「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
ONODA 一万夜を越えて(2021/仏=独=ベルギー=伊=日) |
小野田氏発見当時、日本人たちが美談に仕立てた「信念の人」という幻想に組することなく「弱いからこその過激な頑なさと」という人間の普遍を描こうとした志がいい。青年期と壮年期を別の俳優が演じる演出も「時の流れと、その悲愴」を象徴してとても効果的だった。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] | |
殺戮を旨とする戦時と地続きの日常で刷り込まれた教訓に生真面目に向き合う30年を映画は殊更に解明しようとしない。ただ中野学校での「何をしてでも生き残れ」の命はそれだけ強靭だったしイッセー尾形も怪演。そして彼は「任を解く」で呪縛も解かれる。 (けにろん) | [投票(1)] |