★3 | 少女(1961/日) | 秋田の農村に育ったカネ子(笹森礼子)は、気の強いのと文章力が自慢のじゃじゃ馬娘。母親や妹たちに見送られ、口減らしのため東京の親戚を頼って就職するべく汽車に乗った。従兄として彼女を迎えにきた由造(川地民夫)は、さっそく彼女にゾッコンになりながらも家族の待つバイク屋に連れてゆく。伯父夫妻(殿山泰司 / 初井言榮 )らは勤め先のアドバイスを始めるが、当のカネ子は尊敬する作家の草田(永井智雄)への弟子入りを心に決めていた。それでも草田に社会経験のなさを指摘され、ここで初めて実社会で研鑚を積むことを誓ったのだった。伯父の紹介で、カネ子は美容院に勤務先を決めたが、うまくはゆかない壁が待っていた。〔59分〕 | [投票] |
★3 | ナラタージュ(2017/日) | 大学生の泉(有村架純)は、母校である高校の演劇部の顧問・葉山(松本潤)よりの電話を受け、卒業公演への助力を求められる。かつて内気でいじめられっ子だった泉は、葉山が演劇部に居場所を作ってくれたおかげで生き甲斐を得ることができたのだ。懐かしい思い出にひたり同窓生や後輩と演劇活動に没入しながらも、泉はかつてない葉山との愛情に震える経験をする。だが彼を知るうちに妻・美雪(市川実日子)を棄てられない側面を見せつけられ、いつしかひたむきに愛してくれる小野(坂口健太郎)に心を移してゆくのだった。そして泉と葉山のあいだにぎこちない空気が漂うなか、後輩の柚子(神岡実希)の身に思いがけない事件が降りかかった。〔140分〕 | [投票] |
★4 | 彼女がその名を知らない鳥たち(2017/日) | 十和子(蒼井優)は言い知れぬ欲求不満を抱え、毎日を過ごしていた。同居人の陣治(阿部サダヲ)が不潔で無能な男であり、稼いでくる給金を除けば何の役にも立たないからだ。十和子は彼と同居するまでに恋仲であった黒崎(竹野内豊)のことを思い出しては、いっそうの焦燥に駆られるのだった。そんな中、十和子のもとに彼女がクレームをつけていたデパートの従業員・水島(松坂桃李)が詫びの品を持参する。若く精悍な水島の予期せぬ口づけを受け、十和子は恋に堕ちた。それ以来家を空けるばかりの十和子を心配して姉の美鈴(赤澤ムック)が訪れるが、陣治は徹底して十和子をかばうのだった。一方、黒崎が失踪して数年が経つことを十和子は知る。〔123分〕 | [投票] |
★2 | 百瀬、こっちを向いて。(2013/日) | 作家として文学賞を受賞したノボル(向井理)は、故郷の街を久しぶりに訪れ、そこで高校の先輩・徹子(中村優子)と再会、15年前のことを語り合う。…その頃、一介の地味な少年であったノボル(竹内太郎)は女生徒と会話をかわすことも稀であった。そんな彼を、幼馴染みの先輩・宮崎(工藤阿須加)が呼び出す。宮崎の言うには、彼は美少女として評判の徹子(石橋杏奈)とつきあっているのだが、他の少女と二股をかけているとの噂が立ち、困っているというのだ。その少女・百瀬(早見あかり)を紹介されたノボルは、偽りの恋人を演じるよう求められた。否応なく役目を引き受けたノボルだったが、百瀬からは明らかに冷淡な態度で接されるのだった。〔109分〕 | [投票] |
★4 | あさがくるまえに(2016/仏=ベルギー) | 恋人の眠るベッドを抜け出した青年シモン(ギャバン・ヴェルデ)は、夜明けの海で仲間たちとサーフィンに興じ、帰路で交通事故に巻き込まれた。病院に搬送された彼だったが、すでに脳死状態であり助かる見込みはない。呼び出されたシモンの両親、ヴァンサン(クール・シェン)とマリアンヌ(エマニュエル・セニエ)は、医師トマ(タハール・ラヒム)から事情を聞くが、ほぼ無傷の状態である臓器の他の患者への移植を求められ、あまりのことに顔色を失くし退出する。早すぎる結論にはやむを得ない対応とトマは肩を落とすが、時間は無慈悲に過ぎてゆくのだった。その頃パリでは、音楽家のクレール(アンヌ・ドルヴァル)が心臓を蝕む病を自覚していた。〔104分〕 | [投票] |
