物語の終わり近くで、ジョッシュがスーザンを、自分の１３歳の世界に誘う場面があります。

軽く笑ったあと、スーザンの返した返事は、「I've been there before.」

ぼくがこの映画を最初にみたのは、ジョッシュと同じ１３歳のときでした。そのときは、正直、スーザンの答えの意味がよくわからなかった覚えがあります。ジョッシュと同じく。「なんでまた若くなれるのに行かないんだ？」とかね。

先日、久しぶりにこの映画をみました。そして、この同じ場面。

ああ、よくわかる。

この映画をみると、自分の少年時代のたくさんの優しい思い出がよみがえって、ほんの少しだけ、あの頃に戻りたくなります。

でも、スーザンと同じように、ぼくも、確かに以前、一度「そこ」にいた。

そして、「そこ」から今に至る道のりには、優しさだけじゃなくて、その年齢ごとの苦さ、辛さがあることも、今は知っています。さらに、そういうことを色々経験して、「大人」にはなってしまったけれど、成長した（と思う）今の自分があることも。

だから、ぼくがいま、もし１３歳に戻れるとしても、やはり出す答えはスーザンと一緒な気がします。

でも、やっぱり期間限定で戻れるんだったらすごく魅力的ですけどね。