★4 | 蟻の街のマリア(1958/日) | 蟻のように屑を拾い、その日暮らしを続ける人々が住む隅田川のほとりのバタヤ街。ここにクリスチャンのお嬢さん・北原怜子(千之赫子)が現われ、この街の不幸を根底から救おうと子供たちの世話を始める。街の顔役である「会長」(佐野周二)らはお嬢さんの偽善的思いつきと相手にしなかったが、「先生」(南原伸二)は東京都から立ち退きを迫られるこの街のイメージアップに使おうと彼女を受け入れるのだった。街の子供たちも次第に怜子に心を開いてゆき、この街にかつてなかった大規模なクリスマス・パーティが開かれる。だが、街の人々の立ち退きはもはや決定事項であった…。〔110分/カラー/スコープ・サイズ〕 | [投票] |
★4 | 続・あの空に太陽が(1978/米) | スキー中の事故から、首から下の感覚を失ったジル(マリリン・ハセット)だったが、苦しいリハビリ生活を抜け、小学校で車椅子の教師となるまでに回復していた。夏休み、親友のリンダ(グレッチェン・コーベット)の訪問を受けたジルは、彼女とともに山中をドライブするが、途中、車が故障してしまった。それを助けてくれたのが、ジルの滞在する山小屋の家主である青年ジョン(ティモシー・ボトムズ)であった。ふたりの心はこの時から次第に近づいてゆくが、ジルはかつての恋人たちとの不幸な別れから、それを言い出せずにいた。〔100分/カラー〕 | [投票] |
★4 | 太陽への脱出(1963/日) | 国会では、外国紛争に使用される日本製兵器の問題が紛糾していた。新聞記者佐伯(二谷英明)は、兵器工場を擁する貝塚製作所なる会社がその尖兵だと睨む。ここの現地営業所の杉浦という男がサイゴンで消息を断ち、もうひとりの速水も相次いで死んだというのだ。裏がある、と見た佐伯はバンコクへ飛んだ。その頃、国境地帯では謎の男・劉(石原裕次郎)が解放戦線側に兵器を売りさばいていた。彼こそは死んだ筈の速水であった。彼は、自暴自棄になって帰国を願い暴れる杉浦(梅野泰靖)を諌めつつ、おのれのビジネスを冷静に進めていたのだ。〔110分/カラー/日活スコープ〕 | [投票] |
★4 | 父ちゃんのポーが聞える(1971/日) | 機関車運転手・杉本(小林桂樹)にはふたりの娘、恵子(森るみ子)と則子(吉沢京子)があったが、次女・則子は日頃から簡単なことで転倒し、他の生徒たちと一緒に授業を受けられない障害を持っていた。それを案じる杉本は、病院付属の特殊学園に則子を入れる。そこでの教師・元橋(吉行和子)の励まし、そして訪れる杉本の暖かさに、沈みがちだった則子の笑顔は甦った。だが、蒸気機関車は消え行く運命にあり、父は遠い機関車学校に単身向かわねばならなかった。寂しさに沈む則子に、青年・道夫(佐々木勝彦)は絵を描く愉しみを教える。しかし則子の病名が明らかにされ、山奥に旅立たねばならない日がやって来るのだった。〔88分/カラー/東宝スコープ〕 | [投票] |
★4 | 眠狂四郎魔性剣(1965/日) | 雨の夜、呼び止められて女を買った眠狂四郎(市川雷蔵)は、武家の誇りを捨てきれぬ女と見て取り、抱かずに小判一枚を置いて去った。翌日その女…佐絵(穂高のり子)が自害したと知った狂四郎は、罪の意識から彼女の連れていた子供・鶴松を引き取る。だが、鶴松は岩代藩の世継ぎとして追われる身であった。かつて殺した「むささびの伴蔵」の妹として彼を仇とつけ狙う女・おりん(嵯峨三智子)の手から逃れながら、鶴松を守ろうとする狂四郎。だが、鶴松を預けた大工は、岩代藩の差し向けた追っ手の剣で倒され、鶴松は城へと連れ去られるのであった。シリーズ第六作。〔大映/75分/カラー/スコープサイズ〕 | [投票] |
