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ゑぎさんのコメント: 更新順

★4夜までドライブ(1940/米)まずはドアの映画。光の遮断に反応する自動開閉扉が2か所出てくる。2回目の自動ドアの使い方は少々ワザとらしいが、1回目のアラン・ヘイルの車庫の自動ドアの使い方には驚く。 [review][投票(1)]
★4ビッグ・トレイル(1930/米)まずとにかくジョン・ウェインが素晴らしい。圧倒的存在感でとても新人とは思えない。結果的に云って、やっぱりウォルシュって見る目があったんだなぁと感嘆してしまう。 [review][投票]
★4フルスタリョフ、車を!(1998/仏=露)どう考えても現実的だと思えない、でっちあげられた、演劇的と云ってもいいくらいの混沌と猥雑さ。それを見事な統制力でもって映画の画面にしている。家屋の中や病院の中も迷路というかカスバのような訳の分からない構造になっており、廊下の柵を飛び越えるのが通常ルートになっていたりする。 [review][投票(2)]
★3カメラを持った男(1929/露)本作も第一感ドキュメンタリーというカテゴリーには相応しくない作品だと思う。映画史上に残る所謂「ドキュメンタリー映画」と呼ばれる映画は悉くドキュメンタリーらしくない。それは当たり前と云えば当たり前で、映画は現実を映すものではないのだし、逆に映画には物語などこれっぽっちも必要がない。 [review][投票]
★3地獄の天使 紅い爆音(1977/日)ヒロインの入鹿裕子は、お約束のようにアヴァンタイトルから乳房をさらけ出すファイトを見せる。この一作だけで映画界から姿を消したことが惜しまれる。本作ではまだ硬さが残る演技だが、映画出演を重ねれば、きっともっと良くなっただろうと思わせる。 [review][投票]
★40課の女 赤い手錠(1974/日)面白い!アバンタイトルで既に胸をさらけ出すヒロイン杉本美樹。ラストまで、屋外シーン含めてずっと半裸のままの岸ひろみ。素晴らしい。いや主要キャスト全員がエロ・グロ・バイオレンスに最大限に貢献する。皆ナイスファイトだ。 [review][投票(3)]
★3さらば、愛の言葉よ(2014/仏)この画面こそ、3Dでないと成立しない、と云った意味で、人類が得た初めての3D映画だろう。『ゼロ・グラビティ』の100倍は驚くべきだ。 [review][投票(2)]
★3アメリカン・スナイパー(2014/米)例えばクリスが狙撃手・ムスタファに狙われるテラスの場面で、鎖に繋がれた犬が急に出てきて吠える。これは面白い。また、砂嵐=騎兵隊としての見せ方についても、私はいいと思う。砂塵で画面を覆うのは、『アイガー・サンクション』を思い起こさせるし、スペクタキュラーの造型としても簡潔さが気持ちいい。 [review][投票(4)]
★4トレーニング・デイ(2001/米)面白い!デンゼル・ワシントンイーサン・ホークも少々オーヴァー・アクトぎみで、ちょっと飽きてくるが、終盤、ヒスパニック系ギャングの家でポーカーをする場面から続くシーケンスがかなり良くってテンションが上がる。 [review][投票]
★3栄光への賭け(1970/英)オリンピックを目指す各国のマラソン選手がクロスカッティングされる映画。元気のいい頃のマイケル・ウィナー作品なのでそれなりに面白いが、しかしこの人もプロットを上手く運ぶだけの人だ。 [review][投票]
★3拳銃の報酬(1959/米)この映画、かなり編集がキャッチする映画だ。例えば水辺の多用だとか、夕景の抒情だとか、そういった道具立てとしての(あるまとまり−意味−をもった)カットの挿入という部分を云っているのではない。 [review][投票]
★4不戦勝(1965/ポーランド)イェジー・スコリモフスキの溢れ出る才気には少々これみよがしなイヤラシさも感じるのだが、しかし、才気煥発がこゝまで極まると、もう許せてしまう。 [review][投票]
★4バリエラ(1966/ポーランド)意味不明の不条理劇だが、これがかなり面白い。各シーン、一つ一つの造型がスペクタクルなので、関連性のないシーンの羅列も飽きないのだ。若きイェジー・スコリモフスキの恐るべき才気に圧倒される。 [review][投票]
★4ミンヨン 倍音の法則(2014/日)もう「映画」というよりも「佐々木昭一郎」というイベントを見た、という感覚なのだが、それでもラストは映画として感動した。初めは被写体が近過ぎるのとカメラ目線と素人臭さに参ったが、これぞ佐々木昭一郎、だと思っている内に、慣れてくると癖になるのだ。 [review][投票(1)]
★3ゴーン・ガール(2014/米)展開は面白い。だが、本作も画面の個性を抑えてプロットの運びとキャラクタリゼーションに傾注した感があり、私はもっと凝った画面を見せて欲しかった、という無いものねだりをしてしまう。 [review][投票(1)]
★3ソーシャル・ネットワーク(2010/米)まず第一感、デヴィッド・フィンチャー作品としては物足りないと思った。実に正攻法で作られた感が強く、それはそれで立派なことなのだが、彼らしいケレン味が足りないと思ったのだ。 [review][投票]
★4ボディ・アンド・ソウル(1947/米)これは想像と違って凄い名作然としたハリウッド映画らしい映画で驚いた。もう少しインディペンデントな香りのする映画かと思っていたのだ。(ジョセフ・ロージーの『大いなる夜』みたいな。いずれもロバート・アルドリッチが関わっているというのが共通点。) [review][投票]
★3郵便配達は二度ベルを鳴らす(1946/米)ファム・ファタールとしては幾分弱いが、それでも本作はラナ・ターナーの魅力で勝負した女優映画だ。彼女の登場シーンは床に転がったルージュに導かれる。それに円環となるようにエンディングもルージュが転がる、といった感じで彼女だけ特別に印象に残るプロットが用意されている。 [review][投票]
★4ピクニック(1936/仏)本作を見てまず誰もが驚くことになるのが、冒頭の、カフェの男二人が窓を開け放つ場面だろう。四角い窓で切り取られた向こうに、庭でブランコ遊びをする女が縦構図で出現し、目に飛び込んでくる。それはまさに目に飛び込んでくる、という表現がぴったりの衝撃だ。 [review][投票(3)]
★3紙の月(2014/日)なかなか良く出来た映画ではあるのだが、肝心なところで上手くいっていないと感じた。例えば、宮沢りえ池松壮亮が駅改札で再会した後の地下のホームのシーン。2人の視線の演出とモーション制御(宮沢の歩く後ろ姿の高速度撮影)、そして振り向く所作。 [review][投票(4)]