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[コメント] 紙屋悦子の青春(2006/日)
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★5戦時中だというのにただ淡々とした、無風状態のような一軒家の暮らしのなかに刻み込まれてゆく幸せと不幸せ。彼らのあいだに交わされることばは不器用で、どこか可笑しい。だが、その会話がやがてけだるく、翳りを漂わせるものに変質してゆくことを、すでに観客は知らされている。 [review] (水那岐)[投票(5)]
★3私は回想形式にしたことに大いに不満を感じます。 [review] (sawa:38)[投票(4)]
★3冒頭20分、病院の屋上での二人だけのダイアログを見せ切ってしまう演出力は圧巻。そして、本上まなみがあんなにも鮮やかに軽妙な会話劇を演じられることに驚く。 [review] (緑雨)[投票(3)]
★5何十年に及ぶ日々を、あの数か月の彼奴があの人が残したものを心の中で反芻しながら生きてきたのだということを、永遠かとも思える無為な病院屋上の時間が反映画的故にこそ表すのだという黒木の達観と確信。その余りに慎ましやかな想いの美しさと気高さ。 (けにろん)[投票(3)]
★5戦時中の映画としては最高傑作。これが”日本映画だ”という作品を残して黒木監督はこの世を去った。そして、この表現が小津であり、もしかしたらタルコフスキーなのかもしれない。 [review] (chokobo)[投票(3)]
★4TOMMOROW 明日』では冷徹に、『美しい夏キリシマ』では詩情豊かに、『父と暮らせば』では優しく。晩年の黒木和雄はタッチを変えながら、何かにとり憑かれたように戦争映画を撮っていたが、遺作となった本作ではユーモラスに、そして小津安二郎のようなタッチで戦争を描く境地に達している。急逝が非常に残念。['07.2.24ギンレイホール] [review] (直人)[投票(3)]
★4この作品には三つの時間が流れている。戦時下の紙屋家に淡々と流れる疲労と諦観に溢れた日常という時間。東京大空襲で両親を亡くし、一生の伴侶となる男を得るまでの悦子の青春という時間。そして、冒頭の夕焼け空へ続く数十年に及ぶ二人の戦後という時間。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]
★3知世ちゃん いつまでたっても幼な顔−老け顔になっていない。永瀬って確かな演技をするんだ!本上まなみの美しさ際立つ。そして、 [review] (KEI)[投票(1)]
★4演出がいささか舞台調になりすぎている面もあるが、役者陣の演技がとても良いので気にならない。 [review] (赤い戦車)[投票(1)]
★4らっきょをらっきょとして食べられる私達は幸せなのだ。 [review] (TOMIMORI)[投票(1)]
★3戦争3部作の中でも特に静かな、日常生活の一コマとして戦争を描いた好篇であるが、丁寧過ぎて生活感が薄まってしまった。それが演出意図だとしてもここまで舞台調でない方が良いと思う。(reviewの後半は永与少尉の如く赤面し乍ら突如暴走) [review] (死ぬまでシネマ)[投票(1)]
★2平家物語の登場人物のような運命を全うした「充実した人生」。それでいいのか。 [review] (寒山拾得)[投票]
★4大げさかもしれませんが、今の日本人が失ってしまった「気高さ」をこの映画で見たような気がします。 (K-Flex)[投票]
★3秀作が2本続いた黒木の遺作。終戦寸前、特攻隊が飛び立っていた鹿児島でのある人たちの日常。まさに平凡な人たちであるが故に国民の一人一人が戦争をどのような気持ちで捉えていたか、毎日をどのように過ごしていたか、 [review] (セント)[投票]