★3 | ラヂオの時間(1997/日) | まさに舞台のテイスト。ツッコミをたたみかけていくギャグも全て舞台ノリ。映画化する必要性は確かに疑問だが、「その日その場所その時間でしか出会えない」演劇というものの面白さを伝えたという意味で功績は大きい。ただし、舞台ではこんな豪華なキャストは不可能だが。 | [投票(1)] |
★3 | ミンボーの女(1992/日) | Howto物としては見事。確かにこれを観た後では暴力団への認識もちょっと変わるが、舞台が高級ホテルではなんとも肌で実感はできない。暴力団が必要悪になっている社会も確かに存在するわけで、そういう場での展開を見せてくれたらもっと評価も高かったろうに、と市井の人間は思うわけで。 | [投票] |
★3 | 眉山(2007/日) | 顰め面の松嶋を延々と映しておきながら、いきなり母親に寄り添った演技をされてもこっちが戸惑う。素晴らしいのはやはり祭りのシーンだが、無名の踊り手たちが一番の主役であることを改めて認識してしまった。踊るオヤジさんたちの活き活きとした笑顔、それがこの作品の収穫だった。 | [投票] |
★4 | マルサの女(1987/日) | 結局はHowTo物。・・ではあるが個性的な面々は観ているだけでも楽しい。宮本信子はむしろ不器用な女優なのだろうが、彼女の男っぽさは他の女優では見ることができない。彼女が主演として成立するのも伊丹氏の腕。適材適所、出演者を活かす技は確かにあったわけだ。 | [投票(3)] |
★2 | あげまん(1990/日) | あげまんって女性蔑視の言葉だよなあと、つくづく。この作品を見る限り、男の運気を上げる女ではなく、男に運気を吸い取られてしまう女ではないか。それくらい作中、ナヨコは男運がない。確かに面白い作品ではあるが、そういった微妙な差別的な視線が気になってどうしても平均点以上あげたくない。 | [投票] |
★3 | マルタイの女(1997/日) | 非常に真面目なシーンで西村の大立ち回りが笑えるのは計算か誤算か。宮本の大騒ぎ具合からして計算なんだろうが、終始緊張しすぎない内容は、これはエンタメなんだよと主張しているようで悪くない。ビワコのインタビューシーンでは決まって鼻につく大仰な演技も、彼女が大女優ではなく中堅というポジションを垣間見せ、印象は良い。 | [投票] |
★5 | ときめきに死す(1984/日) | 乾いた空気。湿度のない関係性。当時、これからの邦画を予感させ、しかもそれは期待ではなく失意だった。幸か不幸か邦画はこうならなかったが、長い間自分の中のトラウマとなる。印象的な音楽と共にこの映画を一度は体験することをお勧めしたい。 | [投票(2)] |
★3 | スウィートホーム(1989/日) | カプコン製ファミコンは実に出来が良かった。あの粗いドット絵が逆に想像力を膨らまし、プレイヤーをあの世界に連れて行ってくれたのだ。この作品の弱い部分はそういう観客の想像力を信頼せず、すべて目の前に披露してしまったことだろう。ハリウッドホラーを目指すより、和製ホラーを信じれば良かったのに。 | [投票] |
★3 | お葬式(1984/日) | なんと言っても奥村公延の死体っぷりですね。ゲストもこれでもか状態。自分の父の葬式のときにはこの映画を思い出している余裕なんてありませんでしたけど。 | [投票] |
★3 | スーパーの女(1996/日) | 着目点はいいのだけど、「〜の女」シリーズってこの頃にはすっかりパワーを失っており、当の制作側もわかっていたはず。それをゴリ押しで進めるから「これはこう認識されているけど実はこうなのよ」的な台詞ばかりで構成されてしまったのかも。面白かったけど1回で十分。 | [投票(1)] |
★4 | 阪急電車 片道15分の奇跡(2011/日) | 関東人としては阪急電車がどういったポジションなのか(東京なら、かつての目蒲線や池上線みたいなもの?)不明なのだが、ちょっといい話が無理なく散りばめられていて、しかも押し付けがましくなく印象はとても良い。唯一残念なのが、あれだけ目立った天敵のおばちゃんたちが完膚なきまで打ちのめされなかったことか。 | [投票] |
★4 | ファンシイダンス(1989/日) | 周防監督の現時点でのベスト。この監督の特徴は題材選択の巧さ。その時点で既に魅力的。それに持ち前のコメディセンスとドラマの緩急、そしてクセのある俳優の起用で見事に昇華させている。本木の彼女の存在はあくまでスパイス、坊主たちの生活自体を丁寧に描いたのは正解だった。 | [投票] |
★3 | タンポポ(1985/日) | 黒田福美の胸の美しさに感動するも、箸休めにはなり得ずメインの物語にはちょっと邪魔か。ウェスタン・ムービーだとか変なキャプションをつけなくとも十分に面白い。観ていて本当にラーメンが食べたくなったのだが、その時点でこの料理映画は成功していると言ってもいいわけで。 | [投票] |
★3 | 静かな生活(1995/日) | 相変わらず下手な台詞に味がある佐伯日菜子。演技してても頭の良さが見え隠れしてしまう渡部篤郎。このテーマにしてエンタメさせて見せる力技は認めるけど、いつもの伊丹作品らしくない芯が通ってない脚本にガッカリ。山崎努をもっと素直に使えば面白くなっただろうに。下水のエピソードが一番Goodだなんて。 | [投票] |
★3 | マルサの女2(1988/日) | 追い込んでいく側と追い込まれる側が隔離されていて緊張感に欠けること甚だしい。出演者は豪華なのに見せ場も少ない。それなりに楽しめてしまうのはやはり伊丹作品であるからだけど。伊丹作品に必ずはいるエロシーンさえなければ家族で観られるんだけどなあ。 | [投票(1)] |