私の彼氏にこの話のことを語らせるとすごい。普段は本なんて全然読まないくせに、上・下巻の結構読み応えのありそうな本をちゃっかり手元に持ってるんだもの。

そういえば、高校の時、生徒会長が本気で宇宙飛行士になりたいと言っていた。当時向井さんが医者だったということで、彼は某有名国立大学の医学部に進学した。彼は今ごろどうしているだろうか？

私の父は、ロケットではないものの、有名校に受かっていながらも「男のロマンさ」と言って、船乗り（漁船ではないよ、タンカーね）の道を選んだ。

そして、私の彼氏。“ロケット、ロケット・・・”と言い続けて、とうとう来年の春から本当にロケット関係の仕事をすることになった。

つまりは男のロマンってやつか。 結局、父と離れて生活することを寂しがった母のためにタンカーの仕事を辞めた父は、今、私の彼氏とロケットの話で盛り上がっている。その目は娘と話すときよりもどことなく輝いて見えるのは気のせいだろうか･･･。