★3 | ナミヤ雑貨店の奇蹟(2017/日) | 児童養護施設に育った3人組(山田涼介 / 村上虹郎 / 寛一郎)は、ある目的のために夜の商店街をひた走り、町外れの空き家にたどり着いた。ナミヤ雑貨店。そこは主人の浪矢(西田敏行)が、密かに掲示板やシャッターの投入口を通じて人生相談をやっていた店だった。すでに30年前主人を失った店に潜入した3人は、そのシャッターより封筒が次々店内に投入されるのを見る。何かのいたずらと思ったものの、彼らは主人の真似をして回答を返そうとし始める。最初の相談は「魚屋ミュージシャン(林遣都)」を名乗る男からのもの。音楽に生きることを切望していた彼が弾き語る曲は、3人組にある不思議な事実を知らせるカギを握っていた。〔129分〕 | [投票] |
★2 | ぽんこつ(1960/日) | 自動車文明華やかなる高度成長時代。機械馬鹿の青年・マケトシこと勝利(江原真二郎)はポンコツ屋に身をおいて、地道な労働にその身を捧げていた。そんな彼の前に現われたのは、大学で卒論の締め切りを前に悩むお嬢様の和子(佐久間良子)だ。彼女は同じ課題をかかえる親友の美沙子(小林裕子)とともに、自動車時代の問題点をテープレコーダーと8ミリを駆使して描く論文を仕上げようと、勝利の協力を求めたのだ。完成した論文はパスし、それまでの奮闘のなか気持ちをぶつけ合った勝利と和子は恋におちてゆく。だが、情報の行き違いから勝利の思い人は美沙子だとの知らせを受け、和子は思わせぶりだった勝利に怒りをぶつけるのだった。〔白黒/81分〕 | [投票] |
★4 | 機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦(2017/日) | 地球連邦に牙を剥いた植民地国家ジオン公国は勢いに乗り、ついにスペースコロニーを落下させ地球にとどめを刺す「ブリティッシュ作戦」に乗り出した。総帥ギレン(銀河万丈)の指令のもとドズル中将(三宅健太)は躊躇いなくコマを進め、ついに史上最大の被害を地上にもたらす。勇将ラル中佐(喜山茂雄)の離反を招くほどに…。一方、兄キャスバルの行方に眉を曇らすセイラ(潘めぐみ)は医師見習いとして奔走していたところを公国諜報部員タチ(北沢力)に呼び止められ、兄が生きていると知らされる。彼こそは、今やジオン宇宙軍の「赤い彗星」と呼ばれるエースパイロット、シャア(池田秀一)の名を名乗る若者だった。〔84分〕 | [投票] |
★3 | 消えた声が、その名を呼ぶ(2014/独=仏=伊=露=ポーランド=トルコ) | 落日のオスマン帝国。アルメニア人鍛冶屋のナザレット(タハール・ラヒム)の自慢は、美貌に恵まれた双子の娘(ツェイン&ディナ・ファクホウリー)だった。だが、彼ら家族の幸福は軍によるナザレットの連行で引き裂かれる。作業に駆り立てられた彼らアルメニア男子に上官は改宗を迫り、応じないナザレットたちの喉を切り裂かせたのだ。声を失うのみで生き延びた彼は砂漠を越え家族の待つ街を目指すが、待っていたのは家族惨殺の知らせだった。心のよすがであったイエスの教えを捨て、絶望に打ちひしがれるナザレット。そんな彼に逢いに来たかつての弟子のことばが、わずかな希望の灯を彼の心に灯す。娘たちだけは海の向こうに生きているというのだった。〔138分〕 | [投票] |
★4 | リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード(2015/日) | エンターテイナーとして世界を巡った伝説の魔女、シャイニーシャリオ(日高のり子)に憧れて魔女をめざすアッコ(潘めぐみ)は、負けん気だけは一人前の劣等生。はるばる日本からルーナノヴァ魔法学校に進学したものの、ルームメイトの真面目で冷静なロッテ(折笠富美子)や辛辣な毒舌家のスーシィ(村瀬迪与)を巻き込んで騒動ばかりを起こす毎日だ。あまりのひどい失敗に耐えかねた学校上層部は、彼女らに地元の祭礼に出す魔女パレードを無事こなす、という課題を出す。失敗なら落第との知らせに愕然とするアッコだったが、助っ人としてアマンダ(志田有彩)ら問題児グループの協力が約束された。だが、奮闘する彼女らの前に困難が立ちはだかる。〔55分〕 | [投票] |
