「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
紙の花(1959/インド) |
驚異的な光線処理を含む照明と撮影の共鳴関係は今なお教本レベル。クレーン昇降のタイミングや、ドリーバックの速度など長所はいくらでも挙げられるが、とりわけヒロインへのエキストリーム・ズームアップには陶然とさせられる。テーマの苦さとユーモアの混交が優れた作品。 (ジェリー) | [投票] | |
ヒロインが撮影所のセットの中に迷い込んでしまうシーンが印象的。真っ暗な室内に一筋の光が差し込む、『市民ケーン』ばりの鮮烈なショットには瞠目。華やかな歌唱シーンと陰鬱な物語が同居している不思議な作品だが、ドラマチックな展開はいかにも映画的だ。 (太陽と戦慄) | [投票] |