の子の描かれ方に媚びたところが全くなくサバサバしてるのはすごく新鮮。 [review] (太陽と戦慄)[投票(1)]
★4こういうの見せられちゃうと、男は逆立ちしても女は描けんなあと、、、 [review] (ペペロンチーノ)[投票(2)]
★5日本には「全ての道は小津に通ず」という諺があり、それは21世紀の女性監督にも適用される、ということらしい。榎本・藤田ら、女達が醸し出す雰囲気が最高でマジ笑えるし、話も緻密かつ繊細で男でも感情移入しやすい。他が効果覿面だった分、「走る」シーンまで繰り返したのは演り過ぎかな、とも思ったけど、新人監督でこれだけやってくれれば減点する気にはならないです。 [review] (町田)[投票]
★5犬猿の仲ではなく犬猫の仲。ごくごく自然な女の子の空気、距離感、魅力を心地良く堪能できる傑作だ。何気ない日常における二人の関係は決して荒れない穏やかな波のよう。自然体を貫いているようで実は計算し尽された演出や撮影には感動した [review] (ナッシュ13)[投票(3)]