★4 | 牧笛(1963/中国) | 柳の林から河辺へ、そして竹林へ水牛に乗り、笛を吹き鳴らしながら進む少年。少年は野鳥と笛の音を競い合い、やがて木の枝にまどろむ。そのうちに、彼の水牛が行方をくらましてしまう…。79年デンマークオデッサ国際童話映画祭金賞。80年アンデルセン童話賞。〔20分/カラー/スタンダード〕 | [投票] |
★4 | 機動戦士ΖガンダムII 恋人たち(2005/日) | 一年戦争の英雄、アムロ(古谷徹)らと合流したカミーユ(飛田展男)らエゥーゴの地上降下部隊は巨大輸送機を奪取し、ニューホンコンに向かった。カミーユはそこで、記憶を奪われて戦闘能力を倍加された「強化人間」の少女、フォウ(ゆかな)と淡くはかない恋に落ちる。彼女との戦闘と和解のすえ、カミーユは再び宇宙へ昇り、新型MS・Ζガンダムを受領する。執拗に狙うジェリド(井上和彦)の追撃を退け、遂に地球圏制覇の野望を露わにしたティターンズの暴挙に立ち向かうアーガマ隊をよそに、木星帰りの策士シロッコ(島田敏)、そして地球へ向かう第三の勢力がその姿を現わすのだった。〔98分/カラー/ヴィスタ〕以下作画スタッフ→ [more] | [投票] |
★4 | きいてほしいの、あたしのこと ウィン・ディキシーのいた夏(2005/米) | ナオミ町に越してきた牧師(ジェフ・ダニエルズ)の娘オパール(アナソフィア・ロブ)の望みは、ステキな友達ができること。その夢はスーパー「ウィン・ディキシー」にお使いに行ったとき叶った。スーパー中を引っ掻き回し、でもオパールの命令にはきちんと従う躾のできた犬に、彼女はウィン・ディキシーと名をつけた。パパは彼を家に置くことを許してくれたが、家主のアルフレッド(B・J・ホッパー)とはウマが合わないようだ。でも、それ以外ではディキシーは友達づくりの天才だった。彼はオパールをペットショップのオティス(デイヴ・マシューズ)や「魔女」のグロリア(シシリー・タイソン)と引き会わせるのだった。〔107分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★4 | 風の痛み(2001/伊=スイス=ジャマイカ) | 「またあの風が吹いた…虎は言う、窓を開け放ってピアノを弾けと!」工場に勤務するトビアシュ(イヴァン・フラネク)は笑うことを忘れたような男である。彼はある国で教師の父と娼婦の母のあいだに生まれ、若くして父を刺殺してこの国に逃げてきたのだ。つきあった女達にも飽き、異母妹リーヌの思い出を忘れられずにいるトビアシュだったが、ある日通勤バスの中で母となったリーヌ(バルバラ・ルケソヴァー)を見つける。夫とはうまくいっていたリーヌは、刺すようなトビアシュの視線を初めは恐れていたが、やがて互いに激しく愛を求め合うようになってゆく。2002年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞撮影賞受賞。〔118分/カラー/シネスコ〕 | [投票] |
★4 | MY FATHER マイ・ファーザー(2003/伊=ブラジル=ハンガリー) | かつてナチス・ドイツで「死の天使」と怖れられた、医師メンゲレ(チャールトン・ヘストン)のものと思われる白骨がブラジルで発見された。これについて、その息子ヘルマン(トーマス・クレッチマン)による偽装死ではないかと弁護士ミンスキー(F・マーレイ・エイブラハム)は疑う。それに対して、ヘルマンはかつて父のもとを訪れた経験談で応えた。…ナチス崩壊後、メンゲレは30年の逃亡生活を送り、そしてブラジルの小村で人々に慕われる医師として生活していた。だが彼は、息子が糾弾するかつての残虐行為をことごとく否定した。