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さんのお気に入りあらすじ

ジェイコブス・ラダー(1990/米)★4 ベトナム戦争の悪夢から覚めると、ジェイコブ(ティム・ロビンス)は地下鉄に乗っていることに気がつく(手には読みかけのカミュの『異邦人』)。彼は郵便局職員で結婚して子供もいたが、今は離婚してジェシーという同僚の女と同棲していた。最近、不気味なものが見えるようになった。幻覚なのか?だが街を歩いていると謎の自動車が追ってくる。高熱が出てると言って氷風呂に入れられる。どうなってるんだ!ふと気がつくと自分はまだ妻と子供に囲まれた生活を送っていたりする。そしてまた気がつくと元に戻っている。何が幻覚で何が現実なのか!ダンテの「神曲」の挿絵を眺めているジェイコブに戦友のポールから電話がある。ポールも同じような事態に悩まされていた。危機感をつのらせるジェイコブと戦友たちはついに調査に乗り出すことにした。そしてベトナム戦争中の軍の機密事項に突き当たるのだった。 [more] (ジョー・チップ)[投票(2)]
マイアミ・バイス(2006/独=米)★3 マイアミ警察特捜課(バイス)の捜査官ソニー(コリン・ファレル)とリカルド(ジェイミー・フォックス)のコンビ。今日もあるクラブに潜入捜査中。その最中に情報屋の男から電話が入る。彼はある麻薬密売組織の捜査にかかわっていたが、その正体がばれ、脅迫された挙句、彼の家族が惨殺され、彼も絶望のあまり自殺する。その捜査にはFBIなどもかかわっており、情報漏えいの事態を重く見て、その捜査にかかわっておらず、面が割れていないソニーとリカルドに、潜入捜査を依頼する。彼らは麻薬の運び屋になりすまし、南米の危険地帯に潜入するが・・・。 [more] (プロキオン14)[投票(1)]
ひかりごけ(1992/日)★3 「一番先に死にたくない。おめえたちに喰われたくないから・・」昭和19年、軍の徴用船「第五清神丸」が極寒の知床で遭難し、4人の男が命からがら近くの洞窟に避難してきた。だが、救助の見込みはなく、食糧がない状況では餓死するのを待つだけだった。やがて男たちは衰弱していき・・・そして遭難から2ヶ月も経ったある日、ひとりの男が奇跡的な生還を果たし、「奇跡の神兵」と称えられた。だが、彼はいったい何を食べて生き延びてきたのか?★実際に起こった事件を元に武田泰淳が発表した『ひかりごけ』を映画化している。moreは実際の事件概要。 [more] (sawa:38)[投票(10)]
ゼイリブ(1988/米)★3 ネイダ(ロティ・パイパー)がある日見つけたサングラス。そのサングラスをかけると、今まで見えなかったものが見えるようになる。あらゆる本には「従え」と書いてあり、社会の上層にある人間はことごとく人外の容貌をしている。既に人類はエイリアンによって支配されていたのだ。ネイダは友人のフランク(キース・デビッド)と共に、人類に警鐘を与えるべく立ち上がる。 (甘崎庵)[投票(1)]
ポーラー・エクスプレス(2004/米)★4 クリスマスイブの夜。少年(声:トム・ハンクス)はサンタクロースの存在を疑っていた。妹を寝かしつけに二階に上がって来た父親(声:トム・ハンクス)のズボンのポケットから、サンタの帽子が見えていたのだ。本当にサンタクロースはいるのだろうかと思いながらベッドに横たわっていると、突然家の外に巨大な蒸気機関車がやって来た。外へ駆け出した少年に向かって、機関車の車掌(声:トム・ハンクス)は言った。「一緒にサンタクロースの国へ行こう」と。そして少年を乗せた汽車は、北極点に向かって走り出した・・・。(105分) (ダリア)[投票(1)]
ボーイ・ミーツ・ガール(1983/仏)★4 アレックス3部作の第一作。恋人を親友にとられたアレックスは、親友と争い、刺そうとするがおもいとどまる。自分史にこう記す。「最初の殺人未遂、83年5月25日。グロ・カユーの河岸にて。」同じような境遇のミレーユと出会い、彼女の行くパーティへ潜り込む。アレックスは、ミレーユに激しいデジャブをもち、恋がはじまる。パーティが終わっても話しつづける二人。アレックスの拭いきれない孤独感は、幻想を生むのだが、それらは一層増幅されてアレックスへ戻ることとなる。 [more] (ALPACA)[投票(1)]
