★4 | 「すっげえ前フリの長いブニュエル」という印象。私的にはかなりのトンデモ映画です。 [review] (太陽と戦慄) | [投票(2)] |
★4 | わけが分からんけどおもろい作品でした。いや、分かるんだけれども、ヨーロッパ文明や9.11といった言葉を出した途端に、オリヴェイラがにやりと笑って「お前の負けだ」と言ってきそうな何かが本作にはある。斜光撮影の美しさ(正面からの光は1カットも無い)を堪能し、船室から出て人形取りに戻ってもう一度甲板へ出るまでの簡潔な反復が全き映画。 (赤い戦車) | [投票] |
★4 | 子供の時分、夏休みに田舎の親の実家で遠くから響いてくる蝉しぐれにでも耳を傾けているかの如き、そんな時間が流れる。陰り、霞がかった空と海と街。画面に歴史が映っている。波間にしっかり揺れている客船。幕切れには、現実としての惨劇というより、映画としての痛快さを見てしまった。 (鷂) | [投票(1)] |
★4 | 圧倒的な画面の映画。例によって会話は殆どどうでもいいと思う。まず第一にレオノール・シルヴェイラとその娘がとても美しく、その美しさは彼女達が映っているだけで画面の緊張が維持されるといった美しさなのだ。あゝ映画とは見ることの快楽だ。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] |
★5 | モノトーンな母娘の地中海クルーズ遺跡巡りの合間に順次登場する欧州3大年増が、いきなり主旋律に転換する作劇に面食らうも、その圧倒的迫力とマルコヴィッチの腹芸に参る。しかも、急転直下な終盤のいい加減さに確かに喰えん爺いだと納得。 (けにろん) | [投票(4)] |
★4 | 観光案内的な形でいながら映画であり続ける離れ業。それは、舳がかき分ける白波や、この世に唯一とり残されたような海上の船など、個々のショットの力にも拠るが、延々と続く歴史解説が、常に誰かの口から語られる事も重要。これは「聴く」事に寄り添う映画。 [review] (煽尼采) | [投票(3)] |