〔112分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★4 | 桑港(1936/米) | 1905年、サンフランシスコ。新年のパレードの中、火事で家を焼かれた歌手メアリー(J・マクドナルド)はパラダイスクラブのオーナー、ブラッキー(C・ゲーブル)のもとを訪れ、素晴らしい歌声で専属歌手の地位を認められる。ブラッキーは無頼を身上とするヤクザ者だが、人望があり都市改革委員への立候補を引き受けさせられるほどなのだ。だが彼と対立するティボリ劇場のオーナー、バーリー(J・ホルト)は、メアリーの美声はむしろオペラ向きだとブラッキーからメアリーを譲与してもらおうとする。メアリーを次第に愛しはじめていたブラッキーは、一度彼女をティボリに立たせただけで譲る気はないと言い放つ。〔116分/モノクロ/スタンダード〕 | [投票] |
★4 | ガラスのうさぎ(2005/日) | 両国のガラス工場に育った敏子(最上莉奈)は、相撲に目のない下町気質の父(原康義)と、限りなく優しい母(竹下景子)の利発な長女である。彼女には兄ふたりと妹ふたりがあったが、対米戦争の激化とともに兄たちは志願兵となり、父も満州へ派兵される。妹たち(岡珠希、川田妙子)を連れた敏子は、病気持ちの母をおいて二宮へ縁故疎開させられることとなった。そこで姉妹は叔母たちから暖かいもてなしを受けたものの、里心を起こした妹たちは内緒で東京に帰ってしまった。そして家族たちのいる東京を、米軍機の大編隊が襲う。敏子はその事実を知らずにいた…。総作画監督:小林ゆかり。〔84分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★4 | プロヴァンス物語 マルセルの夏(1990/仏) | マルセル(ジュリアン・シアマーカ)は小学校教諭の父(フィリップ・コーベール)と母(ナタリー・ルーセル)のあいだに育った早熟な少年だ。ある夏、両親は彼のほかに弟(ヴィクトリアン・デラマール)と叔父(ディディエ・パン)夫婦を連れ、一夏の別荘生活へと出かける。叔父と父は猟に出ていくが、こっそり追ったマルセルは尊敬する父が、不慣れゆえに叔父の前で醜態を晒すのが我慢ならなかった。何とか父の誇らしい姿を叔父に見せつけてやりたい…そう思いふたりを追いかけるマルセルの前に、土地の少年リリ(ジョリ・モリナス)が現われる。〔113分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★4 | かたつむり(1965/仏) | それは野菜畑から始まった。雨もなく、しなびた作物に思わず涙する農夫。涙は作物に予期せぬ生命力を与え、作物は森を成すように繁った。だが、それだけでは終わらなかった。その作物を食ったかたつむりはぐんぐん成長し、街へと攻め込んでいった。そして驚く人々を…?ローラン・トポール&ルネ・ラルーが『ファンタスティック・プラネット』に先駆けてユニットを組んだ怪奇とユーモアの切り絵アニメの世界。〔11分/カラー/スタンダード〕 | [投票] |
★4 | ぼくの瞳の光(2001/伊) | アントニオ(ルイジ・ロ・カーショ)はタクシー運転手。幼い頃からのSF好きが、彼の思考と行動を形作っている。その彼が、逃げた猫を追って車道に出てきた少女リーザ(バルバラ・ヴァレンテ)に車の前を横切られたことから、冷凍食品店の主人である彼女の母マリア(サンドラ・チェッカレッリ)と知り合う。とっつきにくい態度のマリアは、ベッドを共にしても変わることはなかった。アントニオはマリアの窮状を案じ、何かと彼女らの世話を焼くのだったが、マリアは自分からアントニオを遠ざけてしまう。〔113分/カラー/スコープ〕 | [投票] |
