「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
八月はエロスの匂い(1972/日) |
やっぱり失敗作でしょう。藤田敏八はロマンポルノに興味があったのだろうか。川村真樹の肉体にも興味がなかったんじゃないだろうか。海辺へ行けばなんとかなる、というようないい加減さが見て取れる。しかもその出鱈目さが映画としての面白さに繋がっていれば許されるのだがそうはなっていない。 (ゑぎ) | [投票(1)] | |
この前後の作品を観れば分かるが、藤田敏八は状況に根ざした物語の中でしか人間を描くことができない作家なのだ。大和屋竺が作り出した、背景をなくし肉体で思考し浮遊する女と時代や社会に正対できない男、という観念描写がまったくできていない。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |