「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
ひばり捕物帖 かんざし小判(1958/日) |
お姫様が武家の堅苦しさを逃れて岡引をしているという設定自体そうとう現実離れしているのだが、この主人公が七変化よろしく町娘、芸者、町道場の若者(男役)、将軍家の奥方、女歌舞伎の太夫と変装を繰り返し、殺人事件の解決にあたっていくというすこぶる荒唐無稽な、しかしサービス満点の映画的な題材だ。 [review] (ゑぎ) | [投票(1)] | |
歌あり、踊りあり、七変化ありで、アイドル映画としては完璧。同時代の裕次郎映画が個人主義のにおいを放ち、小百合映画が戦後民主主義を謳歌したなら、こちらは理屈抜きの芸能主義。やっぱ若者は日活、おっちゃん、おばちゃんは東映だったんだろうなぁ。 (ぽんしゅう) | [投票(3)] | |
これだけの七変化が似合っている美空ひばりの女優としての資質はかなりもの。全く持って支離滅裂なストーリーだが謎解きに至る展開がしっかりしてるし、サービス精神満点なのでご愛嬌と許せる。娯楽に徹しきった潔い作品。['04.3.11京都文化博物館] (直人) | [投票] |