★4 | ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017/日) | M県杜王町。この街に転居してきた康一(神木隆之介)は、奇妙な同級生を知る。東方仗助(山崎賢人)というその少年は温厚な印象を与える男だが、頭のリーゼントを貶されるとキレまくる一面を秘めていたのだ。それだけではなく、何か未知の超能力をもつその一面は、これから起こる波乱の日々を予想させるものだった。その仗助を探して現われた男、空条承太郎(伊勢谷友介)は、この街を襲う災厄に対抗すべく仗助の力を役立てよと誘うが、彼は二の足を踏むのだった。だが、承太郎の危惧する災厄を暗示する殺人鬼・片桐(山田孝之)が、行動を始めたのは間もなくのことだった。祖父(國村隼)や母親(観月ありさ)を危機に晒され、仗助は立ち上がる。〔118分〕 | [投票] |
★3 | にがくてあまい(2016/日) | 敏腕広告ウーマンのマキ(川口春奈)は、度外れた野菜嫌いだった。それゆえ大嫌いなゴーヤのCMを任された夜、マキは行きつけのバーで酒を重ねて昏倒してしまう。翌朝、自宅で目覚めたマキを迎えたのは、台所に立つとびきりのイケメン、渚(林遣都)だった。泥酔したマキを家まで届けたという彼は、マキの嫌がる野菜を驚くほどの美味に仕上げてふるまい、感動させる。その才能と美貌に惚れ込んだマキだったが、渚の正体はゲイのヴェジタリアンだった。それでもなりゆきで同居を始めた渚の料理は、CMに出渋るアイドルのミナミ(桜田ひより)をも感激させた。そしてすれ違いながらも接近するマキたちの前に、両刀使いの家主アラタ(淵上泰史)が現われる。〔96分〕 | [投票] |
★3 | スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー(2017/日) | 邪教団・幻魔空界が銀河にかつてないスケールで魔手を伸ばし、平和を蝕もうとしている。その悪事を調査する宇宙刑事ギャバンこと撃(石垣佑磨)は任務に燃えるあまりにミスを犯し、相棒のシェリー(森田涼花)を敵幹部マッドギャラン(春田純一)に攫われてしまった。冷静さを失ったギャバンは、捜査より外されたことを良しとせず地球管轄のデカレンジャーの5人に協力を求め、復讐に燃える。だが、若さに溺れ失策を繰り返すギャバンに銀河警察長官ソフィ(遊井亮子)はついに謹慎を命じた。そんな彼にデカレンジャー隊長バン(載寧龍二)らは失望を露わにするが、ギャバンのサポートを請け負ったウメコ(菊地美香)は誇るべき功績を見るのだった。〔85分〕 | [投票] |
★1 | 反逆次郎の恋(2006/日) | 顔面神経痛の冴えないチビデブ男・次郎(内堀義之)は女に縁のない生活を送っていたが、ある日工場の近くでタバコを吸っていた女・倫子(松谷真由美)に目を止める。翌日次郎が心を打ち明けると、早速家についてきた倫子は次郎のことも構わずベッドを独占して寝てしまう。成り行きで共同生活に入った倫子の、次郎をいたぶって喜ぶ日々。そして無理矢理ピクニックに次郎を連れ出したとき、はじめて次郎は倫子を抱こうとしたが、意外なことにそこに彼は弄ばれて殺された女の死体を見てしまうのだった。次郎は行為を中断して街に戻り、取り残された倫子は見知らぬ男達に取り囲まれる。〔89分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★4 | エレファント・ソング(2014/カナダ) | ある病院。青年マイケル(グザヴィエ・ドラン)は母親が自殺した14歳の頃から、ずっと精神科病棟に閉じ込められていた。ここから彼を連れ出したグリーン院長(ブルース・グリーンウッド)の意図は、失踪した主治医ローレンス(コルム・フィオール)の行動の経緯を訊くことであった。ていのいい尋問に対し、マイケルは皮相的なジョークと些末主義的な知識の披露で返すのみだった。焦るグリーンは、なおもピーターソン婦長(キャサリン・キーナー)への侮辱で返すマイケルに、つい平手打ちを与えてしまう。これに対してマイケルが要求するのはまともな意見の聞き入れだった。そして彼は、大好きな象とおのれの父にまつわる逸話を語りはじめる。〔100分〕 | [投票] |
