「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
西部に賭ける女(1960/米) |
ダドリー・ニコルズが脚本に参加しているとはいえ、キューカー唯一の西部劇で、ソフィア・ローレン+カルロ・ポンティ作品だし、見る前はとんでもない代物ではないかと危惧する気持ちもあったのだが、なんのなんのキューカーの演出の特質が西部劇にマッチした見応え充分の映画だ。まず、全てのカットで殆ど構図が完璧と言ってよい。 [review] (ゑぎ) | [投票] | |
巻頭の荒野に場違いなオレンジ色の馬車の疾走が意表をつくが、「Heller in Pink Tights」という原題からして主役は「異物」であり「開拓時代の西部」はそのための器でしかない。あとはソフィア・ローレンのバタ臭い色艶と砂ぼこりのギャップを楽しめばよい。 (ぽんしゅう) | [投票] |