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[コメント] 耳をすませば(1995/日)

「不文律」に対する宮崎駿の挑戦的な問いかけ。
uyo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







打ち切りになった少女漫画作品に、再度光を当てた、と言う企画の経緯がある。連載が打ち切りになった、と言う事は、この原作は、本誌での人気が取れなかったのだ。理由は色々あるだろうが、おそらく「少女漫画的」ではなかったからなのではないだろうか。

単なる「恋」・・・・・「相手の気持ちが自分のものに出来るだろうか」と言う事をメインにおかず、「自分探し」を、描こうとした原作は、読者に拒否された。

少女は、自ら「少女」に枷を嵌める。

その事が、「少女」の、アイデンティティであり、幸福(しあわせ)であり、強い「誇り」でもある。

アニメを観た原作者が、「主人公が、おしゃれな一軒家ではなく、団地に住んでいたので驚きました。少女漫画では、こんな住まいを描く事は、読者さんに許されない」と言うような事を言っていた。

「恋」は、「恋」のままで終わらなければ「ならず」、「結婚」まで意識が到達しては「いけない」。

それはなぜなのか。なぜいけないのか。何が良くて、何がいけないのか。どうあるべきなのか。君たちは一体どうありたいのか?!!

この作品の中で、宮崎駿から繰り返し少女たちに、確信犯的に投げかけられる問い(否定ではない)。その問いを自分自身見つめるために、何度も再見する事になる。

(ちょっと保留してたのですが、やっぱりうまく書けなかったよん・・・・。えへへ。てれてれん。)

(評価:★4)

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