★3 | さくらな人たち(2007/日) | ボケ始めた坂田の爺ちゃん(三谷昇)のところへ、孫の剛史(河本準一)は時々見舞いに来、毎日桜の絵はがきが届くのを見てきた。剛史は妙にそれが気になり、その桜の咲く場所を探す。ある日、それが「鶴田の桜」だというタクシー運転手、通称ジャック(河原さぶ)が現われ、剛史をその桜の咲く場所につれてゆくという。タクシーはニセの「鶴田の桜」騒動で停車したり、轢いてしまったプロ・テスト寸前のボクサー・角(山田浩)を乗せたりしながら、桜を目指してまっしぐらに進んでゆくのだった。小田切譲監督第一作中編作品。〔65分/カラー〕 | [投票] |
★2 | JIMI:栄光への軌跡(2014/英) | ジミ・ヘンドリックス(アンドレ・ベンジャミン)は、NYのとあるクラブで演奏していたところをロック界に顔のきくリンダ(イモージェン・プーツ)に見いだされ、アニマルズのメンバー、チャス(アンドリュー・バックレイ)に売り込まれた。こうして無名の黒人バンドマンに過ぎなかったジミは時代の寵児となり、ロンドンでのライブの機会を与えられる。そのあいだもリンダは彼につきっきりだったが、グルーピーのキャシー(ヘイリー・アトウェル)に恋人の地位を奪われ、文句をいうこともできなかった。一方ファーストアルバムを酷評されたジミは焦燥のなか、黒人運動にかかわるイダ(ルース・ネッガ)に連れられ、指導者との面会を求められる。〔118分〕 | [投票] |
★1 | キカイダーREBOOT(2014/日) | 日本国首相(石橋蓮司)はロボット工学の権威・光明寺博士(長嶋一茂)を招き、危険な作業にアンドロイドを応用する「アーク計画」の実行を委託した。だが軍事応用を恐れ先行作品ジロー(入江甚儀)に「良心回路」を組み込んだ光明寺を、協力者のギル神崎(鶴見辰吾)は快く思わず、戦闘能力に富む作品マリ(高橋メアリージュン)をもってジローを圧倒した。だが、首相の反応は冷たいものであった。そして光明寺は変死を遂げ、娘のミツコ(佐津川愛美)は弟のマサル(池田優斗)のみとの生活を強いられた。そのマサルを謎の一団が襲うが、彼をかばったのはジローだった。〔110分〕 | [投票] |
★3 | 合葬(2015/日) | 幕末。将軍の警護と江戸の安寧のため結成された「彰義隊」は、大政奉還によって無用の長物と化した。だが、有志として隊に集合した青年たちはそれを良しとしなかった。隊員の極(柳楽優弥)が、かねてより婚約していた砂世(門脇麦)との別離をその兄、悌二郎(岡山天音)に告げたのは、彰義隊に籍をおく自分に従うことで彼女が蒙る迷惑を避けさせようとしてのことだった。そして極は、養子縁組した家から追い出された柾之助(瀬戸康史)を彰義隊に誘い入れる。憤慨する悌二郎は、彰義隊の本拠地に乗り込み極の上役である森(オダギリジョー)に極の除隊を申し入れるが、彼の弁舌により逆に入隊させられる。その間にも隊は幕府より遠ざけられていった。〔87分〕 | [投票] |
★2 | 劇場版TIGER&BUNNY -The Rising-(2013/日) | シュテルンビルト市の平和を守るヒーローたちにも、世代交代の季節が訪れていた。能力発揮の時間が1分に後退したワイルドタイガーこと虎徹(平田広明)は、相棒のバーナビー(森田成一)を自分のために2軍に格下げしているのを申し訳なく思っていたのだ。そんな折、彼らの新オーナーとしてシュナイダー(大塚芳忠)が就任、1軍への引き上げを宣言する。だがそれはバーナビーを新しい相棒ライアン(中村悠一)と組ませ、虎徹を解雇するという話だった。ショックを受けるバーナビーだったが、虎徹は平静を装い彼の復帰を祝福する。だが虎徹こそが辛さを募らせていることを、娘の楓(日高里菜)は察していた。そんなある日、新たな犯罪者が現われる。〔100分〕 | [投票] |