★4 | 喜劇 逆転旅行(1969/日) | 寝台列車の車掌を務める長谷川(フランキー堺)は、今朝も食堂車専任の矢代(伴淳三郎)と対立していたが、それ以上の悩みのタネは後輩の車掌見習い・信作(森田健作)の頼りなさであった。そんな悩みを忘れ、足しげく通うのは憧れのかおり先生(佐藤友美)が教える料理教室だったが、ここでも生徒である幼なじみの芸者・さくら(倍賞千恵子)のラブコールに悩まされる長谷川だった。その一方、信作は矢代の娘・綾子(早瀬久美)との距離を急接近させていたが、頑固一徹の矢代にその恋を認めてもらえず、長谷川に仲を取り持ってくれと頼みこむ。旅行シリーズ第3弾。〔松竹大船/93分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★4 | 天上草原(2002/中国) | 少年フーズ(グァル・スーロン)は母親に捨てられ、失語症に陥ってしまうが、刑務所に入れられている父の友人、モンゴル人のシェリガン(ニン・ツァイ)に引き取られ、草原で放牧をする彼の生活に加わることになる。その生活の厳しさは彼を怯えさせ、幾度もの脱走を繰り返させるが、彼に優しく接するシェリガンの元妻・バルマ(ナー・レンホア)やその義弟テングリ(ア・ユンガ)との触れあいのなかで、フーズはだんだんに凍てついた心が溶かされていくのを感じるのだった。だが、シェリガンに反発する心がバルマを愛しむ心に変わってゆくのを感じ取ったテングリは…〔113分/カラー/シネスコ〕 | [投票] |
★4 | ガールフレンド(2004/日) | キョウコ(山田キヌヲ)はプロのカメラマン。でも趣味で心に残るモノたちを何でも撮る。ミホ(河井青葉)は見習い美容師。人の髪をいじるのが好きだからやっている。キョウコは素人のヌードモデルを撮る企画で街をゆく娘たちに声をかけていた結果、ミホと知り合った。ミホは母親を捨てた父親(田口トモロヲ)を激しく憎んでいる。そこを突っつかれたミホは一時はキョウコのモデルを断る。でも戻ってきたミホに、泥酔すると男を求める自分を自虐的に語るキョウコ。そして彼女は、ミホの父親にそのヌードを見せつけてやろうと意気ごむ。ふたりはいつか幸福な気持ちになっていた。お互いに物怖じせず裸を見せ合えるほどに…。〔105分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★4 | 喜劇 団体列車(1967/日) | 山川(渥美清)は四国・伊予和田駅の駅員である。彼は迷子の健二をあずかり、城のある処から来たという言葉を手がかりに宇和島へ向かい、母親の志村先生(佐久間良子)に感謝される。しかし彼は助役試験に落ち続け、嫁ももらえないのが母親(ミヤコ蝶々)の悩みのタネであった。彼女の策略で、ある駅長(笠智衆)の娘くに子(城野ゆき)と見合いさせられる山川だが、彼の心はすでに志村先生のもとにあった。助役試験を翌日にひかえたある日、先生のもとへ訪れた山川は、熱を出して倒れている健二を見つける。列車シリーズ第二弾。〔東映/91分/カラー/シネスコ〕 | [投票] |
★4 | CHARON カロン(2004/日) | 小説家・勝木大(水上竜士)は、妻(森崎めぐみ)と一切性交渉を持たず、その私生活に立ち入らず、扶養もしないという条件で結婚した。彼はその奇妙な条件に不思議を感じることもなく暮らしてきたが、彼女が高級娼婦「カロン」の名で大金を稼いでいることを知ってしまう。そしてカロンとしての彼女を買い、抱きしめた翌日、彼女は謎の失踪を遂げた。彼女の情夫であったやくざ・示現道男(川本淳市)とともにその足跡を追う勝木は、妻の過去にまつわる哀しい謎に次第に近づいてゆく。〔89分/ヨーロピアンヴィスタ/カラー〕 | [投票] |