パリ、テキサス(1984/独=仏)★5 4年間行方不明だった男がテキサスのパリを向っている砂漠で発見される。彼を迎えにきた弟は、廃人の様になっている兄をロサンゼルスに連れて帰る。男はそこで別れていた息子と再会し、自身の記憶を取り戻し、息子との距離を埋めようと努力し始める。そして、父と息子は、消息を絶っていた母親の行方を探す旅に出るのだった。言葉を失った男が、再び自分の言葉を取り戻すまでの、心の旅をつづったロードムービー。ヴェンダースが、アメリカの砂漠を描くには絶妙なS・シェパードのホンとライ・クーダの音楽を得て、風景で物語を描き、男の探し求めたものの先にあるものを描ききった。 (ALPACA)[投票(5)]
欲望の翼(1990/香港)★4 二人は親友、時には姉妹のような絆を持っている。スー(マギー・チャン)は真面目で過去にこだわるタイプ。ミミ(カリ―ナ・ラウ)は明るくて未来を見つめるタイプ。徹底的に違う二人だが・・・。ある日ミミはバーラウンジへ訪れ、サブ(ジャッキー・チョン)にキツイ仕打ちを与える。サブはミミの事が好きでたまらない。それを知っているミミは彼が口走らないうちにとどめを刺す。ミミは思い通りに生きてきたがヨディ(レスリー・チャン)に出会い、初めての感覚に内震える。フィリピンに行った彼を追いたいミミ。そんな時スーは車を売ってお金をミミに渡す。冷静なスー。でも彼女にも「男」で許せない事を苦悩する自分がいた・・・。 (かっきー)[投票(2)]
シビル・アクション(1998/米)★3 ジョン・シュリクマン=ジョン・トラポルタは仲間4人で法律事務所を経営している。彼の興味は金になる訴訟に勝つこと。ある日、ラジオの法律相談がきっかけで大企業が絡む河川汚染の存在を知る。多額の和解金を目当てに訴訟のための調査費用に資金をつぎ込んでいく。次第に非人間的な実態を知り、事務所が維持できなくなろうとしても彼は諦めない。しかし企業の老獪な弁護士=ロバート・デュバルの巧みな戦術で裁判に敗れる。パートナー達との信頼関係も崩れ、破滅の道を進む。彼の元には借金しか残らなかったが、正義を信じ再び訴訟の場に立ち向かう・・・。 (kinop)[投票(1)]
パリのランデブー(1994/仏)★4 シャンソンに乗って語られるパリの恋愛三景。 「7時のランデヴー」  女子大生のエステルは男友達の一言で恋人に不信感を持つ。落ち込んでいるエステルは市場で見知らぬ男に声をかけられる。 「パリのベンチ」  同棲相手とうまくいってない女性と大学講師はパリ郊外の公園でデートを重ねる。煮え切らない彼女に不満を持つ男に彼女はひとつの提案をする。 「母と子1907年」  新進画家のアトリエに友人の紹介でスエーデンから女の娘がやってくる。あまり気乗りがしないまま画家は彼女をピカソ美術館に連れていく、そこで出会った美しい女性に画家は一目惚れしてしまう。パリの吐息とそこに生きる人々をみずみずしく描くロメールにしか出来ないとても「らしい」映画。 (kaki)[投票(1)]
ショート・カッツ(1993/米)★5 R・カーヴァーの9の短編小説と一つの詩から、22人(だいたいね)の群像劇として、アルトマン風味で大胆にコラージュをした、カーヴァー原作というより、カーヴァー原案のもはやオリジナル映画。 舞台はカーヴァの南部、東部世界からアルトマンハリウッド的ロサンゼルスへ移し、原作には無い映画的な演じる者、見せる者らを作りだした。そして、単に短編を合わせたのではなく、複雑にそれらの人々と物語が絡み合う。まさに現代のアメリカ郊外に住まう人々の群像劇。冒頭で、害虫駆除のために農薬を散布するヘリがロスを飛び回る。このヘリの旋回で示すものは [more] (ALPACA)[投票(2)]
3−4X10月(1990/日)★4 タイトルの読み方は、「3対4エックス10月」。野球で10月(ペナントレース終盤あたり)に最終回のサヨナラ勝ちのこと。 草野球チームの補欠選手雅樹小野昌彦こと柳ユーレイは、野球でもガソリンスタンドでも鈍く無表情な男だ。ガソリンスタンドでヤクザに喧嘩を売られ、それが組がガソリンスタンドを強請ることとなる。野球チームの監督で、スナックのマスター隆志井口薫仁ことガダルカナル・タカは、元組長の兄弟分だったが、逆に重傷を負う。そこから、拳銃→沖縄→やられる→雅樹ひとりで復讐。という物語はあるものの。全編を覆う静かな笑いと暴力。そしてなにより奇妙な間と構成で出来ている。 (ALPACA)[投票(5)]