「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
現金に手を出すな(1954/仏=伊) |
渋い哀愁を漂わせ、波乱万丈であったろう生活から静かに引こうとする中年ギャングジャン・ギャバンが、ただのむっつりスケベで、友情のためか金のためか分からぬうちにブチ切れるオヤジにしか見えない。時代を超える力が今ひとつ足りなかったのだろう。 (ぽんしゅう) | [投票] | |
ジャン・ギャバンやその他登場人物の心理を描かず、徹底して行動を追っていく点でこの映画は未だにお手本にする価値がある。平手打ちという簡潔なアクションから生み出される緊張感。扉から扉へと繋がれていく編集、ピエール・モンタゼルによる乾いた美しさをもつ撮影。ジャン・ギャバン側からの視点で全編を統一し、にもかかわらず話の流れが分かりにくくなることはない。 (赤い戦車) | [投票] |