「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
道成寺(1976/日) |
音楽のみ入った、科白やナレーション等は無い、19分のサイレント映画だ。タイトルで分かる通り、安珍清姫の寓話をベースにしているが、これらの名前は使われていない(登場人物に名前はない)。 [review] (ゑぎ) | [投票(1)] | |
どこを取っても映画の呼吸、とでも呼ぶべきものが根付いていると思う。特に風の表現は比類なき高みに到達している。松村禎三の音楽も恐るべき迫力。 (赤い戦車) | [投票] | |
壮絶さの結晶のようではあるが、佳境のみを抽出したこの世界から物語の内奥が敷衍されるかといえばそうでもない。理不尽に懊悩する、或いは抑制の箍が外れ情動に身を委ねる哀しみや無常は遂ぞ沁みてこない。ラストに至ってはアッチョンプリケの境地に至る。 (けにろん) | [投票] |